カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

矛盾

2011-10-19 08:51:57 | 沖縄

昨日、世界への挑戦というブログを発信させていただいた。そこに、多くの様々なご意見を頂戴した。沖縄が観光地世界的観光になるための諸条件は様々だと思う。本来は、総合的な見地からホテルの総量規制、景観条例などと言った根本的なことが先ずあってこそだと思う。

世界に挑戦すると言うことにおいて開発を進めようと言うことではない。何を持って沖縄が世界有数の観光地たるかを根本的に考える時だと思う。これまで、国が沖縄に投じた資金は14兆円を超える。県はこれまで、道を作る、橋を造ると言った事業に予算のほとんどを投じてきた。リゾートホテルの建設も企業の利益優先で進められてきた。小さな島で人口も500人足らずのところに橋が作られて住民の利益はなく、観光客がごみを落としていく。若者が出て行くと言った住民にとって決して幸せな環境ではない。

地元の人々が不幸になる環境は、世界的リゾートには、絶対になり得ない。

沖縄には音楽がある。琉球漆器がある。染色がある。シーサーと言うチャーミングな守護人がいる。沖縄には、碧い海とさんご礁がある。大きな青い空がある。サトウキビ畑がある。沖縄本来の姿が守られない限り沖縄の未来はない。同じ景色や文化のあるような観光地に魅力はない。沖縄ならではの文化・風習があってこそ「沖縄」であると思う。自然環境を守りながら人を育てる。そこに費用を投じることが今こそ必要。宜野座村には景観条例と言うものがある。畑や海と言った環境を守る一つの武器であると思う。

一部の観光業者やコンサルタントとの話で沖縄の未来を作るのではなく、家庭の主婦の目線、農業事業者からの目線、商工関係者様々な人が意見を出せる「場」を作ってパブリシティーをまとめて行くことが県行政の仕事ではないだろうか?カジノ構想が再燃して、各地域で説明会が始まる。これでいいのだろうか?私が好きな沖縄はこの東海岸の自然に満ちた世界。やんばるの森や川。もう一度沖縄を見直すプロジェクトを沖縄県に提案してみようと思う。1人から始まる小さな力もきっと大きな力に変わって行くことを願っている。


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