カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

命の持つ力

2011-06-09 08:06:41 | 日記

台風通過後、潮風に痛められた木々の命が吹き返し始めた。たった1週間の間で木々の生命力が溢れ始めた。自然の猛威に晒された環境の中で、育まれた命は強い。私たち人間の手で育てた木々や花々は無残な姿をさらしている。なにか、考えさせられる思いです。手塩に掛けて育てた命ははかなくて・・厳しい環境の下で自力で育った木々はあっという間に再生を始めた。

つやつやとした新緑が芽を吹き始めた。照りつける太陽の陽射しを満面の笑顔で受け止め、降り注ぐ雨には手足をいっぱいに広げて全身で吸収する力は、まさに命の持つ力そのもの。

一時期は、滅入ってしまいそうなくらいに庭園が暗く沈んでいました。でも、1週間が経った頃から変化が始まった。ちらほらと枯れた茶色の景色の中に、鮮やかな緑が輝き始めた。最初、なんだろうと思ってみたら・・なんと芽が吹き始めている。もう少しで、また笑顔いっぱいの庭園が生れてくると思うと心がうきうきしてくる。

私たちは、こんな時どうしたらいんだろう!そう考えて庭園の中を歩いてみた。手助け・・・介助・・・。保護。人間の世界では、支えあうとか助け合うとか・・色んな言葉がある。今回の東北大震災で多くの人々が支援をし、被災者を支える活動を行ってきたし、まだまだ続くと思う。

今年、新入社員が入社して2ヶ月。自力で学び育とうとする若者。厳しい先輩の下で叱られる毎日の若者。部署や先輩によって異なる育て方がある。笑顔がなくなってきた新入社員もいる。

この一人ひとりが大きく育って欲しいと願う毎日で・・今回の台風後の自然の姿を見たときに、命の持つ力を信じてみようと思った。しかし、ただ眺めているのではなく、ただ、声を掛けるだけでなく・・命が溢れだすきっかけを作ってみようと思った。自分を信じられる力を持てるようになって欲しい。


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