カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

父と母への手紙

2011-12-28 07:21:42 | 愛情

母が81歳を12月で迎えた。父は、86歳となった。いつまでも、元気でいて欲しいと願う毎日。大学進学と共に、故郷福岡から遠く離れて東京へ出た。以来毎月1通の手紙を書く。元気でいるよと伝えると共に父 母へ何かを伝えたくて書きつづけて30年ちょっとになる。社会が辛くて泣きそうな時も、うれしくて飛び上がりたい時も父へ母へ思いを伝え続けた。

まだまだ親孝行ができない・・・。沖縄での生活が始まった時、父と母は東京より近くなったと喜んでくれた。その母が病に犯されている。心が張り裂けそうなくらい心配になることがある。父は、アルツハイマー襲われて母を守ることができない・・。あの頑固で立派な父も今は影をひそめている。先日、電話で父と話した時にあれっ?普通に会話が出来ている・・病院でもアルツハイマーの進行が遅くなっていると言われたらしい。弟が父と話した時には、まるで他人に話すように丁寧な言葉で話しかけてきたと聞いていたから・・・。母が、「あなたは別なのよ」と心配ばかり掛けてきた息子への想いが親としての心を頑丈にしてくれていると言う。

自分自身、子供達と離れた生活をしながら、月に1度会いに帰る。親子と言う因縁は、時として厳しくさびしいと思う時がある。親となって・・子供たちへの愛情と両親への愛情と・・一瞬一瞬の時を大切に感じながらも、時は、どんどん流れていく。この1年、厳しい試練の1年となった日本で・・・来年こそは、心豊かに過ごせる1年であって欲しいと願うばかりだ。来年は、父と母と家族で湯布院へ行ってのんびり温泉で過ごす時間を作ると決めて仕事をすることとした。来年への希望が生まれてきた。

 


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