冬の沖縄東海岸の海。光をいっぱいに浴びてきらきらと輝いている。おだやかで静かに広がる海を眺めていたら時間が経つのも忘れてしまう。頭の中を整理するときには、いつも海を眺めに行く。冬の海は、風が心地よくて気持ちがすーっと落ち着いてくる。
毎日海を眺めていると日々表情が違う。東風の日、南風の日と風の向きや強さによっても太陽の輝きの強さによっても・・海は顔を変えてくる。何も変わらない、いつもそこにある海なのに・・・。大海原からやってくる波の旅の終着地点。たくさんの生命を抱えながら・・・波は長い長い旅をする。いつのまにか誰かがこの大きな海に落書きをして線を引いているけど、そんなことは気にしない・・・。国境を越えて自由に旅をする・・・。
平穏な今日という日を穏やかに迎えられたことに感謝しながら・・海を眺めている。きらきら・・きらきらと海が輝く。この美しい海の表情を見て欲しいと思った。車で走り抜けるだけの観光ではなくて、そこにたたずんでいる自然の風景に目を転じて欲しい。その土地にしかない太陽の輝き、風の匂い、山陰を写す海の風景。
沖縄東海岸の１２月の海。
