孫子兵法 (2008年 中国)
現在BSの日テレで放映されている「孫子兵法(吹き替え版)」、2010年に10月にTSUTAYAさんよりレンタルリリースされて、
歴史ドラマファンの人は観られた方も多いでしょうね。
私は1年遅れで去年の秋にレンタルで鑑賞しました。
このドラマにはそんなに期待はしていなかったのですが、ドラマ「三国志」のDVDの中の作品紹介で魅力的に紹介していたので関心を持った次第です。
それで、いざ観てみるとこれが結構楽しめる内容でした!
まずは、孫武役の俳優さんの雰囲気とともに人物像(キャラ)が気に入りました。
クールであり自分の想いもしっかりと言葉で相手に伝える。
そして、呉王に総指揮官として仕えていた時、自分の考えを信念を持って伝えて呉王の指示を却下させるなど爽快な気持ちにしてくれます。
あるときは非常までに残酷に、またあるときには友情という絆のもとに思い悩む等身大の人物描写もあり、”孫武”というこの男に惹きこまれました。
脇を固める俳優たちも個性豊かで迫力ある演技で楽しめましたね。
親の代の因縁の戦いで”国無咎”との友情が引き裂かれ敵対する展開も見所いっぱいでしたし、”高紫蘇”との恋仲の場面も好印象をあたえてくれました。
”伍子胥”との共に呉の将軍として行動するなかでのそれぞれの心理的な駆け引きがある場面も楽しめました。
そしてこのドラマで一番むかつく野郎といえば、”伯ヒ(はくひ)”。
悪知恵が働きずる賢いこの男、本当に嫌な奴ですが、こういったキャラの悪役は不可欠ですね。(笑)
ドラマ全般で言えることですが、同じ国の中での覇権争いがあったり、どんどんと強欲になったりする描写はなんだか日本の国会に重ね映って見えました。
まさに各党の覇権争いから党内の内紛までも重なって感じるような内容はある意味こっけいな描写でしたね。
また、ストーリー展開と共に楽しめるのが兵法書「孫子兵法」のセオリーこと戦いの法則ですね。
始計篇・作戦篇・謀攻篇~火攻篇まで13篇ある「孫子兵法」がどの場面で実践されいくのかも楽しめます。
”戦わずして勝つ” ”機に臨んで応変せよ”などの戦略を語るセリフもいいですね。
こんな小冊子も出ていて意外と気合いが入っていました!
レンタルリリース当時を思い返せば発売が同時期だったドラマ「三国志」の勢いに押されると思いきや、
「孫子兵法」もよくレンタルされていました。
やはりそこは世界的に有名な兵法書の生みの親である”孫武”の波乱万丈の半生を描いたドラマは、歴史ドラマファン
だけではなく注目されたのでしょうね。
ほどよい出演者の数で顔ぶれやキャラも把握しやすかったので、リラックスしてストーリーを追っかけれました。
全41話の約3分の2は”孫武”と”国無咎”の心の葛藤を中心に描かれ、後の3分の1は呉の内政の歪みに苦悩する
”孫武”の姿を中心描かれている。
この歴史ドラマをどう楽しむかは人それぞれですが、武侠ドラマファンの私が楽しめたのは多くの武侠ドラマを手掛けた
”張紀中”(ジャン・ジージョン)による作品だったからかもしれない。
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