チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
チン・シウトン監督が世界で初めてワイヤーアクションを用いて大ヒットを記録したホラーファンタジー映画である。
ワイヤーアクションといえば1999年のハリウッド映画「マトリックス」が有名ですが、それ以前の1987年の香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」ですでに世界的に高い評価を受けていました。
当時の香港映画に多大な影響を与えたこの映画のワイヤーアクションは武侠小説の世界における軽功などを表現するために盛んに使われるようになりました。
私の好きな武侠ドラマの武芸シーンなどで臨場感溢れるカメラワークはワイヤーアクションあっての画ですからね!
以前、TVシリーズ版を数話みたことがあるのですが(この時は面白さから言うともう一つ)、最近になってこの映画版のシリーズ3作品を観ました。
最初の「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は23年前の映画なんですが、今観てもビジュアル的に素晴らしい印象でしたね。
この当時に”チン・シウトン ”はこれだけの迫力ある画づくりができたのですね。
だから、この映画はストーリーをそっちのけにして映像だけでも楽しめる要素が多いと思いますよ。
”レスリー・チャン ”が演じる主役の”ツォイサン ”と”ジョイ・ウォン ”が演じる幽霊役の”シウシン ”が出会いそして惹かれ合うようになるのだが・・・。
怖いというよりはお茶目なお色気を振りまく幽霊に翻弄される主人公の描写がとてもおもしろかったですね。
この映画で発見したことといえば”シウシン ”が着ていた白の衣装は「「神侠呂」で”小龍女 ”が着ていたのとよく似ていたし、”ロウロウ ”のイメージは「笑傲江湖」の東方不敗のイメージに近かったですね。
そして魔物がゴジラに似ていたように思えたのですが!(気のせいでしょうか?)
”チン・シウトン ”は”金庸 ”の武侠小説を参考に衣装やキャラを作り上げたのかな~?
2作目も”レスリー・チャン ”(張国栄)が演じ3作目は”トニー・レオン ”(梁朝偉)が演じたこの映画!
全体的な出来の良さからいうと私は最初の作品、次に3でしょうか!2はダメですね!
皆さんはどんな評価でしょうか!
さて、日本映画でもワイヤーアクションを使ったりCGを駆使して映像を作っていますが、派手なばかりで内容とのミスマッチを感じて失望するばかりです。
そういえば「どろろ」ではアクション監督に”チン・シウトン ”を招いて映画制作していましたが、彼の良さが出ていたのでしょうかね~。疑問です!
倩女幽魂 主演 張国栄
倩女幽魂3 道道道 主演 梁朝偉