レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳 (原題:精武風雲・陳真/2010年/中国)
今年の秋はこの映画で決まり!と言いたいところですが全国一斉ロードショウとはいかず主要都市の映画館から順次上映の作品となっています。
皆さんもご存知の方も多いと思いますが”精武門”といえば日本人が敵である上に政治的な背景もある内容となっています。
”ブルース・リー”ファンの方は「ドラゴン怒りの鉄拳」を鑑賞していれば想像できると思います。
ジャッキー・チェン、ジェット・リーもこのリメイク版で主役を演じました。
で、今回はドニー・イェンが主役のチェン・ジェンを演じているわけですが、やはり見所はとことんブルース・リーになりきってやっているところですかね~。
しかしこれに関しては賛否両論ありそうな気配!
でも、ドニー・イェンが大の”ブルース・リー”ファンであるとともにすでに知名度の高い本格派のアクション・スターなので楽しんで観る方がいいでしょうね。(と思います)
それにしても、ブルース・リーのアクションはやはり独特のものがありますね。
やはりマーシャル・アーツにこだわっていただけのことはあります。
”マーシャル・アーツとは格闘技の形で自分を表現する芸術”でこれを多くの人に広めていきたいということをインタビューで語っていましたが、武道家でありながらアクターでもあったブルース・リーがまさに芸術的なアクションを披露してくれ、その模写をするだけで彼のアクションスタイルとパフォーマンスであるというところまで世界に知らしめました。
それをドニー・イェンが見事にやってくれているわけですが(今の時点では予告編を見ての推測)、もう一つこの映画のなかで「グリーンホーネット」でブルース・リーがカトー役を演じた時のコスチューム姿で登場するシーンもあったりとブルース・リー世代にとってはなかなか興味を引く演出となっています。
さて、共演者に目を向けてみますと武侠ドラマでもお馴染みの”アンソニー・ウォン”そして台湾・香港映画界を代表する国際派女優の”スーチー、日本からは知る人ぞ知る「帰ってきたドラゴン」で和製ドラゴンといわれた”倉田保昭”、またEXLIEのメンバーである”AKIRA”が日本軍人役で登場。
日本の俳優たちも重要な役を演じているわけですが、現時点で一つ気になるのがAKIRAのロン毛姿ですかね~。
軍人の役でありながらロン毛はないだろう~と、見た目では”ATSUSHI”のほうに軍配が上がるのだが。
この映画の内容とは別に出演者で話題を呼び新たな客層も呼び込めるのは間違いなさそうである。
本作品の内容とのキャスティングのミスマッチを感じない描写であることを祈りたい!
あわせて知っておきたいのが1995年のTV版の「精武門」ですね。
このときもドニー・イェンが主役を演じているんですね。
このTVシリーズでもドニー・イェンはブルース・リーになりきっていましたね。雄叫びまであげてましたし、カメラアングルや画の抜き方まで意識した映像でした。
45分×30話を編集した180分のDVDをレンタルして観ましたが十分楽しむことができました。
発売当時は数量限定で全ノーカット版も販売していたようなのでこちらの方も観られた方もおられると思います。
レジェンド・オブ・フェスト 怒りの鉄拳 公式サイト
TV版 精武門