「楊家将伝記 ~兄弟たちの乱世~」 (原題 少年楊家将)
当ブログでも以前に簡単に紹介したこのドラマですが、意外といっては失礼かもしれませんが内容が良かったですね。
序盤はもう一つという感じがありましたが楊四郎/仇木易(ピーター・ホー)の登場によってドラマに緊迫感がでてきたし、なにより私が魅力を感じたのは楊家の柱である楊夫妻の人物像ですね。
楊家の兄弟の活躍と悲運を描いたドラマですが、楊夫妻の人間描写は見応えありましたね。
楊将軍は民と兵士たちの絶対的信頼のもと朝廷に仕える楊家軍の指揮官として、また楊家の父として息子たちをまとめていく姿は理想的なリーダーとして感じ取れました。
そして楊夫人である”賽花”(さいか)の活躍に惹きつけられました。
楊家軍を率いる”楊業”の妻として夫を援護したり息子たちのよき理解者として応援したり、また一人の女性としてクローズアップされてました。
それにしても彼女の心理的描写や思いやりの表現など本当に魅力的でしたね。
主役の息子たちをしのぐ勢いを感じました。
武芸の方も槍の名手としての演技がかっこよかったですね。
もちろん、このドラマの主役の息子たちの活躍と人間像も良かったですよ。
その中心人物の楊六郎(フー・ゴー)、楊四郎/仇木易(ピーター・ホー)、楊七郎(エディ・ポン)、そしてこの春レンタルリリースされた「侠骨丹心」で主役を演じたチェン・ロンが楊五郎役で登場していて武侠ドラマファンにとってはうれしい顔ぶれでしたね。
彼等それぞれの武芸シーンに恋愛描写、そして兄弟たちの絆と葛藤などいろんな描写があり楽しめましたね。
敵対する遼軍との戦い、その中心的人物の耶律斜との絡み方良かったと思います。
天霊は武侠ドラマではお馴染みの悪役でやはりここでも凄みがありました!
そして、同じ朝廷に仕える立場の人間にいやな奴がいましたね~。
楊家軍の活躍を妬みいやがらせや敵の遼軍と結託して楊一族を陥れようとする宋の宰相・潘仁美!
まぁ、このような存在がいることによってドラマがおもしくなるのだから必要な人物ですけどね。
それともう一人、八妹役を演じた女の子がかわいかったですね~。
癒されました!ハイ!
ハラハラドキドキそして敵にむかつきながらストーリーを楽しむ。
そして感動的なシーンやセリフに惹かれていくというのが最高のパターン!
このドラマをじっくりと観ていて感じたのですが、ずばり ” 絆 ”がテーマにあったように思われます。
この手の作品では義侠心という言葉で表現されるものが多いですが、このドラマはやはり意味合いの違う” 絆 ”が当てはまります。
夫婦の絆、親子の絆、将軍と皇帝との絆、兄弟たちの絆、などなどあらゆる局面で感動的な描写がありました。
以前観た「關西無極刀」がイマイチだったことを考えると歴史ドラマのジャンルで武侠色を出しながら絆をうまく描写したこのドラマはおすすめデ~ス!
PS:3ヶ月にわたり当ブログを更新できませんでしたが、その間も多くの方に訪問いただき感謝しています。
これからはまた以前のようにマイペースではありますが記事をアップしていきたいと思っていますので、「武侠ドラマはハマル!」をよろしくお願いします!