武侠ドラマはハマル!

武侠ドラマを中心に韓国歴史ドラマ&映画、そして近年話題になっている中国歴史ドラマ&映画を取り上げていきます!

これぞ武侠ドラマの真骨頂だ~!

2013年03月01日 23時01分25秒 | 武侠ドラマ

天涯明月刀 (2011年 中国)

久しぶりに これぞ武侠ドラマといえるものに出会えましたね~。

去年の秋にレンタルリリースされていて武侠ドラマファンはすでに鑑賞された人も多いと思います。

かなり出来のいい作品だということは武侠ドラマの関連サイトやブログでも掲載されていたので楽しみにしていました。

それでも自分にとってハマル武侠ドラマかは実際に観ないとわかりませんからね~。

というわけで、遅れませながらここ二週間で一気に鑑賞しました。

ストーリー展開の面白さに加えてテンポよく進む内容は気持ちもスカッとする感じでしたね。

ここ数年の武侠ドラマがあまりパッとせずダラダラした恋愛描写を中心にしたものが多かったように感じていたからです。

そのうえ、武芸シーンが少なくて魅力的な強者の侠客も少なかったように思われます。

そのモヤモヤ感を見事に吹き飛ばしてくれたのが古龍原作の「天涯明月刀」だったわけです。

以前鑑賞した古龍原作の「大旗英雄伝」もなかなか見応えのある武侠ドラマでしたが、恋愛描写において湿っぽさとしつこさを感じることが多々あったことを考えれば

「天涯明月刀」の恋愛描写はストーリー展開のなかにうまく融合されていたように感じました。

登場人物も多く敵味方を問わず魅力的で存在感ある人物描写はなによりもこのドラマの魅力でしょうね。

武功シーンも多く取り入れられていて、画的にも迫力ありかっこよかったですね。

そして、このドラマの情景描写は色使いが綺麗で、登場人物と背景が見事に融合されていてこれもまた楽しませてくれた要因の一つだと思います。

さて、あとになってしまいましたがこのドラマの主役たちに触れて見たいと思います。

 

傅紅雪は父の仇を討つために幼いころから憎しみを植え付けられながら育てられたせいなのか笑顔の少ないヒーローでしたね。

この役を演じた役者がもう少し華のあるタイプの人だったら良かったのにと思ったのは私だけでしょうか~?

もう一人のヒーローである葉開は明るく人情味に溢れた正義感の強い青年。

傅紅雪とは真反対のキャラ(性格)ということを考えればいいようにとればバランスのとれたwヒーローということでしょうか。

  

さてヒロインの方ですが私の中では明月心ですね!

このドラマの設定では一番のヒロインは周婷でしょうか?

観る人によっては南宫翎 だという人もいるかもね。

自分の思いのなかでのヒロインは人それぞれでいいでしょう。

私の一押しのヒロインである明月心はほんと素晴らしい女性ですね。

明月心のキャラがそうさせたのか演じた女優のオーラがそう感じさせてくれたのか?

聡明で武芸の腕が達ち、そのうえ彼女の立ち振舞と目力も魅力的でした。

女諸葛といわれる明月心のファンになった人も多いかもしれませんね。

彼女を見ていたら思い出したのが「碧血剣」の女侠の一人”阿九”です。

この人も聡明で上品な印象を与えてくれました。

タイプ的には似た女侠と思いませんか?

さて、この武侠ドラマ「天涯明月刀」においても感心してしまったというか面白かったのが武功や毒などにつける名前ですね。

さすが漢字の国である中国ですね。

漢字から意味が感じ取れるのは同じアジアであり漢字を使う日本人だからでしょう。

思わず自分の中でうけて笑ってしまうことも!

西洋人には理解しにくいツボにハマるところですね。

その一つがこれです!

”七歩奪魂散”という猛毒です。

ドラマの中で使われていた意味は”七歩歩くと毒がまわり死に至る”

漢字といいこの意味といいあまりにも面白すぎです!

また武侠ドラマで描く江湖の世界で共通している描写が面白い。

その一例としてこんなことも!

”純血を守っている女性の腕には赤い斑点がある”ということです。

ソフトというか上品な感じのする描写なんですけど、これが現実で現代の女性がそうだったら大変でしょうね。

半袖やノースリーブなど気になって気になって着れない女性が続出!なんてね!

それが武侠ドラマで描いている時代は着物風ドレスで長袖ということでうまいことバーチャルなことをしていますね。

ということで「天涯明月刀」はいろんな部分に楽しみどころが満載でした。

皆さんはいかがでしたか?