昨日のはまぐりのお雛さまを見ていると思い出すことがあります
認知症と診断された時、鬱病も同じように発生していました
少しずつ物事がわからなくなり、夕方になると家に帰りたいといい始めました
ここは家だと言っても・・・・違う、自分の家に帰りたい・・・・
毎日、夕方になると家に帰りたい・・・・夜になっても帰りたい・・・
私にも始めての経験なので、どうしたら良いのか
毎日、日が沈む頃になると恐怖の時間でした
夕方になると、私の心臓はバクバク 、今日も夜が来たぁ~
もしかしたら、一番ツライ時期だったかもしれません
慣れない介護、認知症と診断されてもまだまだわからない事ばかり
夕方になると家に帰りたい
何度も言い聞かせてもわかってくれないツラサ
ケアマネに相談しても認知症になると夕方になると誰も同じですとこのこと
でもどうしたら良いのか・・・
当時は、認知症に対する介護度が低く、身体介護を重視されていました
何度も役所に言って訴えましたが、話を聞いてくれるだけ、何の役にも立ちませんでした
ヘルパーさんに来てもらっても、保険点数が足りない
自費でヘルパーさんに家政婦としてきてもらったり
自費だったから、高かったぁ~
認知症の家族がいる人にどれだけのお金使わせるのよ~
役所のやることに、毎日イライラすることばかり
一度だけ・・・・役所で怒鳴り散らしてやった~恥ずかしいけれど、あの時は精一杯だった
思い出したら恥ずかしいけれど・・・・あの頃は仕方なかったの
私は毎日をどうすごして良いのか?
母の行動をすべて見ていないと何をするかわからない
一日中家にいても変わらない~
デイが利用できない日は、外出することが唯一の方法と考えました
お墓参りに1週間に1度、家族で行った思い出の場所など・・・
毎週土曜日には、海へ行きました
海に行くと、おさかなの学校というところがありました
○○市の作った海の体験学校のようなものです
塩作り体験やいろいろな工作などをしていました
ミニ水族館のようなものですが
行き始めたころは、時期的には6月頃だったので、行事はありませんでしたが
3月には貝殻でお雛さまを作っていました
5月には貝殻と折り紙でこいのぼりを作っていました
時期が終わっていたのですが、職員の人が残ったものでよければと、材料をいただきました
貝殻と折り紙で、こいのぼりを作ることにしたのですが
最初は作っていましたが、だんだんと集中力もなく止めてしまいました
完成はしませんでした
頭の中は帰りたいことで、いっぱい~
窓から見える海を見ていても、目はうつろ
せっかく、貝殻と折り紙をもらって作ることになっていたのに、やる気なし!
工作イヤだったら、来週は塩作りをして見ることに・・・でもやっぱりやる気なし
どうしたら良いの~ 何がしたいの・・・
家に帰りたい~
ここは家だぁ~ 毎日、イライラヒステリー
ほとんど毎日出かけても、家に帰りたい~ 夕方になったら家に帰るといったら、納得
外出している方が、なんとなく楽でした
でも、ほとんど毎日出かけるのは、苦痛でした
よくでかけたなぁ~って・・・・感心します
あれから8年~
今でも大変ですが
振り返ってみると、初期の頃がもっと大変だったかもしれません
家に帰りたいが終わると、徘徊が始まり
何も言わずに家に帰りますといって、一人で出かけていきました
昼も夜も変わらず、帰りたくなったら出て行きました
あの頃、私の耳の中は家に帰りたい・・・これが耳から離れません
耳が病気になりそう~でした?
海で遊んで、ワカメや貝殻を集めていても、虚しくなってくるばかり
海を眺めていると、気分が高揚している時には素晴らしい眺めでも
気分が落ち込んでいる時に、海を見ていると悲しくなってきます
いろいろ経験をした中で、貝殻の人形を見ると、当時を思い出します
何気ない貝殻人形ですが、私にはツライ思い出の貝殻人形
はまぐりのお雛さまはとても可愛いです
でも・・・過去を思い出しました
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