雲仙 普賢岳(1,359m)・国見岳(1,347m)
薩摩半島の開聞岳へ行った日(雪のために、山頂に立つことはできませんでした)の翌日、鹿児島から新幹線で熊本へ移動し、船に乗って対岸の島原半島へ行きました。
雲仙岳は島原半島の中心に聳えています。
1990年から始まった大規模な噴火活動は、まだ記憶に新しいところです。噴火によってできた溶岩ドームの平成新山(1,483m)は、長崎県の最高峰になりました。普賢岳の頂上へ立つと、特徴的な突起のある平成新山を目の当たりにすることができます。登ることはできません。噴火してから間もない山だという雰囲気が漂っていました。
悪役は俺が引き受けた!みたいな、山の形が何ともいえません。
「~それとともに、日本の数多くの活火山の破壊的な活動によって生じた、恐怖の気持ちも加わっており、しかも、しっかりと日本人の心の中に根を張っている。実際、千年以上も前に、九州南西部にある活火山の一つが今にも噴火しそうだったので、朝廷はあわてて《従四位》の位を与えたという。~(中略)~しかし、この勲章が、それまでの行為、すなわち《噴火》を公認することであるのか、それとも、将来火山をおとなしくさせることであるのか、明確ではない。~」(ウォルター・ウェストン著・水野勉訳「日本アルプス再訪」平凡社ライブラリー)
普賢岳から国見岳とまわってきました。山頂から海が見えたり、霧氷が見られたりと、短い割には変化のあるコースでした。雲仙岳では寒い時期になると、霧氷の見られる日が多いそうです。
(登頂:2014年3月上旬)
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【仁田峠~普賢岳~国見岳~妙見岳】
仁田峠12:02⇒普賢岳13:20⇒国見岳14:37⇒妙見岳・ロープウェイ乗り場15:45
※国見岳への登り/国見岳からの下りに、ロープのかかった傾斜を感じる岩場があります。足場が狭いために注意が必要です。そのほかは、道が一部ぬかるんでいましたが、危ない箇所はありませんでした。
(距離:3.9km 体力●●○○○ 技術●●●○○)