心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

阿蘇五岳登山(2) 杵島岳

2019年11月10日 | 中国・四国・九州の山


阿蘇山・杵島岳(1,326m) (つづき)


 2018年のゴールデンウィークは阿蘇山の火口規制が解除され、根子岳以外の阿蘇五岳にも登れるようになっていました。
 阿蘇駅からバスで草千里ヶ浜へ向かいます。茶色や黒の毛並みの牛がのんびり草を食んでいます。
 3月初めに野焼きが行われ、およそ2ヶ月後のこの時期は、牧草地が青々として一番美しい時期だといいます。
 標高954mの米塚も緑一色でした。斜面に道がまっすぐ1本通っているように見えますが、これは牛と馬を放牧する場所の境界線だったといいます。米塚には登ることはできません。


 米塚

 草千里ヶ浜に来るのは8年ぶりです。この景色を見ると中学の修学旅行を思い出します。その日は旅行の最終日で、中岳火口を見学した後、ここで集合写真を撮り、別府港からフェリーで神戸へ帰ったからです。
 杵島岳の登山道は、ほとんどの区間が舗装されていました。去年の根子岳のことを考えれば、今日は穏やかな登山だなと思いました。
 頂上からは、明日登る予定の、阿蘇山の最高峰・高岳が眺められます。阿蘇山ロープウェイの乗り場に向かってまっすぐ道路が伸びています。
 中岳と高岳には2つ火口があるように見えます。低い方の火口からだけ火山ガスが噴出しています。
 杵島岳も火山で、すり鉢状の火口の跡がありますが、今まさに活動中の中岳と見比べると、静かな火口跡は火山の感じが全くしませんでした。
 草千里ヶ浜には池が2つあり、真ん中を画すように盛り上がっている部分があります。大地が波打っているように見える不思議な景色でした。




 (登頂:2018年4月下旬) (つづく)



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