阿蘇山・杵島岳(1,326m) (つづき)
2018年のゴールデンウィークは阿蘇山の火口規制が解除され、根子岳以外の阿蘇五岳にも登れるようになっていました。
阿蘇駅からバスで草千里ヶ浜へ向かいます。茶色や黒の毛並みの牛がのんびり草を食んでいます。
3月初めに野焼きが行われ、およそ2ヶ月後のこの時期は、牧草地が青々として一番美しい時期だといいます。
標高954mの米塚も緑一色でした。斜面に道がまっすぐ1本通っているように見えますが、これは牛と馬を放牧する場所の境界線だったといいます。米塚には登ることはできません。
米塚
草千里ヶ浜に来るのは8年ぶりです。この景色を見ると中学の修学旅行を思い出します。その日は旅行の最終日で、中岳火口を見学した後、ここで集合写真を撮り、別府港からフェリーで神戸へ帰ったからです。
杵島岳の登山道は、ほとんどの区間が舗装されていました。去年の根子岳のことを考えれば、今日は穏やかな登山だなと思いました。
頂上からは、明日登る予定の、阿蘇山の最高峰・高岳が眺められます。阿蘇山ロープウェイの乗り場に向かってまっすぐ道路が伸びています。
中岳と高岳には2つ火口があるように見えます。低い方の火口からだけ火山ガスが噴出しています。
杵島岳も火山で、すり鉢状の火口の跡がありますが、今まさに活動中の中岳と見比べると、静かな火口跡は火山の感じが全くしませんでした。
草千里ヶ浜には池が2つあり、真ん中を画すように盛り上がっている部分があります。大地が波打っているように見える不思議な景色でした。
(登頂:2018年4月下旬) (つづく)