心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

南アルプス・光岳(4) 易老渡から面平へ

2020年02月09日 | 中央アルプス・南アルプス


光岳(2,592m) (つづき)


 道はいきなり急登で、斜面に切り拓かれた狭い道が続きます。ギリギリ登山靴の幅しかないところもあります。木は、幹が細くて高さは高く、人工林です。こんなに山深い場所でも、昔は林業が行われていたのだと思います。
 易老渡から易老岳へは、全体を30に区分した標識があるとのことでした。しかしその標識はなかなか見つけられず、「標高1,200m」の黄色いプレートを過ぎて、初めて現れたのは「8」でした。
 8/30ですから、およそ4分の1が終わったことになります。登りはじめから1時間20分経っています。ここまで来ると完全に自然の森で、林業の跡は感じられません。
 真っ赤なキノコを2本見つけました。1本は傘が開き、もう1本はすぼんでいます。
 もしかすると、これはタマゴダケではないか?と思いますが、自信はありません。
 毒キノコの「ベニテングダケ」はタマゴダケに似ているそうです。
 また、「タマゴダケモドキ」という、紛らわしい名前の毒キノコもあるとのことでした。「~モドキ」の写真を見ると、タマゴダケには似ていない感じがします。
 絶品と言われるタマゴダケを一度食べてみたいものです。


 およそ2時間で、急登続きの登山道に初めて平地が現れました。標高1,480mの面平です。
 地面に横たわるように倒れた巨木があります。
 倒木にはどれも苔がついています、美しい緑色があたりの空気にまで乗り移っているようでした。
 麓の遠山郷のお祭り、霜月祭りで使われるお面を、この場所の木で作ると、タクシーの運転手さんに教えてもらいました。




 (登頂:2019年9月中旬) (つづく)



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