光岳(2,592m) (つづき)
道はいきなり急登で、斜面に切り拓かれた狭い道が続きます。ギリギリ登山靴の幅しかないところもあります。木は、幹が細くて高さは高く、人工林です。こんなに山深い場所でも、昔は林業が行われていたのだと思います。
易老渡から易老岳へは、全体を30に区分した標識があるとのことでした。しかしその標識はなかなか見つけられず、「標高1,200m」の黄色いプレートを過ぎて、初めて現れたのは「8」でした。
8/30ですから、およそ4分の1が終わったことになります。登りはじめから1時間20分経っています。ここまで来ると完全に自然の森で、林業の跡は感じられません。
真っ赤なキノコを2本見つけました。1本は傘が開き、もう1本はすぼんでいます。
もしかすると、これはタマゴダケではないか?と思いますが、自信はありません。
毒キノコの「ベニテングダケ」はタマゴダケに似ているそうです。
また、「タマゴダケモドキ」という、紛らわしい名前の毒キノコもあるとのことでした。「~モドキ」の写真を見ると、タマゴダケには似ていない感じがします。
絶品と言われるタマゴダケを一度食べてみたいものです。
およそ2時間で、急登続きの登山道に初めて平地が現れました。標高1,480mの面平です。
地面に横たわるように倒れた巨木があります。
倒木にはどれも苔がついています、美しい緑色があたりの空気にまで乗り移っているようでした。
麓の遠山郷のお祭り、霜月祭りで使われるお面を、この場所の木で作ると、タクシーの運転手さんに教えてもらいました。
(登頂:2019年9月中旬) (つづく)