心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

山と風景印 富士山(3) 北千住駅周辺の風景印

2020年09月21日 | 風景印いろいろ


 ((2)のつづき) 千住は、松尾芭蕉「おくのほそ道」の出発点です。元禄二年3月、旅立ちはこの文章から始まります。
 「~ 弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、富士の峰幽かに見えて、上野・谷中の花の梢、またいつかはと心細し。 ~」
 (『ビギナーズ・クラシックス おくのほそ道(全)』松尾芭蕉(武田友宏・角川書店編 角川文庫))
 「~ これを矢立の初めとして、行く道なほ進まず。人々は途中に立ち並びて、後影の見ゆるまではと、見送るなるべし。 」とあるのを読むと、旅の始まりの中に何かの終わりがあるような、後ろ髪をひかれる気持ちが伝わってきます。
 これほどの大紀行であれば、最初に眺める山は富士山が一番ふさわしいに違いないと思います。
 北千住駅近くの風景印には、富士山の出てくる図柄が多いです。


 足立仲町郵便局の風景印です。チューリップは足立区の花、そして桜は足立区の木ですが、桜は芭蕉が旅立ちの時にまた見られることを願った「花の梢」でもあります。




 (つづく)



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