マタギの狩りの様子が描かれたお酒です。とても力強い味わいでした。
手には大きな槍があります。
秋田県、阿仁の打当温泉で、現役のマタギの方からとても興味深いお話を聞くことができました。
マタギは、30年ほど前には、北秋田市の阿仁地区だけで約100人いましたが、今は北秋田市全体で100人ほどに減ったとのことです。
槍だけで狩りを行っていた時代もあったそうです。ヤリは正確だったからです。
また、集団で猟をするときは犬は使いませんが、他の地区のマタギからは驚かれるといいます。
熊は逃げるのが上手く、高さおよそ20センチまで身を屈めて潜められ、止め足を使う賢いのもいるとのことです。大きな熊のイメージからは想像がつきません。
一昨年飯豊山に登った時、稜線から谷に向かって獣道が3本平行に走っているのを見ました。熊か鹿かは分かりませんが、あんな急な坂をよく歩けるなと思ったものです。
とれた獲物は皆で均等に分けます。測りまで使って正確に分けるとのことです。そのことを「マタギ勘定」といいます。
マタギ勘定は生き延びるための知恵だと話されていたのが印象に残りました。食べ物を平等に分けるのは人間の本能だと思っていました。
当たり前ですが人間は本能だけで生きることはできません。
聞き終わって尊敬の念を抱きました。具体的なことを知らないと、尊敬するところまで辿り着けないと思いました。
秋田内陸縦貫鉄道は北秋田市の鷹巣と仙北市の角館を南北に結んでいます。沿線は冬になるとものすごい量の雪が積もります。