生藤山(990m)・茅丸(1,019m)・醍醐丸(867m)・陣馬山(855m)
(つづき)
今日は日帰りの山行でいくつものピークを踏みます。その最初が三国山(960m)です。
山頂は、いくつかベンチが並んでとても落ち着いた雰囲気で、一日中いても飽きないでしょう。
富士山が見えています。登山の最中に富士山を見るのは久々で、9月に南アルプスへ行ったとき以来だと思いました。他にも、いくつもの山々が眺められますが、山の名前はほとんど分かりませんでした。もともと名前を知らないのではなく、大菩薩嶺、三つ峠‥‥登ったことのある山がどこかにあるはずなのに、ここだ!と見つけることができないのは残念です。しかし、樹と樹の間から山が見えているという構図そのものが、三国山のいいところです。
三国山は、名前の通り東京都・神奈川県・山梨県の境目にあります。
「神奈川県・山梨県・静岡県」の境界も、「山梨県・群馬県・長野県」の境界も、名前は同じ「三国山」です。
日本には、4つ以上の都道府県の境界が1つの点になっている場所は1つもありません。
関東地方と長野県の一都八県を一括りにすると、3つの都県の境界点は
・群馬、栃木、埼玉 ・栃木、埼玉、茨城 ・埼玉、茨城、千葉 ・埼玉、千葉、東京
・東京、神奈川、山梨 ・東京、埼玉、山梨 ・埼玉、山梨、長野 ・埼玉、長野、群馬
の8つあります。中では、「群馬・栃木・埼玉」は2016年になって境界点が確定され、平地で行きやすいこともあってか脚光を浴びているようです。一方、「埼玉、茨城、千葉」のように、境界点が江戸川の上にあって自分の足で立つことができないものもあります。その中では、ここ三国山は平地ではないにせよ、比較的行きやすい場所だと思いますがどうでしょうか。
生藤山は三国山とほとんど離れていないものの、山頂のすぐ下はなかなか急な坂になっていました。東京都と神奈川県の境界に位置しているからか、山頂の標識は2本ありました。事情は分かりませんが、それぞれ1本ずつ立てないといけないようです。東京都の標識は”990.6m”・神奈川県の方は”990.3m”なのが面白いところです。
(登頂:2016年11月上旬) (つづく)