開聞岳(924m)
「日本百名山」では、筑波山に次いで低い山です。標高が1,000mにいかないのは、百の中でこの2山だけです。山容はだいぶ違うものの、麓から眺めた時の立派さでは、筑波山も開聞岳も双璧だと思います。
開聞岳に来たのは2回目です。初めて来たのは2年前の3月でした。その時は、想像もしていなかった雪に阻まれて、8合目で引き返してきました。2回目の今日は頂上まで歩くことができました。
鹿児島中央駅からJRの指宿枕崎線で山川駅へ。駅は国道沿いにあり、すぐ横は海に面しています。2年前、山川駅には「日本最南端の有人駅」と書かれた看板がありました。その後無人駅になったようで、看板はただの木の棒になってしまいました。山川行きの列車には、登山客は誰も乗っていなかったようです。
山川駅からタクシーで登山口へ向かう途中、開聞岳がきれいに見えるポイントで一時停車してもらいました。ヤシの樹もあって南国モードです。しかし目の前の畑が枯れているのが哀れです。これはソラマメの畑で、1月に記録的な寒波が襲い、やられてしまったのだそうです。今年の冬は、関東地方は寒い日が少なかった印象なので、鹿児島が寒かったと聞いて意外でした。自然と相手をし対峙する農業の仕事は大変なものだと感じました。
登山口の看板には「登山・下山目安」が書いてあり、「成人」は登り3時間・下り2時間半、「子供」は3時間半・2時間半、「高齢者」は3時間半、3時間とのことでした。子供は、下りだけは大人並みの速さで歩けるということでしょうか?
歩き始めはジャングルのような樹林帯です。樹と樹の間から差す日差しがとても明るいです。
(登頂:2016年5月初旬) (つづく)