茨城県・古河郵便局の風景印、山は日光連山で川は渡良瀬川です。
古河は古くからの城下町でしたが、今では城跡すら残っていないといいます。
古河郵便局は、JRの古河駅と東武線の新古河駅のほぼ中間に位置しています。2つの駅はおよそ2.5kmしか離れていませんが、古河駅は茨城県なのに新古河駅は埼玉県(加須市)です。地形図を見ると、新古河駅の南には「向古河」という地名があります。古河の地名は茨城と埼玉の両方にあると分かります。
「**駅」と「新**駅」で都道府県が違う例はほかにもあり、例えば富士駅は静岡県ですが、新富士駅は静岡県の他に北海道(釧路市)にもあります。しかし「富士」の指しているものは全く違います。北海道の新富士駅は、富士山ではなく、昔の製紙会社の名前(富士製紙)が由来になっています。
古河市は茨城県が西に張り出した場所にあります。
JRの東北本線は、栗橋駅(埼玉)-古河駅(茨城)-野木駅(栃木)と続き、3駅連続で都道府県が違います。これはJRでも珍しく、他には肥薩線の「矢岳駅(熊本)-真幸駅(宮崎)-吉松駅(鹿児島)」と、全国で2カ所しかありません。
東北本線のすぐ近くを走る東武日光線は、茨城県をぎりぎりのところで通っていませんが、代わりに群馬県を通過しています。ここも、柳生駅(埼玉)ー板倉東洋大前駅(群馬)-藤岡駅(栃木)で、3駅連続して県が変わります。私鉄では全国唯一のケースです。
また、東北新幹線は茨城県を僅かにかすめていますが(五霞町と古河市)、駅はありません。このため茨城県は、新幹線の線路はあるが駅はないというただ一つの都道府県になっています。
新古河駅と古河駅の間を通っている県道9号線は、日本で唯一4つの県を通過する県道です。栃木ー群馬ー埼玉ー群馬ー栃木ー埼玉ー茨城の順に、目まぐるしく県境をまたいで走ります。
古河の周辺は都道府県の境界線が入り組んでいて、地形図を見るのがとても面白いエリアのひとつです。
日光男体山からの中禅寺湖