前作の「次元大介の墓標」がおもしろかったので、今回の「血煙の石川五エ門」も見に行ってみました。
「次元大介の墓標」の上映館は新宿のみでしたが、今回は池袋でも上映していたので、池袋へ。
初回上映なのに結構混んでました。
内容を一言で言うと
五エ門の挫折と復活。それを見守るルパン+次元。
五エ門のストイックさが際立つ映画なので、五エ門好きは映画館でみた方がいいです。
ここからネタバレです。
よろしいでしょうか…
話の筋は、「次元大介の墓標」と違って、ストレートな内容なのが五エ門らしいかな…と思いました。
ただ五エ門を用心棒として雇っていた組長と五エ門の出会いのシーンが無いので、なぜ用心棒として雇われているかがわからない。組長の息子とのシーン(後編の組員全部の手足を飛ばすあのシーン)で、組長には多少の恩義があったから息子は斬らなかったんだろうけど。
多分組長の敵討ちというよりは、自己を越えるためにホークと闘ったような脚本にしたかったからだと思うけど・・・あ、尺のせいか。
ルパンと次元が優しい。3日も五エ門の修行に付き合ってくれるとは。そして、五エ門の身体と精神状態を心配する次元に対して、五エ門の修行の真の目的を知っていて見守るルパン。二人の対応が性格を表していていいなと思いました。
あと、次元がおにぎりを美味しいって言ってるの珍しいなぁ…とか、あの焼おにぎりはルパンが作ったのかなぁとか考えてました。
銭形のとっつあんが有能すぎる。次元大介の墓標の時も有能だったけど、今回も有能。
敵役のホークですが、ビジュアルがハイジのおんじそっくり。正にバイオレンスおんじ。最初の金髪の少女と戯れるシーンでは、クララと戯れるおんじを思い出しました。
結局ホークを雇ったのが誰かわからないまま終劇だったので、次回作品でホークの雇い主がわかるんでしょうか?これは、次回への布石と考えてよいのかな?
上杉好きとしては、五エ門登場のシーンの龍の襖絵が「風林火山」や「真田丸」の春日山城の襖絵に似ていたのと、最後のホークとの決闘の場所の門?が米沢の上杉神社の門に似ていたのが気になりました。
五エ門の初期衣裳が、結婚式の新郎風なのも着せられた感満載で萌えました。あとボブの不二子ちゃん可愛い。
五エ門の骨が見えたり、ルパンの腕に木片が刺さったり、ホークの腕が落ちたりと結構グロいシーンもあるけど、「次元大介の墓標」よりグロく感じないのは、やられた皆が痛がらないからだと思いました。
あと、ホークの妄想の長野駅だけど、ホークの首が落ちるシーンで
「あ、妖怪首おいてけだ」と思ったのは、私以外にもいるはず。
五エ門を堪能できて、満足でした。