さて、いよいよ本丸です。
本丸からは、頸城平野や直江津港を見ることができます。
多分ここからだと御館もよく見えたのではないかでしょうか。
大河ドラマではスゴーク海に突き出ているような描かれ方をしていますが、実際は海からかなり離れた位置にあります。海岸から徒歩だと1時間以上かからないと着かないと思います。
とても景色がよいので、本丸でお弁当を食べることをお勧めします。
本丸でまったりした後は、山をくだっていきます。
本丸のすぐ下に「護摩堂」があります。ここは「謙信の祈祷所」として使われていたようです。
「護摩堂」の下にあるのが毘沙門堂です。
大河ドラマでは「洞窟」となっており、まるで「毘沙門窟」のように描かれていますが、「春日山に洞窟はありません」。大河ドラマの影響で「毘沙門窟」目当てでくるお客さんも多いんだとか…。
あと、だいぶ前ですが映画の「天と地と」で春日山のそばに滝があるように描かれていましたが…。
歴史もののドラマや映画が視聴者に与える影響ってすごいんですね。製作サイドもそこら辺を考えてセットや脚本をつくって欲しいと思うのですが。
毘沙門堂の下にあるのが、「お花畑」。お花畑ときくと、「アハハ…ウフフ…」とカップルが追いかけっこをしている姿が目に浮かぶようですが、ここはそんなお花畑ではなく「薬草園」と言ったほうが事実に近いみたいです。(毘沙門堂などに供える花はつくっていたみたいですが)
規模としては、家庭菜園くらいの広さです。
ここから道が分かれていて、下へおりる道へ行くと「三の丸・景虎屋敷」へ向かいます。
今回は、横の道へ進み「直江屋敷」へ抜けるコースをとりました。
(「三の丸」からでも山をおりることは可能です)
ここが今一番熱いスポットの「直江屋敷」です。写真でもわかるように木々の間から日が燦々と照り、日当たりは良好です。(景勝屋敷と比べると…)
直江屋敷と景勝屋敷は本丸や毘沙門堂などを除くと屋敷どうしでは隣にあたります。
なので、ちょくちょくお互いの屋敷をいったりきたりしていたんだろうなぁ…と想像してしまいます。
直江屋敷には「越後上越天地人博」の幟がたっていました。そのうちの一本が風でからまっていたため、私が写真を撮っている間ヒマだったのか、父がなおしていました。
直江屋敷からさらにくだると「千貫門跡」へ出ます。このあたりにある一見「道」と思われるところは「空堀」なので、行き過ぎると転落します。注意してください。
千貫門跡を抜けると「お屋敷」へ出ます。位置としては、「春日山神社の裏手」になります。
常時、謙信はここに住んでいたといわれています。
とうとう「春日山神社」までおりてきました。
春日山神社の絵馬で「恋愛成就」と書かれているカップルが奉納した絵馬をよく見るのですが、この神社の祭神は「謙信公」と「菅原道真公」なので、恋愛成就は無理だと思う。願うなら、「学問」か「勝利」(試合などの)にしたほうが御利益はありそう。
ここまでくると道も土の道ではなく舗装された道路になっているので、歩くのが楽です。
お土産屋さんが何軒かあるので、のぞくのもいいでしょう。
春日山城に来たらぜひ写真に撮って欲しいもの…それはこの謙信像です。
春日山城の登り口(「三の丸」や「千貫門」を通るコースでの)に立っているので、すぐわかると思います。謙信像は「川中島」の方を向いて立っているとか…。
これで一応「春日山城巡り」は終わります。
~こぼれ話
春日山城を登った後、謙信像の前に置いてある自販機で缶ジュースを買うため、「150円」を入れたら、「130円」おつりが出てきました。しかも、自販機のおつりの金額が出るところもしっかり「130円」と表示された後で…。謙信公の奇跡というやつでしょうか?