輸血を始める前に、
PCの患者データと血液パックの番号を看護師さん二人が同時に声を出して読み合わせています。
とてもキビキビしていて小気味よい。
血管は相変わらず細いとか硬いとか言われて
一回目、血管には入ったが血液が通らず抜針。
看護師さん「痛いよね、ごめんね、ごめんね」
二回目は看護師さん二人がかりで血管を浮き上がらせながら穿刺成功。
看護師さん「痛かったね、ごめんね」とまた繰り返す。
私 「いえいえ、ごめんねは私の方です。入りにくい血管ですみません。
献血していたころはよくカイロを握らされていたので
カイロで温めてみようと病院の売店に行ったけど まだ売っていませんでした。」
やっと入ったけど、針が太いのか終わるまでずっと鈍痛。
ところでこの血液パック、280ml入っているそうで
私 「献血するときは400mlパックだからそのまま使っているわけではないのですね?」
看護師さん「必要な成分だけ取り出しているんですよ」
知らなかった。。。。。
パックに印字された日付が気になる。
日付に続く漢字が気になるがよく見えないので目を凝らしていたら、
看護師さん「何か気になる?」
私 「あの日付は採血日ですか?」
看護師さん「これは放射線をあてた日。(裏を見せて)こちらは使用期限日。」
私 「え!?放射線を過剰に浴びたらMDSや白血病を発症する人もいるというのに、
血液に放射線をあてても細胞が壊れたりしないのですかねえ?」
看護師さん「献血から輸血までの行程を全て把握しているわけではないので上手く説明できないけど・・・」
私 「大丈夫だからやってるんですよね! 忙しいのに引き留めてしまってすみません。」<(_ _)>
(日本赤十字社のHPには 混在するリンパ球を不活化させてGVHDを防ぐためと出ていました)
私の雑学的好奇心は尽きない。
疑問に思ったことは何でも聞きたい(聞いてもすぐに忘れるのにね)
もう一人の私がそれを静止しようとしている。
「今更どんなに知識を得たとしても、どれだけ疑問を解決したとしても、
私の寿命はもうすぐ尽きるんだよ! 何の役にも立たないんだよ!」
だけど
その声を振り切って好奇心が前に出てしまう、悪い癖。
看護師さん、邪魔してごめんなさい。
でもまた聞いてしまうかも!