「移植後のHLAって変わるんですか?」
「場所によって違うけど」
「血液は変わったけど体の他の部分の遺伝子はそのままですよね?」
「そうですね」
「仮に再移植するとしたら、HLAは以前と同じなのか、それとも移植後は変わってしまうのか。一回目のドナーさんの型は適合するのか、しないのか と思って・・・」
「そんなこと訊いて来る人いないから 気にしなくていいから」
顔は笑っているけど、もしかして怒ってる?
だよね~。
私が診察室に入ってからでも病棟から2件の電話。
「はい、○○時頃に行きます」
「はい、これが終わったら行きます」
病棟の患者さんに異変か?
言わずもがな、
廊下ではまだ多くの患者さんが待っている。
忙しいのは私も分かっています。
でも私が先生に質問できるのは2か月に一度しかないのだ。
とはいえ、外来の度にあれこれと無知なおばさんの質問攻めにあっては
いかに温厚な先生と言えど、嫌気が刺すに違いない。
「血液や遺伝子の仕組みなど理解していないおばさんが
DNAだのHLAだの、質問するんじゃねえ~」
と 内心では思っているかもね
そう、
細胞の中にDNAがあって、その中に遺伝子があって、その中に染色体がある???
らせん状なのはDNAだっけ? 遺伝子だっけ?
自分の身体なのに、自分の病気なのに今だに理解できない。
これ以上続けると先生の笑顔が消えそうなので
「先のことを心配したってしょうがないですよね」
「そうそう、何も考えなくていいから」
でも、まだまだいろいろ知りたいよね~。
知ったところで・・・・・なんだけど。
私は鬱陶しいおばさん、うざい患者なのかも。
いや、たぶん
うざい患者 (^-^;