結婚に踏み出せない理由って何だろう。⑥

　秀樹とのやり取りは少々長かったのである程度要約してカキコしま～す。
　「秀樹にとって彼女はかけがえのない大切な女性かい？」(ここでは性別愛での投げかけ)
　「いやぁ～。好きは好きなんですけどォ...ヘヘッ」
　「イヤ、俺の聞いてるのはそんなあいまいでごまかした気持ちを聞いてるんじゃない」
　「たとえば、自分以外の男に抱かれている彼女の姿(唇も奪われている姿)を思い浮かべてみろッ。」
　「自分の中でそれは許せるか？」

　「あるいは彼女がほかの男と式を挙げている姿や、新婚旅行にほかの男に付いていく姿、人妻となり男の帰宅を待ってかいがいしく食事を作っている姿を想像したとき、お前のなかでそれらは受け入れられるのか？」
　「仮定の話ではあるけれど、話を聞いてお前の中に嫉妬や不快ないらだち、彼女がもう手の届かないところへ行ってしまうことに狂おしい寂しさ(悲愴感)やあせり(焦燥感)のような気持ちがわいてこないか？

　そういう熱い彼女への気持ちがないのか？ってことを聞きたいんだよ」

　「ええぇ～。彼女は大切な人です」

　「なんか歯切れ悪いなぁ～」
　「今は大切な人だけど。そのうちもっといい女が現れたらそっちに鞍替えしようかなッ、ってな気持ちもどこかにある？
　今は彼女との結論を急いで出したくない。独身で気楽な関係をまだまだキープしておきたい。そんなところもあったりして？」

　「アマルさん、何かズバズバ来ますねッ」

　「まッ、男を長くやってると結婚に向かう男の心理は読めるかなッ」

　「...秀樹ッ、こんな歌知ってるか？」

　「わが胸の 燃ゆる思ひに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」
（勤皇の志士、平野國臣が詠んだ歌本来の意味とは少々違うんだけど、男の熱い思いを伝えるために引用）

まだつづく