「年の差婚」が増えている理由！

近年、10歳どころか、20歳以上の年齢差のある結婚が珍しくありません。
ちょっと前まで年が大きく離れた人との恋愛は世間的に嫌厭される風潮があったけど、
今では芸能人の「年の差婚」が（次々に）話題になってから、世間の風当たりは
以前よりもやわらいできているような気が...。

そもそもなぜ今、年の差カップル（年の差婚）が増加しはじめているのか？

社会学者の分析を交えてカキコします。

『年の差婚』増加に考えられる4つの理由。

1. 男女の精神年齢の差の広がり
2. 経済的問題
3. 世代間のギャップの低下
4. 男性の晩婚思考と女性の早婚思考の高まり

日本社会の構造の変化が、男女の意識に様々な変化をもたらしています。

具体的にどんなことが4つの理由の背景として挙げられるのか？

1つ目は女性の社会進出が進んだことにより、精神年齢が以前よりもさらに高くなったことが
あげられます。
昔から、女性の方が男性よりも精神年齢の成熟が早いと言われていますが、
女性が社会で活躍する場が増えるにつれ、精神成熟に拍車がかかったと言えます。

それにより、同年代の男性がこれまで以上に子供に見えてしまうほど精神年齢のギャップが
生じているのでしょう。
すると、女性達が精神的に頼れるパートナーを探すとなると、必然的に年上の男性になります。

また、バブル崩壊以降、若い男性の経済力がかなり低下していることも理由に。
結婚して家庭に入りたいと思う女性は、相手の男性の『経済力』を重視します。
若い男性よりも金銭的に余裕のある年の離れた男性に、経済的魅力を感じる女性も増えているのでしょう。

一方で、預貯金が貯まっているお姉さんたちと若い男性が結婚する例も起こりやすくなっているのだと思います。
それがそのまま、年の差カップルを増やしている理由と考えられます。

女性にとって経済的な安定と精神的な余裕は同年代の異性にはない年上の魅力だよね。
（ということは貧乏で頼りがいのないオジンは見向きもされないってことだねッ）

では、「世代間のギャップの低下」とは？

社会学者によると
「SNSなどのコミュニケーションツールの発達により幅広い年代の人と交流しやすくなり、
世代間のジェネレーションギャップを感じづらくなってきていること。
そして、アンチエイジング商品の広がりや発達により、
肉体的にも年齢を感じさせない人たちが増えていることも背景として考えられる。
男女ともに、年齢が多少高くても、心がけ次第で若々しくいられる時代になってきた。」
ということなんだね。

まッ、感覚的にも外見的にも年齢の差を感じなければ、
それだけ恋愛対象になる可能性も高まるわけだ。

さらに時代とともに変わった「男女の結婚観」についても社会学者は指摘。

「以前は20代のうちに結婚して身を固めることが美徳とされていたが、
若いうちは許す限り一人気ままに過ごして、30歳を超えてから結婚を…
と考える男性が増えていることも、大きな理由。
また、男性と肩を並べてキャリアを積む女性が増える一方で、
早期退職して家庭に入ることを理想とする女性も増えている。
つまり、両者のタイプの二極化現象が起きている。
そうなると必然的に年の差婚が起こりやすくなる」

言われてみれば、アマルの周囲の女性たちも「早く寿退社したい」という意見と
「ずっと仕事をバリバリ続けていきたい」という意見にはっきり分かれている。

こうした男女の結婚観の変化によって、「年の差カップル」に抵抗のない人が増えている
のかも。

では、「年の差婚」のメリット・デメリットは？

（社会学者弁）
「年の差カップルの避けられないデメリットは、
年上側が先に亡くなってしまう可能性が非常に高いということ。
また、世代が異なるぶん、子供の教育方針などで意見が食い違いやすい。
とはいえ、『人生経験の厚み』と『若さ』という、お互いが持ち合わせていない部分を
どちらかが持っているため、上手に相手の足りない部分を補いあったり、
支え合えるのは同年代カップルとの大きな違い。これがメリットと言える。
ケンカになりそうな場面でも、精神的に大人な年上側の人が、相手をたしなめてくれ、
回避しやすいという側面もある。
いずれにしても、今の時代にフィットした恋愛模様だといえる」

「年の差婚」は必ずしもメリットだけではないけれど、
年の差カップルは同年代のカップルで支障となる経済的問題を回避したり、
お互いが支えあう関係になりやすいわけだ。

結婚観や恋愛の価値観というものは、
時代の変化によって大きく左右されるということがよくわかるね。


では。