「ご住職、ここら一帯に眠る方々は私の曽祖父の兄弟、甥、姪の方々です。遠縁です」と伝えた。
「ほう~ッ。そうですか」
「H家の人ならここからすぐのところにいらっしゃるよ」
「えッ、本当ですかぁ?」
「下田じゃ老舗のお菓子屋さんでS屋さんっていうんだけどね」
「え~ッ、老舗のお菓子屋さん~ッ」
私の血がさわいだ!
ご先祖様、遠縁のみなさんの墓に挨拶を終え、ご住職からH家の場所を伺った。
H家の方が「お菓子屋さん」をしていると聞き私の気持ちはさらにせきたてられ
「よしッ、ここまで来たんだ。ご迷惑を承知でこれから突撃訪問してみよう~ッ」と決めた。
菩提寺を後にし、もしかしたら「私の菓子好き(特に作るのが)や料理好きは遺伝?血によるものか?」てなことを考えながら、唐人お吉さんの寺を過ぎ、ほどなくそのお店が見つかった。
「おお~ッ、ふっるー」 昭和レトロな店がそこにあった。
大きな窓ガラスから中を覗くと人影がない。店内のショーウィンドウを見るとクラッシックな和菓子が並んでいた。(興味津々)
思い切って、古いガラスの引き戸を開け店内に入った。
「ごめんくさい...(ちょっとボケてみました。松竹新喜劇風)」
ほどなく年配の女性が出てきた。
「いらっしゃいませ~ッ」
「あッ、すみませんお忙しいところ~....客ではないんですよ」
「ハぁ~」
「こちらはH様のお宅でしょうか?」
「そうですが」
「突然に申し訳ございません。私はアマルと申します。
実は私どもの菩提寺がそこの○○寺で、住職からこちら様のことを伺い、よろしければ少し昔のことなんですが、ご存知の方がいらっしゃったらお話を伺えればとおじゃました次第です」
「ハぁ~。昔のことって?」
「戦前あるいは戦後の時代に、こういった方々がH家のご家族にいらっしゃたかどうか〔アマル家(6世代)、H家(5世代)、U家との関係がわかる手作りの家系図を見せながら〕なのですが...」
「あッ、私は嫁いできたもので詳しいことはわかりませんが、おばあちゃんなら知っているかも知れないので呼んで来ましょう」
「はいッ、すみません」
おばあちゃんは店の奥の部屋にいるらしく呼びに行ってくれた。
ほどなくしてお嫁さんとともに腰が曲がり白髪のおばあさんが現れた。
「おばあちゃん。この人が昔のこと聞きたいんだって...」
「えッ~、わたしゃもう歳だで、ようわからんだよ」
(お嫁さんによれば御歳88歳(米寿)になられていた)
まさに昔のことは覚えていない(記憶が定かでない)ようだった。
で、お嫁さんが気を利かしてくれ
「じゃ、うちのお父さんだったら知ってるかも」
お父さんとはこのおばあちゃんの息子さんで、このお菓子屋さんのご主人。てなことでおばあちゃんはすぐにいなくなっちゃった
「あはッ、お手数かけてすみません」
「ちょっと待っててくださいね。今、裏の工場で仕事してるから呼んできますよ」
「いやあぁ~、突然お邪魔したのですから、お忙しければまた日を改めて参りますので、そうお伝えください」
「いえいえ。ちょっと待っててください」といってまた奥さんは奥へ消えていった。
消えた後、なかなか誰も現れないので
待ってる間に店内のお菓子類すべてを細かく見て回った。
饅頭、団子、最中、飴、今ではなつかしいカルメ焼き、落雁細工、飴細工のほか、ゼリー、煎餅、菓子パンまで高級感はなかったが品数は多く、庶民に親しまれてきたお菓子を丁寧に造っていた。
待つこと10分近く。
奥からネット付き白帽で頭をすっぽり覆い、職人用の白い作業着を身にまとった年配の男性が現れた。
このカキコはノンフィクションです。
画像は母の故郷、金沢は森八の長正殿(落雁。日本三名菓の一)。器は輪島塗。
「ほう~ッ。そうですか」
「H家の人ならここからすぐのところにいらっしゃるよ」
「えッ、本当ですかぁ?」
「下田じゃ老舗のお菓子屋さんでS屋さんっていうんだけどね」
「え~ッ、老舗のお菓子屋さん~ッ」
私の血がさわいだ!
ご先祖様、遠縁のみなさんの墓に挨拶を終え、ご住職からH家の場所を伺った。
H家の方が「お菓子屋さん」をしていると聞き私の気持ちはさらにせきたてられ
「よしッ、ここまで来たんだ。ご迷惑を承知でこれから突撃訪問してみよう~ッ」と決めた。
菩提寺を後にし、もしかしたら「私の菓子好き(特に作るのが)や料理好きは遺伝?血によるものか?」てなことを考えながら、唐人お吉さんの寺を過ぎ、ほどなくそのお店が見つかった。
「おお~ッ、ふっるー」 昭和レトロな店がそこにあった。
大きな窓ガラスから中を覗くと人影がない。店内のショーウィンドウを見るとクラッシックな和菓子が並んでいた。(興味津々)
思い切って、古いガラスの引き戸を開け店内に入った。
「ごめんくさい...(ちょっとボケてみました。松竹新喜劇風)」
ほどなく年配の女性が出てきた。
「いらっしゃいませ~ッ」
「あッ、すみませんお忙しいところ~....客ではないんですよ」
「ハぁ~」
「こちらはH様のお宅でしょうか?」
「そうですが」
「突然に申し訳ございません。私はアマルと申します。
実は私どもの菩提寺がそこの○○寺で、住職からこちら様のことを伺い、よろしければ少し昔のことなんですが、ご存知の方がいらっしゃったらお話を伺えればとおじゃました次第です」
「ハぁ~。昔のことって?」
「戦前あるいは戦後の時代に、こういった方々がH家のご家族にいらっしゃたかどうか〔アマル家(6世代)、H家(5世代)、U家との関係がわかる手作りの家系図を見せながら〕なのですが...」
「あッ、私は嫁いできたもので詳しいことはわかりませんが、おばあちゃんなら知っているかも知れないので呼んで来ましょう」
「はいッ、すみません」
おばあちゃんは店の奥の部屋にいるらしく呼びに行ってくれた。
ほどなくしてお嫁さんとともに腰が曲がり白髪のおばあさんが現れた。
「おばあちゃん。この人が昔のこと聞きたいんだって...」
「えッ~、わたしゃもう歳だで、ようわからんだよ」
(お嫁さんによれば御歳88歳(米寿)になられていた)
まさに昔のことは覚えていない(記憶が定かでない)ようだった。
で、お嫁さんが気を利かしてくれ
「じゃ、うちのお父さんだったら知ってるかも」
お父さんとはこのおばあちゃんの息子さんで、このお菓子屋さんのご主人。てなことでおばあちゃんはすぐにいなくなっちゃった
「あはッ、お手数かけてすみません」
「ちょっと待っててくださいね。今、裏の工場で仕事してるから呼んできますよ」
「いやあぁ~、突然お邪魔したのですから、お忙しければまた日を改めて参りますので、そうお伝えください」
「いえいえ。ちょっと待っててください」といってまた奥さんは奥へ消えていった。
消えた後、なかなか誰も現れないので
待ってる間に店内のお菓子類すべてを細かく見て回った。
饅頭、団子、最中、飴、今ではなつかしいカルメ焼き、落雁細工、飴細工のほか、ゼリー、煎餅、菓子パンまで高級感はなかったが品数は多く、庶民に親しまれてきたお菓子を丁寧に造っていた。
待つこと10分近く。
奥からネット付き白帽で頭をすっぽり覆い、職人用の白い作業着を身にまとった年配の男性が現れた。
このカキコはノンフィクションです。
画像は母の故郷、金沢は森八の長正殿(落雁。日本三名菓の一)。器は輪島塗。
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