最近はYouTubeでアマル好みの(懐かし)シーンがないかサーフィンすることが多くなった。
古い映画だがオードリー・ヘップバーン主演の『ローマの休日(1953年)』は、オトギ話とわかっていながら、日常の中にある奇跡(山田太一さんじゃないけど)として捉えたとき
「身分の違う人、住む世界の違う人との出会い...そんなこともあると人生っておもしろくなるよなぁ..つらくなることもあるけど」などと思ったりする。
やはりこの映画はラストが一番好きだなぁ。
王宮での記者会見シーン。
“By all means, Rome !”
アン王女が報道陣の中にアメリカ人の新聞記者ジョー・ブラッドリー(グレゴリーペック)を見つけ、真実を知る。そして、自分の身分を知りながら配慮をしてくれたジョーの優しさに改めて気づき、ますます想いがつのるのだが....
今にもジョーの懐へ飛び込んでいきたいアン王女。しかし王位継承者となる自分の立場(任務)を考えると身勝手な行動は許されるものではない。
ジョーとてアンは住む世界が違うことを心に留め...
そして、あの万感の思いを込めたアイコンタクトが狂おしいほど切ない
ローマの休日 Roman Holiday 万感の思いのアイコンタクトからラストまで
広い宮殿にジョーの靴音だけが寂しく響くラストシーン...(アマルこのシーン大好きなんです。)
こんなショートミュージックフィルムもいいですよ~ッ。
そして時代は変わり、「ローマの休日」を下敷きにロンドン(ウェストロンドン)を舞台としたロマンティック・ラブストーリー『ノッティングヒルの恋人(1999年)』もラストがいい。
(現代版「ローマの休日」といったコピーにちょっと抵抗感はある...。名匠W.ワイラー監督の映画と同列ではないだろうと)
しかし、この映画をよく見ていくと面白いものに気が付く。
ビバリーヒルズに住み、世界で一番有名で美しいスーパースター(大女優)アナ(ジュリア・ロバーツ)と、ウェストロンドンのノッティングヒルに住み旅行専門書店を営むタッカー(ヒュー・グラント)といったセレブ(著名人)と書店主(庶民)の組み合わせは、王女(高貴な人)と新聞記者(サラリーマン)といったローマの休日に似せ、住む世界の違う男女のめぐりあいの設定をしているのだけど、
ジュリア・ロバーツ演じるアナスコットの名前を英字で見ると Anna Scott
ローマの休日の主人公アン王女の英文名は Princess Ann
ヒュー・グラント演じるウィリアム・タッカーの名前、英字では William Thacker
ローマの休日の監督は巨匠 William Wyler
いずれも脚本家(ライター)か製作人か?は明らかに「ローマの休日」の登場人物を捩(もじ)ったり、ハリウッドの名匠(監督)に敬意を表しているね。
でもね~ッ、ハリウッドの大スター、アナが偶然立ち寄った書店の店主であるタッカーとたちまち恋に落ちる。ここが少々無理やりの感がある。
なんで互いに深く惹かれあうのか、最後まで不可解なところなんだけど...まあ、恋とはそういうものだということにしておけばいいのか。
で、「ノッティングヒルの恋人」でよかったのがやはり「記者会見シーン」。
それもアナ(J・ロバーツ)がこの言葉を発してからエンディングまでがいいなぁ
“Indefinitely”
この後のアン(J・ロバーツ)の満面の笑顔と愛する男(ヒト)を見つめ、送るまなざし(目の輝き)。
このアイコンタクトにはグッときた。胸が熱くなったよ
おお~ッ、さすがハリウッドのナンバー1女優ジュリア・ロバーツ
「なんて自然ですばらしい表情をするんだ彼女は!」と改めて彼女の演技力(表現力)に感心した。
(ヒュー・グラントはただでさえたれ目なのに‟Indefinitely”と彼女が答えた後の彼の顔はデレデレだね。
その2人のムードが観ているみんなを幸せにしてくれるんだろうけど)
YouTubeにある記者会見からプロポーズ、エンディングまでがこれ↓
(プリティ・ウーマン以外のJ.ロバーツの出演作品は殆ど観てないんだけど<脚本等がつまらなくてがっかりしたため>、この記者会見のときの彼女の笑顔はすばらしい! キュートであり、美しいヨ。キレイだな~ッて思う。そう観客に思わせるところ、できるところがすばらしくもあるネ。)
そのときエンディングまで流れていたエルヴィス・コステロの“She”はとてもいい~ッ。こういう音楽の使い方をされるとアマルは堪りません。
この曲はこの映画が公開されて以降、結婚式(披露宴)でよく使われるようになったね。
ちなみにコステロversion→「She(Elvis Costello)①」 「She(Elvis Costello)②」
しかし、この“She”は本家シャルル・アズナブールの方がより深く歌えているんじゃないかなと....オールドファンはこちらでしょう。アマルはオールドじゃないけど知っているんです。
やはりシャンソンがベースにあるアズナブールは歌い込んで、自分の歌にしている。コステロもいいオジさんなんだけど、アズナブールは人生の達人の粋<そしてフランス男の艶がある>。“She”を「夢のような女(ひと)、美しい女(ひと)、可愛いい女(ひと)」とこれらの思いを情感豊かに歌い上げている。映画の中ではイントロ(original ver.)で使われているね。それもYouTubeで見つけ何度も繰り返して聴いちゃった。 それがこれ本家アズナブールversion→「She(Charles Aznavour)」
最後にうららかな日和(ひより)のなか、公園のベンチでお腹が大きくなった彼女(アナ)が彼(タッカー)の膝を枕にしてまどろみ、彼はその横で静かに読書をしている場面が映し出される。
苦難を乗り越え、今はこうして2人切りの静かな時間(とき)をおくっている。
いつまでも恋人のような2人の姿は微笑ましく、音楽の終わりとともに映像もフェイドアウトしていく。
観ている者を暖かく幸せな気持ちにさせてくれる。
話自体はベタなんだけれど、“She”という名曲とともに、最後の演出でこの映画も記憶に残る1作となった。
OMAKE;
アズナブールが「グレース・ケリー妃に敬意を表して」と題して
イタリア語でSheを歌っているので興味のある方は覗いてみてください。
ハリウッド時代の画像もありG・ケリーもきれい(好みはあると思いますが)
→「Lei(Charles Aznavour) - Omaggio a Grace Kelly」
古い映画だがオードリー・ヘップバーン主演の『ローマの休日(1953年)』は、オトギ話とわかっていながら、日常の中にある奇跡(山田太一さんじゃないけど)として捉えたとき
「身分の違う人、住む世界の違う人との出会い...そんなこともあると人生っておもしろくなるよなぁ..つらくなることもあるけど」などと思ったりする。
やはりこの映画はラストが一番好きだなぁ。
王宮での記者会見シーン。
“By all means, Rome !”
アン王女が報道陣の中にアメリカ人の新聞記者ジョー・ブラッドリー(グレゴリーペック)を見つけ、真実を知る。そして、自分の身分を知りながら配慮をしてくれたジョーの優しさに改めて気づき、ますます想いがつのるのだが....
今にもジョーの懐へ飛び込んでいきたいアン王女。しかし王位継承者となる自分の立場(任務)を考えると身勝手な行動は許されるものではない。
ジョーとてアンは住む世界が違うことを心に留め...
そして、あの万感の思いを込めたアイコンタクトが狂おしいほど切ない
ローマの休日 Roman Holiday 万感の思いのアイコンタクトからラストまで
広い宮殿にジョーの靴音だけが寂しく響くラストシーン...(アマルこのシーン大好きなんです。)
こんなショートミュージックフィルムもいいですよ~ッ。
そして時代は変わり、「ローマの休日」を下敷きにロンドン(ウェストロンドン)を舞台としたロマンティック・ラブストーリー『ノッティングヒルの恋人(1999年)』もラストがいい。
(現代版「ローマの休日」といったコピーにちょっと抵抗感はある...。名匠W.ワイラー監督の映画と同列ではないだろうと)
しかし、この映画をよく見ていくと面白いものに気が付く。
ビバリーヒルズに住み、世界で一番有名で美しいスーパースター(大女優)アナ(ジュリア・ロバーツ)と、ウェストロンドンのノッティングヒルに住み旅行専門書店を営むタッカー(ヒュー・グラント)といったセレブ(著名人)と書店主(庶民)の組み合わせは、王女(高貴な人)と新聞記者(サラリーマン)といったローマの休日に似せ、住む世界の違う男女のめぐりあいの設定をしているのだけど、
ジュリア・ロバーツ演じるアナスコットの名前を英字で見ると Anna Scott
ローマの休日の主人公アン王女の英文名は Princess Ann
ヒュー・グラント演じるウィリアム・タッカーの名前、英字では William Thacker
ローマの休日の監督は巨匠 William Wyler
いずれも脚本家(ライター)か製作人か?は明らかに「ローマの休日」の登場人物を捩(もじ)ったり、ハリウッドの名匠(監督)に敬意を表しているね。
でもね~ッ、ハリウッドの大スター、アナが偶然立ち寄った書店の店主であるタッカーとたちまち恋に落ちる。ここが少々無理やりの感がある。
なんで互いに深く惹かれあうのか、最後まで不可解なところなんだけど...まあ、恋とはそういうものだということにしておけばいいのか。
で、「ノッティングヒルの恋人」でよかったのがやはり「記者会見シーン」。
それもアナ(J・ロバーツ)がこの言葉を発してからエンディングまでがいいなぁ
“Indefinitely”
この後のアン(J・ロバーツ)の満面の笑顔と愛する男(ヒト)を見つめ、送るまなざし(目の輝き)。
このアイコンタクトにはグッときた。胸が熱くなったよ
おお~ッ、さすがハリウッドのナンバー1女優ジュリア・ロバーツ
「なんて自然ですばらしい表情をするんだ彼女は!」と改めて彼女の演技力(表現力)に感心した。
(ヒュー・グラントはただでさえたれ目なのに‟Indefinitely”と彼女が答えた後の彼の顔はデレデレだね。
その2人のムードが観ているみんなを幸せにしてくれるんだろうけど)
YouTubeにある記者会見からプロポーズ、エンディングまでがこれ↓
(プリティ・ウーマン以外のJ.ロバーツの出演作品は殆ど観てないんだけど<脚本等がつまらなくてがっかりしたため>、この記者会見のときの彼女の笑顔はすばらしい! キュートであり、美しいヨ。キレイだな~ッて思う。そう観客に思わせるところ、できるところがすばらしくもあるネ。)
そのときエンディングまで流れていたエルヴィス・コステロの“She”はとてもいい~ッ。こういう音楽の使い方をされるとアマルは堪りません。
この曲はこの映画が公開されて以降、結婚式(披露宴)でよく使われるようになったね。
ちなみにコステロversion→「She(Elvis Costello)①」 「She(Elvis Costello)②」
しかし、この“She”は本家シャルル・アズナブールの方がより深く歌えているんじゃないかなと....オールドファンはこちらでしょう。アマルはオールドじゃないけど知っているんです。
やはりシャンソンがベースにあるアズナブールは歌い込んで、自分の歌にしている。コステロもいいオジさんなんだけど、アズナブールは人生の達人の粋<そしてフランス男の艶がある>。“She”を「夢のような女(ひと)、美しい女(ひと)、可愛いい女(ひと)」とこれらの思いを情感豊かに歌い上げている。映画の中ではイントロ(original ver.)で使われているね。それもYouTubeで見つけ何度も繰り返して聴いちゃった。 それがこれ本家アズナブールversion→「She(Charles Aznavour)」
最後にうららかな日和(ひより)のなか、公園のベンチでお腹が大きくなった彼女(アナ)が彼(タッカー)の膝を枕にしてまどろみ、彼はその横で静かに読書をしている場面が映し出される。
苦難を乗り越え、今はこうして2人切りの静かな時間(とき)をおくっている。
いつまでも恋人のような2人の姿は微笑ましく、音楽の終わりとともに映像もフェイドアウトしていく。
観ている者を暖かく幸せな気持ちにさせてくれる。
話自体はベタなんだけれど、“She”という名曲とともに、最後の演出でこの映画も記憶に残る1作となった。
OMAKE;
アズナブールが「グレース・ケリー妃に敬意を表して」と題して
イタリア語でSheを歌っているので興味のある方は覗いてみてください。
ハリウッド時代の画像もありG・ケリーもきれい(好みはあると思いますが)
→「Lei(Charles Aznavour) - Omaggio a Grace Kelly」
設定や展開の近似だけでなく、サブリミナル効果にまんまと・・だったのですね。
ローマの休日のヘップ・バーンは、私の中でディズニーのどのプリンセスよりも、プリンセス然として大切に仕舞ってあります。
ご返事ありがとうございました。