『ルーズヴェルト・ゲーム』メーカーの過当競争と...

2014-05-04 21:21:31 | レビュー
第2話

「半沢」の二番煎じからちょっと踏み出した内容だったね。

お話の大半は契約社員・沖原和也にフォーカスしたもの。


沖原一人に出荷ミスを押し付け
事実の隠ぺい工作をする件(くだり)は
(出荷・配送ミスなどメーカーや流通に携わる方々なら
似たケースはいくらでもあるのでは?)


「3日以内にデータを入れ替えタスコン1500台配送(納入)しなくてはならない」は
彼の『赤穂浪士』の「増上寺の畳事件」を思い出させます。


浅野内匠頭が勅使饗応役を務め
勅使増上寺参詣の折の細かな指導を吉良上野介に訪ね
畳替えの件は不要と(吉良に)偽られた、あの事件(恐らくフィクションだと思うのですが)

勅使参詣の明日までに2百数十枚の畳替えをしなくてはいけない。

吉良上野介の策略で
殿様(浅野内匠頭)一世一代の大ピンチ!

殿様に大恥をかかせてはならないと
江戸詰めの赤穂藩士が東奔西走し
江戸じゅうの畳職人を集めて窮地を救った...あの事件を彷彿させました。

また、配送責任を取らされ独り作業をしていた沖原を
野球部員(チーム)全員が現れ、沖原を助ける。

正に「一人はみんなのために みんなは一人のために(One for all、all for one.)」
『三銃士』(アレクサンドル・デュマ作)
主人公ダルタニャンが使った名言「友情の誓いの言葉」を思い出しました。

一人では背負い込めない問題に(「もう、だめだぁ~ッ」と)限界を感じたとき
助けの手を差し伸べられたときって、
(それが今回のドラマのようにチームであったとすれば)

「メチャクチャ、感動しちゃう!」
自分が助けられた(救われた)記憶が起爆剤になり、相手(=チーム)に損得なんか関係なく
協力する・助け合う
〝One for all、all for one.”の気持ちが湧き出てくるね。

熱いチームワークと結束(一つの目的・目標のために同じベクトルに合わせる)、
企業(青島製作所)も野球もフェアプレイの精神を忘れない。


なんかドラマ観ながら(若い沖原に)
「君(沖原)の行動は誰かが必ず見ている」
「みんなが見ている」とちょっと声掛けしたくなる心境でした。



隠ぺい工作に走った
朝比奈部長(六角精児)がキレて「証拠を出せ、証拠を!」の件(くだり)は、
「半沢」手法でしたね。


やはり「二番煎じ」は新味がなく(味が薄くなったお茶と同じで)
風味を欠いて「いただけない」ところがあるなぁ...
(でも「お決まり」ごとで溜飲が下がる方もいらっしゃるでしょうから...
それはそれで


野球部マネージャーの横に立つ男性(ドラマではキャッチャー役の井坂耕作)
そういえば「半沢」の東京中央銀行・大阪西支店時代の部下(融資課)で
実直で、実務面では抜群の腕を誇る垣内役(須田邦裕)の人だったね。
後にかねてからの希望だったニューヨーク支店へ栄転する。

そういったキャラの人がアマルは目についちゃう。


『ルーズヴェルト・ゲーム』は「半沢」とは違う要素を取り入れてはいるものの。

お決まりのパターン展開が予想されますねぇ。
(逆転劇・最後まであきらめない精神力・チームの結束力
TBSヒットドラマ『ルーキーズ』の要素も取り入れ)

とはいえども大人が観て楽しめるドラマが殆どない現在
日曜の夜にちょっと楽しみが出てきました。

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