ADALM-PLUTOは、送信と受信が同時にできる。それであれば、自分で送信した電波を自分で受信すれば1台で通信実験が完結して便利だと考えたのだが、けっこうハマった。
実験の方法としては、TX/RXともにアンテナを接続し(*1)無線で行う方法と、TX/RXを同軸ケーブルで繋いでおこなう方法があるが、方法によって現象が異なった。
変調方式は、AM。
無線の場合、TX/RXのLOを同一周波数にすると単一のトーンを乗せたときにぶわぁぶわぁという信号の強弱変化が起こる。アナウンス音声だと何か了解度が悪い。TX/RXのLOを少しずらすと、AMにLOの周波数差のビートが載る。
有線の場合、TX/RXのLOを同一周波数にするとアナウンス音声でもぶわぁぶわぁという信号の強弱変化が起こる。TX/RXのLOを少しずらすと、問題なし。
想像するに、RXのLOがTXの干渉を受けているのだろう。
ということで、TX/RXを直結し、TX/RXのLOを異なる周波数にする構成で実験するのが良さそうだ。
*1 正確には、TXにダミーロード、RXにホイップアンテナを接続。