理乃美

ソフトとハードと論理の覚え書き

古いマルチメーター(HP3457A)とのGPIBでタイムアウトエラー

2021-12-19 08:59:10 | 電子工作

USB-GPIBインターフェイスのAgilent 82357Bを入手し、手始めにHP3457Aマルチメーターを接続してみたらハマったのでその記録。

結果を最初に書くと、END ALWAYS コマンドを一番最初に送るのが胆だった。

 

環境は、Windows 10 Pro. に IOLibSuite_18_2_27313 をインストールしたのみ。マザーは、ASUS TUF gaming Z590-plus.

 

対象測定器として、HEWLETT PACKARD 3457A (DMM)とAnritsu MS2602A (スペアナ)を実験。GPIBの接続は、対象測定器のGPIBポートに82357Bをダイレクトに刺しただけの、一対一接続で順番に実験。(まずは簡潔にテストするため)

実際に試した順序は逆だが、MS2602Aを接続してKeysight Connection Expert 2022を立ち上げると、*IDN? コマンドに応答して機種名が得られてそれと認識される。MS2602Aも古いデバイスだがSCPI規格をサポートしているようだ。

いっぽう、HP3457AはSCPI規格以前の製品なので、未知のデバイスとしてして存在しか認識されない。

Interactive IO を開いて、手操作でコマンドを送って試すのだが、ここで躓いた。Command に ID? を入れて、Send & Readをクリックするが、タイムアウトのエラーになってしまう。

! VI_ERROR_TMO: A timeout occurred

Visa ErrorCode: 0xBFFF0015(-1073807339)

ACV AUTO のようなコマンドを送ると3457Aのパネル表示が変わるので、いちおうGPIBのコマンドが届いてはいるようだ。とまあ二日ほど悩んだが下記サイトで解決方法が見つかった。3457A側はデフォルトだとデータの終わりにEOIをアサートしないので、USB-GPIBアダプタ側がEOIのアサートを待ちぼうけしてタイムアウトエラーになるらしい。

https://www.eevblog.com/forum/testgear/hp-3458a-82357b-usb-keysight-instrument-control-gt-reading-data-not-working/

ということで、電源ONのあと一番最初に END ALWAYS コマンドを送って、3467AにEOIをアサートするように指示をすれば解決。下の図は、次のような操作例。うまくいった。

Command 欄             操作

END ALWAYS       Send Command ボタン

ID?                        Send & Read ボタン

ACV AUTO             Send Command ボタン

         Read Respond ボタン を4回

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