進化

進化は常に内側から起こさねばならない

あなたが優れた存在

進化した存在だとして

その優れた方法

全ての人が幸せになるような優れた方法を

周りの人に教えたとしても

その人たちは進化しない

彼らの進化レベルにとって有用ならば使うし

有用でなければ捨てられる

もしくは形だけの利用になる

自分が進化した存在だと思われたいという

欲求を満たすために使われる事になる

決して何故それが優れた方法なのかの芯の部分を

理解しようとはしない

それをすんなりと理解出来るなら

そもそもその人は同じ進化レベルの存在だったという事である

また同様に

進化した存在は退化した存在になることは出来ない

退化したフリは出来ても

自身の存在の大きさがそれを許さない

それはあたかも子供用の小さな着ぐるみに入る様なもので

短時間は入れても必ず時と共に苦痛になる

それは着ぐるみがいけないわけではなく

サイズが合わないだけなのだ

この世界の枠組みに苦痛を覚える多くの人は

進化した存在である

ところがこの世界で言われることは

苦痛を覚えている人が弱い

考えすぎ繊細すぎるというものだ

着ぐるみのサイズではなく

中の人が問題だと言ってのける

それはこの着ぐるみのサイズがピッタリの人達だ

彼らは決して自分よりも大きい人を認めない

人は皆平等だと同じだと言う観念を

都合の良い様に使う

また相手の内側からの進化を待てる心を持つ賢者達も非難される

そんな悠長なことをしていても変わらないと言われる

「人は変わらないと絶望している」と勘違いされる

ぶつかり合わなければいけないと言われる

ただ木の成長を見守っている事が出来ない人達によって

愛を持って毎朝水をあげる

成長を早めるためと称して出てきた芽を摘まない

その芽が何の芽であるかも知ろうとせずに

勝手な想像で未来の花を決めてはいけない

霊的な成長は霊的な時間の経過によってなされる

霊的な時間とは霊的な経験とイコールである

進化を促したいならば

経験を与える事

結果を自分自身で選ばせること

失敗もまた経験である

失敗の可能性を奪うとは経験を奪う事である