Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

みやび

2005-09-10 | art... bijutsu
いつも、お邪魔するたびに向学心と好奇心がわくわく・むくむく湧いてくる、とても素敵なTakさんのページ
先日、こちらの記事、【勅撰和歌集の二人】(TBご参照!)と出会ったら・・・、
にわかに、和歌の美しさ、古語の色気に陶酔してしまい!

仲良しに、愛のメッセージ(!)として小野小町の一作を送ったら、彼女もその魅力に参ってしまい、
その日のワレワレのメールやり取りは、和歌 (もちろん引用) のみの応酬という・・・ 
そんな、みやびごっこをしてみましたよ。
これがけっこう、素敵なアソビなのです。
ただ選ぶのでも、上手くつなぐには想像力を要するので、
うまい応酬にはうーんとうなったり、
適した歌を探し出すのがたいへんで返信に苦労したり、かなり楽しいです。
内容が、なんというか、しっとりと濃いしね!
情に溢れていて、なんともいえないたおやかさが、つむがれた言葉の間から、するすると流れ出してくるのです。
季節の空気の香りや湿度も、歌から感じられます。
にわかourブームになりました


調べてみてわかったのですが、いまや百人一首もweb上で味わえるんですね!
ネットって、ほんとに素晴らしい。
そんな類のぺージ、もっと増えてほしいな。
・・・おおなんと、ゲームも発達
ひとり遊びも出来ます!


それにしても、キーボードをぱちぱちと叩くだけで、現代の我々はたくさんの言葉を打ち出せるけれど、いくらたくさん書いても、
いや、伝えようと多くを書けば書くほど、
先人の歌の世界のような、一語にぎゅっと詰まった濃密な機知・優雅さのようなものにはなかなか届かないことがたくさん。
ひとつの言葉には、いくつもの意味や想いが綾と織りこまれ、しまいに、選ばれた言葉は、砂糖菓子のように、甘く幾層にも想いにくるまれて、歌になる。
そして、それをしたためるために、紙を選び、
筆を選び、
墨を選び、
香を焚きしめ、
季節の花や実をつけた枝や、うつくしい布や小物を添え、
送り届けられる恋の歌。
どんなにか、情緒を含ませていたことでしょう。

短くまとまった言葉の世界ほど、言い知れない風情や感情を、ぎゅっと濃縮させている。
いちばん短い歌といえば俳句ですが、その世界に傾倒し、自国に紹介するために一所懸命、翻訳を試みたアメリカ人の話も読んだことがあります。
小さな歌の中に広がる大きな宇宙。
盆栽や、石庭や、・・・思えば他にもたくさん、例はありますが、こうした「小さな宇宙」を作り上げる日本文化の深い美しさを、久しぶりに呼吸しました・・・。


Takさん、どうもありがとうございます!!


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こんばんは! (Tak)
2005-09-13 22:54:49
コメント&TBそして

本文で紹介までしていただき感謝感激です。

ありがとうございました。



日本の古典はふとした瞬間に

触れたくなります。

優れた和歌は特にそうです。

ろくに意味は分かりませんが

雰囲気だけで心地よい気分にしてくれます。



さて、日経に掲載のについては

こちら↓にupしてあります。

http://bluediary2.jugem.jp/?day=20050910
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ありがとうございます! (mi)
2005-09-14 10:02:27
Takさま、日経掲載の記事を見落としていて、すみませんでした!!

URL貼付、ありがとうございます!

引き込まれるような力がありますね!情熱もすごく、伝わってきます・・・。

ステンドグラス、ほんとに素敵ですね

想いがこもっているんだなあ・・・と考えると、なおさら魅力的です。
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