Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

指先の魔法

2009-02-17 | esthe...kirei wo get
不器用さんに、朗報です。
手先が器用なひとには、だいじょうぶ、必要ないです


わたしはかなり不器用な部類で、
両親共とても指先が器用なのにそれはおかしい、きっと
「脳に欠陥があるのだろう」
と身近な医師から診断が下されたりしていますが(ああ、説得力がある・・・)、
やはり先日、例によってわたしのおぼつかない指運びを観察していた彼が、なんと画期的な打開策を打ち出してくれました。

観察の結果によると、まずものの持ち方、指の位置に問題があるのだそうです。
ナイフとフォークにしろ、ハサミにしろ、ペンにしろ、第二関節まで力いっぱい苦しげにぎゅーっと使って、それなのに「働いていない指がある」そう。
確かに、小指とか人差し指など、端っこにくることが多い指はお留守になっているのをたまに自覚します。
そして、必死で握り締めているために指の根元の関節が急角度で折れ曲がり、傍から見て大変ぎすぎすした印象になっているようです。

解決策は、
ものを持ったときの手指のフォルム、
そしてものを持つ位置の改善だと彼はいいました。

まず手全体は、指の関節を角ばらせず、丸い形になるように。
わたしは親指を反らせてものを持つくせがありますが、指先の位置をほかの指たちと揃えるように心がけると、丸みが出せました。
そして、ものを持つ位置は「第一関節まで」、そして「すべての指を均等に使って」。
これで一気に、ものを持つ手のかたちがすんなりと落ち着いて、無理がない印象に変わります。

細かい手術をこなす外科医のハサミの持ち方のお手本も見せてもらいましたが、
(器具の持ち方ひとつですぐ実力が判るそうです)
親指がハサミの持ち手の穴から出ないで、全部の指先でバランス良く支えているのが衝撃的でした。
そのほうが細かい作業ができるそう。
ついでに、肘をぴたりと体側に沿わせて固定することで長時間の作業も安定させることができるそうです。

ところで、ナイフとフォークを使うときの綺麗な角度は、「中心線に対してそれぞれの先端の作る角度が45度である」ことだそうですが、
これはムダな力をかけず、効率的な仕事を可能にする黄金角度でもありました。
肩を浮かせず、肘の位置を安定させることで、疲れにくく効率的な作業ができるそうなのです。料理を取り口に運ぶ動作も、これで滑らかに流れます。
やってみると、自然と姿勢も良くなります。

確かに、それと聞いてから人の手先を観察してみると、ものを持つ手と動作が安定している人は、指の位置のバランスがとてもいい。
人の「手」を魅力のひとつに数える人は多くいますが、それが動作のことも含めていうのなら、的確な動きをする手の持ち主に人が信頼感を持つのは当然ではないかとも思います。

ちょっとしたことで動作と印象が変化する、指先の魔法を知りました。
今はまだおぼつかないのですが、だんだん身についてくれたら・・・嬉しいです。
なんだか情けないですが、がんばります。

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