Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

やわらかいものと美しいもの

2006-01-14 | vie... kurashi
三島由紀夫『女神』の中に、
主人公の少女の、
美貌を失い、心も荒廃してしまった母親と過ごした時間の後、瞬間的にではあるが自分も陰鬱で醜くなってしまったような気分に陥る、
または、
婚約者の美しい青年といると2人はともに相手の美貌のため気分がいい、
というシーンがありますが、その気持ち、よく解る・・・。

ひとって目から見たものを心に写し取ってしまうもので、意に沿わない荒れたものに触れていると、次第に、その性質が我が身にも移ってくる。
モノのみならず、レストランやカフェで、キンキンかしましく声を張り上げて喋る人の声が、聞きたくもないのに耳に入ってくる、すると、こちらも次第にガサガサした気持ちになってきてしまう・・・とかね

だから反対に、美しい、お洒落、優しい、奥行きが深い、モノや人と接することが出来るなんていうのは、すごく実り多い。
荒んだ気分が伝染するものならば、逆もまたアリ。
プライスレスな豊かさが伝染する。
たいへん贅沢なことですよね
だから、出来る範囲で美しく心地良いものを、自分の空間に置きたいと思いました。。

その、ささやかな一例。
品川OLとして、最近一番うれしいのが、改札の中に出来たecuteの中の、Aoyama Flower Market
会社と家を結ぶ無理のないラインの上に、ゆっくり落ち着いておうち用のお花を選べるお店がある・・・。
かなり、じーん。
友達のお宅におよばれする時などには花束を買っていくこともあるけれど、
自分ひとりの場合、今の部屋や生活とのバランス上、普段の気分としては、一輪挿しに薔薇がひとりそっといる、くらいのほのかな雰囲気が落ち着くので、気分次第でいろんな種類を一輪、手に入れて帰ったりする。
その一輪の美しさが、暮らしを包む、ふわりとした彩りなのです。

あとは、Afternoon Teaの冬の定番、ふわふわクッション (毎年あっという間に売り切れちゃうらしい)。

今年は、カーペットの代わりにこんなの床に散らしてみよう、と思い5個買っており、部屋の中がもこもこしてて、とてもヨイです。
(遊びに来た人がみんな最初ぎょっとするのも楽しい)
柔らかい感触の上に座ったり、抱っこしたりしていると、感覚が気持ちに及ぼす影響って、すごいなあ、水が沁みてくるみたいだ。
と感じます。

美しいもの & やわらかいもの、万歳!




4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
brendaさま (mi)
2006-01-14 19:12:32
こんばんは!

r(^ω^*)))ありがとうございます

明るい気分になって下さったなんて、嬉しいです
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Unknown (brenda)
2006-01-14 17:53:04
私もmiさんの文章で「そうそう、そうなのよ!」と最近の自分を振り返りました。

忘れかけていたものを気付かせてくれて、明るい気分にさせてくれてありがとう!!



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マミさま (mi)
2006-01-14 14:30:35
ありがとうございます

そんな温かいお言葉に支えられています。うれしいです♪

防寒してて隠れちゃう美しいもの、そうですね、多いのかもしれない!美しくて心をあったかくしてくれるものを、周りに増やしていきたいですね・・・

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Unknown (マミ)
2006-01-14 14:18:58
美しいもの・・

心を穏やかにしてくれ、また元気にしてくれる、大切なモノですよね。

最近そんなモノに触れる気持ちの余裕がなかったせいか、心がトゲトゲしていました。(寒さのせいで感受性まで縮こまっていたのかしら?)

miさまの文章に触れ、心が温かくなった気がします。

そんなmiさまの綴るものも、私の中では大切な“美しいもの”なのです。

うふ。
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