Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

有印

2008-06-19 | esthe...kirei wo get
パトリス・ジュリアンさんの著作に、
「ナチュラルって、無印良品のものを持つことじゃない。それどころか、自分の“印”をつけてつけてつけまくるようなことじゃないか」
というような主旨の記述を見たことがありました。
その具体例として挙げられていたのはセルジュ・ゲンズブール

また、片岡義男さんの小説に、
「あなたが小説に書く女性はみんな強いのね。強いのが好みなの?」
「好み以前の問題だね。弱いと話にならない」

という会話を読んだことも印象に残っています。
この「強さ」とは、当然ながら精神の話です。

みんなと同じものなんて持たず、
大前提として強くあること。

ずいぶん前に読んだのに、やけにそうした箇所が記憶に残っています。
それはその内容を日々実感しているからかもしれません。
毎日を新しく刺激に満ちたものにするのには、確かに「弱いと話にならない」。
自分が弱くって、ときにはシクシク(心で)泣きながらいるから、余計にそう思うのでしょう。

でも達成感は、ドキドキハラハラしながらも精一杯自分が自分のために作った「ムリめの」ハードルを越えたところにしかない。

最近学んでいることとして、
「ああ、そんなの絶対ムリ!」
と思った瞬間に、内面の退化が始まっている、というのがあります。

ムリなんてことは、多分、よほどのことでない限り無い。

今は自分の心がけとして、『ひとまず、全部引き受けてみよう。』と思っています。
ダメと決めつけてしまう前に。
そしたらなぜか次の扉がふいに目の前に現れるのが、見えたから。

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