香らせ上手

会社にて。
朝もだけど、昼のエレベーターも、大混雑。
いっせいに階下へ降りようとする人で、ラッシュ状態になります。（←31階建てビル。）
そんな、いつものようにぎゅうぎゅうに押されたある日の目の前に、綺麗な髪の女性がいました。
これだけでもかなり救われた気持ちになる・・・。
ところへ、彼女の香り使いがとても素敵で、さらに救われた気持ちになりました。

いや、それどころか、うれしくなるくらい、とっても印象が良かった。
とても似合ういい香りが、ほんの近くの人しか判らないくらいに、ほのかに感じられたのです。
シャンプーとかではない、多分自分で選んでいる香水の、とても品の良い香りでした。
襟元から漂う香り。
後姿しか見えていないけれど、つやつやの髪の毛、まっすぐ伸びた華奢な背中、そのきれいな印象を、その香りは上手に締めくくってまとめ上げていました。

どんなつけ方をして？
と、好奇心がむくむく。
ほのかに香らせるのは、一番難しいから。
しかも、朝つけたとして、昼時に、これだけほのかでありながらしっかりとした香りの陰影を残すなんて、相当上級者。

推察するに・・・
後姿から香るということは、

１．　香水　（トワレとかコロンとかではなく、パルファム。アルコール分が少ないため、揮発度が低く、空気中に拡散しない）　を、一滴足らずほど、うなじなど首元につけている。

２・　練り香水を首筋に伸ばした。　　

３．　オードパルファムかオードトワレを空中にスプレーし、その霧の中をくぐっている。

４．　服に、香りを篭めておいた。

５．　その香りのバスラインを使っている；朝のシャワー後に、ローションをつけ、パウダーで蓋をする。（←手間がかかるけど、ほのかな香りが長持ちする）

・・・少なくとも、こんな可能性が考えられますね。
う～ん、どれも、優雅な光景・・・。
さらさらときれいな髪の毛を揺らしながら、お気に入りの香りを、一人、そっと身にまとう女性なんて、想像しただけで、セクシー

さて残念ながら、想像をめぐらしている間に、そちらに没頭しすぎてしまって、私は彼女の顔を見ることも忘れてエレベーターを降りてしまい、多分同じ階ではない彼女の正体は、永遠に近く謎になってしまいました★
まあ、それはそれでいいか。
美のパワーを、すてきにおすそ分けして頂いたお昼時でした