株式会社AN代表取締役の向山かおりです。
前回は、1923年の関東大震災から100年の節目に開催された「ぼうさいこくたい」についてご紹介しました。
防災はSDGsの重要な目標の一つであり、個人から官民まで様々な対策を組み合わせることで効果を発揮することを学びました。
来る10月9日は「スポーツの日」の祝日です。
元々は「体育の日」という名称で、10月10日だったこの祝日は、
1961年に制定されたスポーツ振興法において10月の第1土曜日が「スポーツの日」とされていたこと、1964年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われたことから制定されました。
その後、10月第2土曜日を祝日とする法改正、名称を「スポーツの日」とする法改正があり現在に至ります。
「スポーツの日」の趣旨は、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」というもの。
スポーツを楽しむことを通じて、単に健康促進というだけでなく、他者尊重の精神といった社会的な側面も大切にしていることが伺えます。
スポーツを通じて様々な社会的価値を実現しようという動きは、近年世界的に見られるようになってきました。
「持続可能な開発のための2030アジェンダ宣言」においても下記の記載があり、スポーツがSDGs達成の重要な鍵になると認識されています。
「スポーツもまた、持続可能な開発における重要な鍵となるものである。我々は、スポーツが寛容性と尊厳を促進することによる、開発および平和への寄与、また、健康、教育、社会包摂的目標への貢献と同様、女性や若者、個人やコミュニティの能力強化に寄与することを認識する。」
(「持続可能な開発のための2030アジェンダ宣言」より)
このようなスポーツを通じたSDGs達成に向けて、官民で様々な取り組みが行われており、SDGsの目標「すべての人に健康と福祉を」「つくる責任 つかう責任」「海の豊かさを守ろう」などの達成に貢献しています。
adidasでは、自然保護団体の「Parley for the Oceans」と共に、スポーツウェアの原料に海洋プラスチック廃棄物を使用する取り組みを行っていることは、以前の記事でもご紹介した通りです。
(参考記事)
https://blog.goo.ne.jp/an-blog/e/ee49203c3b8b7b8acf8c8ecc36f96434
また、「Run for the Oceans」では、海岸の清掃や、海洋プラスチック問題などについての認識を高めるために、ランナーと共に寄付を募るという活動も行っています。
スポーツの国際大会におけるSDGsの取り組みも進んできています。
2024年に開催予定のパリ五輪では、「使い捨てプラスチックのない大会にする」とイダルゴ市長が宣言しました。
競技会場にペットボトルを持ち込むことを禁止したり、
マラソン選手の給水所のカップを再利用可能なものにしたりすることを検討しているそうです。
このように、スポーツを通じたSDGsの取り組みは様々なものがありますが、
私たちの日常生活に置き換えると、地球に配慮したプロダクトを選択したり、資源の再利用をしたりすることで貢献できることはたくさんありますね。
当社の経営においては、日常における消費選択をサスティナブルなものにすることの提案を通じて、SDGsの達成に貢献することを大切にしています。
今後ともサスティナブルな社会の実現につながる情報発信に努めてまいります。
引き続きよろしくお願いします。
参考
https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou/kaku.html#sports
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/18389/
https://shop.adidas.jp/blog/article/2022051303/
https://eleminist.com/article/2708