株式会社ANの社長ブログ

株式会社AN社長向山かおりです。ナチュラルワイン×沖縄料理飲食店を経営。経営や社会課題に関する情報を発信します。

【株式会社AN】クラウドファンディングからサステナビリティに貢献ーとあるコーヒーブランドの取り組みとは

2022-06-24 08:01:30 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は食品ロスの問題からサステナビリティに向けた取り組みについてお話ししました。

食のサステナビリティに関する取り組みには様々なものがあります。

先日当社は、ネパールのカトマンズにコーヒーの樹を植樹する、BIKAS COFFEEのクラウドファンディングに参加しました。

「BIKAS」は、ネパール語で「発展」を意味する言葉。

森と共生する農法「アグロフォレストリー」で生産された、世界的にも珍しいネパール産コーヒー豆の流通を健全化し雇用支援を行うために、BIKAS COFFEEは誕生しました。

このプロジェクトは、オーナーの名前が入ったコーヒーの木を生産地のネパールに植樹する支援者をクラウドファンディングで募り、 集まった資金でネパールに実店舗を出店する予定になっています。

単に味や香りがよいというだけでなく、コーヒーが手に届くまでの過程を大切にし、生産者と消費者のつながりをつくり出す活動が、今後も広がっていくことを願ってやみません。

コーヒーの生産地は世界でも限られた場所に集中していますが、近年世界の多くの人に親しまれる日常的な飲み物になってきました。

一方で、コーヒー生産地の多くは発展途上国にあります。

交渉力の弱い生産者が、健全な労働環境や自然環境に配慮した生産を確保できないという問題から、フェアトレードの理念が近年注目されるようになってきました。

日本のようにものにあふれた社会で生活をしていると、自分達の手にとるものがどのような経緯でそこに至ったかに想いを馳せることは少なくなりがちかもしれません。

ただ、コーヒーのように日本では生育しない植物から生まれた飲み物が私たちのもとに届くまでには、生産、流通に多くの人が携わっていること、 その過程に関わる個々人の生活、仕事がかかっていることを忘れてはならないと、私自身会社経営に携わる者の1人として感じました。

多くの人にとって身近な食文化が長く親しまれるものであってほしいと望むのであれば、生産、流通の過程が適切なものを消費者が選択することはとても大切です。

当社の理念においても、将来に渡る地球環境の豊かさ、生産者にとっても持続可能な事業のあり方を大切にしています。

今後もこうした想いを共にする活動に積極的に参加し、また情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】食品ロスを削減するサスティナブルな社会づくり

2022-06-18 20:22:32 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では、6月8日の「世界海洋デー」を踏まえて、 水産資源に関する意識とサスティナブルな消費行動についてお話いたしました。

今回は、SDGsを推進している食品メーカーである、日本食研グループの取り組みと食品ロスについてお伝えさせていただきます。

日本食研グループは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に継続的に貢献する取り組みとして4つのテーマを掲げています。

そのうちの一つに「すべての人に食を通じた健康と喜びを」とテーマ設定し、 まだ食べられる商品に新たな活路を生み出す活動として、フードバンクへの無償提供を行っているのです。

フードバンクとは、メーカー・卸・ 小売等の食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設等へ無料で提供するもの。

農林水産省によるフードバンク支援については、聞いたことのある方も多いかもしれません。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響の長期化により、子ども食堂や生活困窮者等へ食品を届きやすくすることが課題となった背景から、 農林水産省では、令和4年度はさらにフードバンク活動強化緊急対策事業に力を入れた予算設定がなされました。

食品ロスを削減するため、農林水産省は、フードバンクにおける食品の取扱量拡大、 食品提供元となる企業や食品提供先となる子ども食堂等とのマッチング、ノウハウの獲得を促進。

政策目標として、2030年のSDGsの目標達成に向け、MDGs採択時の2000年から比べて、事業系食品ロス量を半減(273万トン)させることを目指しています。

また、SDGsの達成目標12「つくる責任つかう責任」においては、 「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。」というターゲットもあります。

日本国内では年間646万トンもの食品ロスがあるといわれ、 そのうち事業系廃棄物は357万トン、家庭系廃棄物は289万トン。

まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品がこんなにもある一方で、8億もの人が飢餓で苦しんでいるのです。

食品ロスを削減するためには、買い過ぎや食べ残しを防いだり、賞味期限と消費期限の違いを理解したりなど、まずは私たちの身近なところから変えること。

当社のオーガニックショップで取り扱っているのは、繰り返し使える蜜蝋ラップやシリコン製ストローなどがメインですか、「無駄な廃棄を防ぐ」という点で、食品ロス問題にも目を向けていく必要があると感じました。

当社の理念でも「地球×人ー未来に続く豊かさを」と掲げています。

お客様の心身の健康に良く、その上で地球環境にも良いものへアップデートできる機会を提供することを心がけ、事業を展開していきます。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】「世界海洋デー」から考える、サスティナブルな日本の食文化のためにできること

2022-06-09 21:26:42 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は5月30日の「ごみゼロの日」に関連して、世界的なクリーンアップ運動の取り組みについてご紹介しました。

その際も言及しました通り、5月30日の「ごみゼロの日」のほか、 6月5日の「環境の日」、6月8日の「世界海洋デー」と環境問題について考える記念日が続くこの期間には、 各自治体や企業、民間団体等において様々な取り組みが行われています。

今回は「世界海洋デー」にちなんだある調査から、サステナビリティに関する取り組みについて考えてみたいと思います。

SDGsの目標の1つに「海の豊かさを守ろう」という項目があることをご存知の方は、少なくないかと思います。

このことに関連して、国際的な非営利団体MSC(Marine Stewardship Council = 海洋管理協議会)の日本事務所であるMSCジャパンは、 6月8日の「世界海洋デー」に向けて、水産資源に関する意識調査を実施しました。

全国20代~60代の男女1,000人を対象に行われた本調査の結果、 水産資源が危機的な状況にあることを認識していながらも、未来の水産資源に対する危機意識が低いことが判明したそうです。

調査によれば、昨今の社会状況の変化によりサステナビリティへの意識が高まっている人は約7割、 魚の獲りすぎ等により天然の魚が減ってきている事実を知っている人も約8割いる状況。

一方、近い未来に身近な魚が食べられなくなるかもしれないと考える人は約2割にとどまっています。

また、サスティナブルな生活をしたいと考える人は約6割ですが、実践できている人は4割未満だそうです。

持続可能な水産資源のあり方に、日常生活の中でどう貢献していけばよいのだろう?と思う人も少なくないかもしれません。

この点に関して、MSCは「海のエコラベル」という取り組みを通じて、サスティナブルな漁業のあり方を提案しています。

MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物に付与されるもの。

このラベルが付いた魚を選ぶことは、持続可能な漁業に取り組む漁業者を応援し、海の豊かさを守ることにつながるのです。

当社も「地球×人ー未来に続く豊かさを」を理念に掲げており、 日常生活における選択を通じて、私たちのより上質なライフスタイルと、将来に渡る地球環境の豊かさにつながるあり方を提案しています。

MSCの調査や「海のエコラベル」の取り組みは、環境課題に関する意識を高め、消費行動の選択をよりよいものにしていくという点で、当社の理念と共通するものを感じました。

今後も、私たちの身近な場面でのSDGsに関する取り組みについて発信していきます。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】社会活動を身近にー世界と繋がるクリーンアップ運動

2022-06-02 20:55:29 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では「Be Yourself」の考えからウェルビーイングな生き方についてお話しました。

ウェルビーイングは、個人と社会における心と体の健康や幸福な生き方を追求するものです。

そこで、今回は身近にできる社会貢献活動についてお伝えいたします。

先日、5月30日はごみゼロの日でしたね。

環境省は、5月30日「ごみゼロの日」、6月5日「環境の日」、6月8日「世界海洋デー」の3つの記念日を含む、2022年5月28日から6月12日の期間を『春の海ごみゼロウィーク』、 さらに9月17日「World Cleanup Day」の世界同時開催日から9月25日までの期間を『秋の海ごみゼロウィーク』とした、全国一斉清掃キャンペーンの開催を発表しています。

ちなみに「World Cleanup Day」という世界的な活動はご存知でしたか?

元々はたった9人のエストニアの若者が、不法投棄されたゴミを除去して森林をきれいにしようと呼びかけたところから始まったそうです。

エストニアでのたった9人の意志・情熱によって、当日ボランティアが5万人以上(エストニアの人口の約5%弱)集まり、わずか5時間で1万トン以上の不法投棄ゴミの除去に成功したという劇的なストーリー。

世界中が動かされ、「やれば出来る!」という力強い意志と挑戦に繋がっていったといいます。

そして、今では世界180ヶ国約2000万人が参加するクリーンアップ運動となり、同じ日に一斉に地球をきれいにする日、一斉に地球を思い行動する日として注目されているのです。

同じ目標に向かい国境を越えた社会活動からは、みんな地球で繋がっており、地球はみんなのものだという想いが感じられますね。

また、アースデイ東京でも、ごみゼロの日に向けて「家の中、家の外、家の近所など身近な場所をクリーンアップしよう」と呼びかけ、 5月29日にはSDGs KIDS MOVEMENTというプロジェクトの一環で、子どもが参加できる渋谷でのクリーンアップイベント「530 SHIBUYA CITY CLEAN UP」を開催していました。

アースデイは世界中で毎年4月22日に開催され、193カ国以上で10億人以上の人が参加している、地球の環境保護を支援するためのイベントです。

その一つに、THE GREAT GLOBAL CLEANUP®という世界的なクリーンアップキャンペーンがあります。

175ヶ国約700団体が登録しているこのプログラムは、より明るく、より緑豊かな、よりクリーンな地球を目指して、1年中、毎日清掃活動を続けていくことを目的としたもの。

地域、砂浜や川、湖、道端や公園など、身近なゴミを取り除く活動を通して、 廃棄物やプラスチックによる汚染を減らし、野生生物や人間への危害を防ぐよう呼びかけています。

さらに、クリーンアップ運動の情報の発信や、環境保護の志を同じくする組織や個人が繋がる機会提供をする役割も果たしているようです。

先日、当社が開催したSDGs推進セミナーにおいても、 SDGsに参加すべき理由の一つとして、SDGsという共通認識から、志や価値観を共にする仲間と出逢い、活動できる点を挙げてお話しました。

そして、まず小さなことからアクションを起こすこと、自分の生活の中で取り入れられるところから参加してみることの重要性をお伝えさせていただきました。

地域のクリーンアップ運動に参加するなどの身近な社会活動を通して、 当然未来の地球環境を守る取り組みができ、それだけでなく、仲間、世界との繋がりを得ることができるのです。

自身の豊かで幸福な生き方にも関わってきそうですね。

当社も、地球に優しく、かつ、人との繋がりやコミュニティを大切にする企業として、 SDGsや社会活動などに関する情報発信やイベント開催を継続していきます。

引き続きよろしくお願いします。