株式会社ANの社長ブログ

株式会社AN社長向山かおりです。ナチュラルワイン×沖縄料理飲食店を経営。経営や社会課題に関する情報を発信します。

【株式会社AN】金融資本を築くために今からできること

2021-12-30 14:00:24 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

先日の投稿で、昨月開催した「20代女性向けライフプランセミナー」についてお話した際、 将来の生活を具体的に考えて必要な準備をすること、 労働資本、金融資本、社会資本の3つの資本の観点から、人生をより豊かなものにしていくことについてお話しました。

今回は、この3つの資本の中でも特に金融資本について取り上げたいと思います。

以前お話しました通り、金融資本とはお金のことで、株や債券、不動産収入などの資産も含むものです。

お金のことというと、「今の生活で特に困っていないから」と必要性を感じないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、個人が経済的に自立し、精神的にも自由な人生を生きる上で、金融資本を築いていくことは大切です。

私自身オーガニックショップとヘアサロンを経営する中で、事業に投資するお金を集めることが経営者として大事な仕事になっています。

ただ、特段起業を考えていないという方でも、経済的・精神的に自立し、将来に渡って豊かな生活を築いていくためには、お金の自己管理をきちんと行い、金融資本を築くことが欠かせません。

そして、そのために今のうちにできることはあります。

私自身起業をする前から、個人の生活において以下のことを行ってきました。

・家計簿をつけて、日頃どのようなことにお金を使っているか把握する ・生活費の支払い用の口座と、貯金用の口座を分ける ・いつどのような支払いが発生するか、3か月先まで見越して計画を立てる

上記のようなことを実践しているという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

シンプルなことですが、私自身これらの実践を継続してきたことで個人のお金の管理ができるようになりました。

さらには起業して経営者としてより大きなお金を動かすようになった時にも、この習慣が活きてきたと実感しています。

自分のお金の収支の現状を把握し、自分の生活をやりくりする力をつけること、 将来発生する支出を見越して、今必要な行動を考えることは、金融資本を築いていく上で大切であり、 お金の面でも生活面でも自己管理能力を高めることにつながります。

年金や退職金が減少している現代において、将来に渡って豊かな生活を築いていくには、老後の生活資金を予め準備しておいて損はありません。

そして、結婚・出産・子育て・介護などのライフイベントを安心して迎えられるようにするためにも、予め備えておくことが大切です。

女性は特に、こうしたライフイベントがあった際に一度社会とのつながりが切れることが多いのが現状。

そのような影響を最小限に抑えるためにも備えは重要です。

起業を志す方はもちろん、個人の生活を少しでも豊かなものにしたいと望む方が、今からでも実践できることが先ほどご紹介した内容です。

一年を締めくくり、新たな年を迎えるこの時期に、みなさんにとって少しでも考えるきっかけになれば幸いです。

これからも、みなさんの生活に身近なところから社会課題に関する情報を発信していきます。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】当社の「不格好」な経営立ち上げと想い

2021-12-25 09:55:22 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

「尊敬する人を教えてください」という質問に、あなたならどのように答えますか?

尊敬している方がたくさんいて、私は特定の方を決めてはいないのですが、 南場智子さんは、女性経営者として、一個人として、私の尊敬する方の1人です。

ディー・エヌ・エー(DeNA)を創業、会長を務められ、 2021年6月に女性として初めて経団連副会長に就任された方でもあります。

現在も、若い世代に向けて新たな働き方を提案されたり、 起業家を輩出されたり、大きく世の中に貢献されています。

起業される前は、マッキンゼーのコンサルタントとしても 若くして最高の職位に上り詰め、なくてはならない存在として活躍されていた南場さん。

国内外で力を発揮する優秀なコンサルタントであった南場さんも、 ご自身の会社の立ち上げにあたっては、かなりの苦労をされたようです。

「1999年、マッキンゼーのコンサルタントとして調子良くやっていた私は、何かに取り憑かれたように起業し、・・・失敗のフルコースを片っ端から経験して、DeNAを立ち上げた。」 (『不格好経営―チームDeNAの挑戦』より)

当時、コンサルタントとして上手くいっていたにもかかわらず、 いざ起業して自分でやっていくとなると、驚くほど思うようにいかなかった、というこの著書の内容には、 恐れながら私自身の経歴とも重ね、深く共感しました。

私も、前職は銀行員として務め、営業成績を上げていたところから起業を志しました。 その頃は、正直、銀行員としての知識や経験、実績があるから大丈夫、金融のことは人よりわかっているはずだ、などと甘く見ていた部分もあります。

実際、全く上手くいかず、失敗ばかりしました。 その経験から学んだことは、会社員として成績をあげることと、自分で事業を立ち上げるのに必要な力は、まったくの別物だということです。

このことに気がついてから、一から学び、 経営者としての考え方、メンタル、事業計画の立て方、お金や時間の管理、コミュニケーション能力、リーダーシップ、師の大切さ、社会に価値を提供することなど、 経営の力をつけていったことで、少しずつ軌道に乗っていったと感じています。

お金も時間も人脈も、最初から揃っていたのではなく、 もちろん会社員としての肩書きも通用せず、 何もないところから地道に、石にかじりつくようにやってきました。

南場さんも、最初からスマートに創業されたのではなく、 状況が整わないところから、泥臭く、まさに崖っぷちで不格好に立ち上げていかれたのだと知ったときは驚きました。

当社もやっとここまで辿り着いたものの、 お世話になってきた分を世にお返しするにはまだまだこれからの段階です。

当社主催のイベントも、先日が第一回目のセミナーでしたが、 今後、より人や社会のために役立つ情報を発信していきます。

今回のセミナーはおかげさまで好評をいただき、 PR TIMESに掲載いたしましたが、

産経ニュース、ストプレ、エキサイトニュース、時事.com、マピオン、ORICONニュース、BIGLOBEニュース、SDGs ONLINEなど、他多数のメディアで取り上げていただいています。

決して私1人の力でここまできたわけではありません。 応援してくださる方、私を育ててくださった方、皆さまのおかげです。

新たな価値を世の中に提供すべく、いっそう奮起して参ります。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】フェアトレードに関する当社の考え方と取り組みについて

2021-12-18 09:55:29 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では、SDGsに関連してプラスチックごみの問題を描いた映画「プラスチックの海」についてのご紹介と、 この問題に関する当社の取り組みについてお話させていただきました。

今回は、同じくSDGsに深く関連しており、当社においても重要と考えているフェアトレードについてお話します。

フェアトレードという言葉は、日本語に表すと「公正な取引」。

開発途上国の原料や製品を適正な価格で購入することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活の改善と自立を目指す取り組みです。

買い物をする際に、食料品や日用品が低い価格で販売されているのを気にしたことはありますか?

例えば100円で買えるチョコレートや、1000円以下のコットンTシャツなど……。

私たちの日常では、この金額は何ら不思議ではないかもしれません。

しかし、実はフェアトレード経由で販売していれば、適正でもう少し高く売られている可能性があります。

このような低い価格の裏には、生産国で正当な対価が生産者に支払われていなかったり、 大量生産のために必要以上の農薬が使用され、環境破壊や健康被害が発生していたりする現実があります。

生産者が将来に渡って品質のよいものを生産し続けるためには、生産国の労働環境が健全で、自然環境に配慮した持続可能な取引が欠かせません。

世界を見渡せば、世界の人口の40%は農業で生計を立てており、世界に1億5200万人いる児童労働の70%以上が農業に従事しています。

フェアトレードの取り組みは、こうした生産者や労働者の生活の改善と、自然環境にも優しい貿易のために重要です。

またフェアトレードは、SDGsの17の目標とも深く関係しています。

特に、「1.貧困をなくそう」「8.働きがいも 経済成長も」「12.つくる責任 つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」「16.平和と公正をすべての人に」などの目標は直接的に関わると言えるでしょう。

近年では企業の社会的責任を果たすという観点から、フェアトレードに取り組む企業が増えてきました。

当社の理念もフェアトレードの考え方と共通の価値観に基づくものです。

当社はオーガニックショップを経営しており、 エシカルでサステナブルな商品を取り扱うことにこだわりを持ち続けてきました。

例えば、同店で取り扱っているショップバッグは、フェアトレード経由のオーガニックコットンを使用しています。

日々の生活で使用するものを、生産者の方や地球環境に配慮して生み出された製品にしていくことで、 自然にも私たちの健康にも、そして生産者の生活にも優しいライフスタイルを実現することを提案しています。

将来に渡って地球環境、生産者の方、私たちの生活のすべての豊かさに貢献していきたい…

このような想いで事業に取り組んでいます。

今後も、フェアトレードを含むSDGsに関連する情報や、当社の取り組みについて発信していきます。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】映画「プラスチックの海」から考える当社が貢献できること

2021-12-09 09:46:41 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

全世界で上映され続け、短縮版が国連本部でプレミア上映された話題作、 映画「プラスチックの海」をご存知でしょうか?

当社では、スタッフ間でもこの映画を鑑賞し、 お互いに感想や気づいたことを分かち合い、ディスカッションを行いました。

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されたものですが、 この映画も2016年に公開されており、 SDGsやエシカルが世界的に注目されていった時期がうかがえます。

私もこの映画を観て、 プラスチック問題やその及ぼす影響に衝撃を受け、 決して他人事ではなく、自分自身を取り巻く課題だと捉えることができました。

また、映画を通して、SDGsを身近に考え、関連する問題について調べる機会にもなりました。

この中で扱っている内容は、SDGsの17の目標でいうと、 「3.すべての人に健康と福祉を」「6.安全な水とトイレを世界中に」「12.つくる責任 使う責任」「14.海の豊かさを守ろう」といったカテゴリーに当てはまります。

特に、「12.つくる責任 使う責任」では、 「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」という副題のもと、主に以下のような達成目標が示されています。

  • 12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
  • 12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
  • 12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

当社は、オーガニックショップを経営していますが、 エシカル、サスティナブルなものにこだわって商品を取り揃えています。

健康や自然に優しいデイリープロダクトを選んでいただくことで、 お客様ご自身のライフスタイルや、生産者の方、地球に至るまで、 すべての豊かさにつながるようにと想いをこめて事業を展開しています。

例えば、 天然由来のスキンケアやシャンプー、海や川を汚す影響の少ないオーガニック洗剤や、マイクロプラスチック不使用の歯磨き粉、 また、使用済みペットボトルを再生したプラスチックからできた日用品など…

皆様が普段使うものの一部を、自然に考慮したものを選んで置き換えるなど、 身近にできることで将来の自然は変えていけるかもしれませんね。

また、当社のオーガニックショップでは、 月に1回のワークショップを通じても情報発信しています。

健康や自然への理解を深める機会を提供させていただき、 参加者の方に、ナチュラルな健康美や、気軽にサスティナブルなエシカルライフを取り入れていただくきっかけとなれば幸いに感じます。

当社は、こういった取り組みを通して、 SDGsの促進や社会貢献、人や地球の未来につながる活動に寄与していきます。

ブログでも、SDGsに関連する事業展開や、様々な社会課題に関する情報を発信していきます。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】ジェンダー平等の観点から考える女性のライフプランニングの重要性について

2021-12-04 12:43:59 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では、SDGsの17の目標の一つ「5.ジェンダー平等を実現しよう」に関する当社の取り組みとして、 先日開催した「20代女性向けライフプランセミナー」についてお話しました。

今回は本セミナーの内容についてご紹介したいと思います。

生涯を通じてどれくらいのお金が必要になるか、みなさんは考えたことがあるでしょうか?

「老後2000万円問題」が話題になったことは、記憶にある方が多いでしょう。

近年の平均寿命の伸長で老後の生活資金はより多く必要になる一方で、退職金や年金は減少しつつある現代。 そのような状況で、現役の30~40代の世代は資産形成がほとんど行えていない実態があります。

「20代女性向けライフプランセミナー」では、実際に参加者のみなさんのライフプランニングをするワークを行い、 将来の実際の生活をイメージしながら、必要になるお金を計算しました。

ワークを通して、結婚、出産、子育て、介護といったライフステージでお金がかかること、 ちょっといいところに住みたい、趣味で年に1回旅行に行きたい、という程度の希望でも満たそうとすると、 生活費とあわせた支出は想定収入を大きく超えることを体感していただきました。

今は元気だから大丈夫という考えで備えが無いままだと、 いざライフイベントや想定していなかった事態が発生したときに、生活資金をまかなうのに精一杯という事態もありうるでしょう。

特に女性は、離婚など何かあったときに経済的に不利な立場に置かれる傾向があるのが現状です。

女性が経済的に自立し、精神的にも自由な人生を生きるためにも、 ライフステージが進む前に将来の備えをすることの重要性についてお話ししました。

そこで本セミナーでは解決方法として、 お金の使い道を変えること、時間の使い方を変えることの2点を提案しました。

お金の使い道を変えるというのは、今まで浪費していたお金を、将来の自分に返ってくる投資に回す、ということです。

将来自分に返ってくる投資と聞くと、何をイメージされますか?

一般的に投資というと、株や債券、不動産などをイメージする方が多いかもしれません。

私自身は、自分の知識や経験、健康に磨きをかける投資が、将来最も確実に回収できる効果的な投資と考えています。

時間の使い方を変えるというのは、労働資本がピークの若いうちに、将来の金融資本、社会資本の構築のために時間を使うということです。

労働資本は、体力があり柔軟に色々なことを吸収できる20代がピークで、30代以降は低下していきます。

金融資本はお金のことで、株や債券、不動産収入などの資産も含まれます。 若い間はほとんどなく、通常の会社員の場合は40代がピークで以降上昇する可能性は高くありません。

社会資本は、人とのつながりやコミュニティを指します。 人間はお金さえあれば生きていけるというわけではありません。 社会資本の構築は、精神面も含めた人生の豊かさにつながる大切なものです。

将来を見据えた人生設計をしないまま、労働資本や金融資本を無駄遣いしてしまっている若い方が多いと感じます。

20代の労働資本がピークの間に、将来に渡る社会資本や金融資本の土台をしっかり築くことが大切だということを、 少しでも多くの方、特にライフイベントをこれから迎える若い女性に知っていただければ幸いです。

今回はジェンダー平等の観点から、女性のライフプランニングの重要性についてお話しました。

今後もSDGsの観点を踏まえた当社の取り組みや、様々な社会課題に関する情報を発信していきます。

引き続きよろしくお願いします。