株式会社ANの社長ブログ

株式会社AN社長向山かおりです。ナチュラルワイン×沖縄料理飲食店を経営。経営や社会課題に関する情報を発信します。

【株式会社AN】SDGsを考える—「防災の日」に向けて私たちができること

2022-08-26 20:17:06 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は「結」の心が白川郷のサスティナブルな観光のあり方を実現していることを挙げ、社会課題の多くは、解決のために周囲の関係者の理解や協力が重要であるとお話いたしました。

今回の記事では「防災の日」について、SDGsに関連付けながら書いていきます。

毎年9月1日は防災の日、この日を含む1週間を防災週間として内閣府が制定。 1923年9月1日は関東大震災が発生した日です。

また、9月1日は暦の上で「二百十日」に当たります。 立春から数えて210日目の日で、雑節の一つとして季節の目安になる日本独自の暦です。

日本において台風が来襲する厄日ともされ「地震や風水害等に対する心構え等を育成するため」とう背景からも、防災の日とされました。

今年度の防災週間は8月30日から9月5日までです。

この期間には、防災関連の訓練や行事が行われたり、学校や保育園・幼稚園でも、9月1日に避難訓練や引き渡し訓練をしたりしますね。

「政府、地方公共団体等防災関係諸機関をはじめ、広く国民が、台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の災害についての認識を深めるとともに、これに対する備えを充実強化することにより、災害の未然防止と被害の軽減に資するため」と記されていますが、

これはSDGsの目標「11,住み続けられるまちづくりを」「13,気候変動に具体的な対策を」「17,パートナーシップで目標を達成しよう」にも深く関わっています。

上記の目標達成に向けて、もちろん都市の整備や施設の拡充を進める必要はあります。 ただ、それ以上に、人々が災害に関する対策を理解し、防災の意識を高めることが欠かせません。

防災に関する取り組みの中で、わかりやすく以下の3つの視点に分けて考えることができるといいます。

まず災害に対する知識を得ること。 次に、災害のリスクを最小限にできるように対策を立てておくこと。 そして、実際に災害が起こったときどう対応するのかを、前もって考えておくこと。

私たち一人ひとりが危機対応能力を身につけられるように、今から災害対策や防災について学んでおくことが求められています。

以前、当社でSDGs推進セミナーを行った際にも、SDGsを生活に取り入れるにあたり、難しく捉えすぎず、できることをまずやってみるというお話をさせていただきました。

今度の防災週間に際して、身近に取り組める防災対策など、 まずご自身の周りでできることから始めてみることで、SDGsへの参加にも繋がりそうですね。

当社も、皆さまのより豊かな生活にお役に立てる情報発信や事業展開など、できることに最大限取り組んで参ります。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】サスティナブルな観光のあり方とはー白川郷の「結」の心から考える

2022-08-22 17:53:09 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回はユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」が、どのような文化的背景に基づいているのか、そして「和食」がSDGsの考え方に適っていることについてお話ししました。

今回は、とある世界文化遺産を巡る取り組みから、サスティナブルな観光のあり方について考えたいと思います。

岐阜県の白川郷は、合掌造りの建物が並び、特有の生活・文化を持つことが評価され、1995年に世界文化遺産に登録。

以来国内外から多くの注目を集め、人口約1600人の村に年間約215万人が訪れる観光地になりました。

観光が村の経済を支えるようになる一方で、観光客が多く訪れるようになったことで生じたのがオーバーツーリズムの問題でした。

白川郷はコロナ禍に地域でこの課題に向き合い、その取り組みがオランダのNGOグリーンディスティネーションによって評価され、2020年には「世界の持続可能な観光地100選」に選出されました。

評価されたのは、予約制の観光システムと防火対策の取り組み。

予約制の観光システムは、バスの利用者、マイカー利用者いずれも含む完全予約制でオーバーツーリズムに直接対応するもので、 観光客からも世界遺産保全のための必要性を理解する声が多いそうです。

一方、茅葺屋根の家屋が広がる白川郷において、防火対策は重要なもの。

防火訓練、防火水源の点検などを村民の相互扶助によって行うと同時に、 集落内の加熱式たばこの専用ブース、集落外の紙巻たばこを含む喫煙ブースの設置により、喫煙者のニーズに配慮しながら火災リスクを低減させています。

こうした取り組みは、地域の生活・文化を守りつつ観光と両立させるものですが、 その根底にあるのは、白川郷で大切にしてきた「結(ゆい)」の心です。

冬は雪に閉ざされる厳しい自然環境にある白川郷では、様々な暮らしや行事の場面で家同士の助け合いが必要とされ、住民同士の相互扶助の関係が築かれてきました。

この「結」の心は現代にも受け継がれ、そして進化しつつあると言います。

例えば合掌造りの茅葺屋根の吹き替え作業を、村をあげてみんなで協力して行っており、 かつ最近では屋根に利用する芽刈りの作業などをツーリズムに組み込んで、外部の人も巻き込む動きも見られています。

人と人とのつながりを大切にし、力を合わせて助け合う「結」の心が、 白川郷のサスティナブルな観光のあり方を実現しているといえるでしょう。

近年は観光はもとより、社会課題の多くは、様々な関係者の理解と協力が解決において重要になっています。

当社も、コラボレートを通じて新たな価値を創出し、将来に渡って地球環境や私たちの生活を守っていくという理念に基づき、今後も情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】SDGsに「和食」で貢献—ユネスコにも登録されている「和食」の価値

2022-08-11 19:52:09 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では、健康とウェルビーイングについて書かせていただきました。

心身ともに健康であるために、セルフメディケーションの視点からも、栄養バランスの整った食事が欠かせません。

健康的な食事を摂ることは、SDGsの目標「2,飢餓をゼロに」「3,すべての人に健康と福祉を」にも関連してきます。

そこで注目されているのが、ごはん、主菜、副菜2品と汁物の「一汁三菜」を基本とする「和食」。

主菜に肉・魚などのたんぱく質、副菜は野菜、海藻などの各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む食材を中心に摂れ、理想的な栄養バランスであると言われています。 日本人の長寿の秘訣であり、肥満防止にも役立っているそうですね。

日本人の健康を支える「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されていることはご存知の方も多いかと思います。

「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習として、「和食」には、栄養バランスの良さ以外にも重大な価値があるとされているのです。

日本の国土は南北に長く、四季や地理的な多様性により特色があります。

そのため、育まれてきた食文化も非常に特徴的で、各地で地域に根差した旬の食材を使うこと、調理や保存に工夫をして無駄なくいただくこと、盛り付けや器、部屋の飾りにも配慮して四季を味わうこと、年中行事と密接に結びつき家族や地域の絆を深めることにも渡っています。

このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」が、以下の4つの特徴を有する「和食;日本人の伝統的な食文化」として評価され、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 ・健康的な食生活を支える栄養バランス ・自然の美しさや季節の移ろいの表現 ・正月などの年中行事との密接な関わり

一方で、「和食」は、SDGsの考え方に適った食文化としても積極的に伝えられているそうです。

肉類を多く食べる国々の食事に比べて、地球環境に与える負担が小さいという報告もあると言われています。 さらに、食べ物を大切に考え、素材を使い尽くす「和食」の工夫は、食品ロスを低減させるとも。

上記についてはSDGs「12,つくる責任 つかう責任」や、 先日の記事で触れた地産地消の観点からは「13,気候変動に具体的な対策を」「14,海の豊かさを守ろう」「15,陸の豊かさも守ろう」などが該当します。

当社が目指しているのも、サスティナブルな地球環境の豊かさへの貢献。 健康的なライフスタイルの提案も含め、今後も皆様のお役に立てる情報発信をしていきます。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

【株式会社AN】健康とウェルビーイングについて、とある製薬会社の取り組みから考える

2022-08-05 17:38:25 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は農林水産業の六次産業化についてお話しし、 農林漁業者による加工・販売への進出により、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取り組みをご紹介しました。

今回は、とある製薬会社の取り組みから健康とウェルビーイングについてお話しします。

近年セルフメディケーションの取り組みが広まりつつあることは、以前の記事でご紹介させていただいた通りです。

また先月開催しました、タスクデンタルオフィスの高木翼院長とのコラボレートワークショップにおいても、 歯の健康を長く保つには、定期的なプロの歯科医によるメンテナンスと、自宅での予防行為が重要だとお話しいただき、 予防医学の考え方がオーラルケアにおいても大切であることを感じました。

自己の健康管理や医療費の適正化等の観点からセルフメディケーションが注目される中、 ロート製薬は心身ともに健康なウェルビーイングのあり方を大切にした取り組みを進めています。

同社は2019年に、2030年に向けた経営ビジョン「コネクト フォー ウェルビーイング」を発表し、 一人ひとりの身体、心、そして社会を健康にしていくための価値を提供することをビジョンに掲げてきました。

人生100年時代に一人ひとりが長きにわたって心身ともにいきいきと過ごせるよう、 ヘルスケアに対する意識の向上や、自分自身で健康を守るセルフメディケーションのサポートにおける価値提供を通じて、社会全体のウェルビーイングを実現することを目指しています。

また、社員自身の働き方や健康づくりを通じたウェルビーイングを大切にしているのも注目されるポイント。

「社外チャレンジワーク」「社内ダブルジョブ」制度をはじめとした、社員自身の主体的な取り組みにより成長する機会の充実や、 育休・産休などのライフステージに関係なく働き続けやすい環境など、 多様な社員が多様な成長をしていく働き方をサポートしています。

さらに健康を提案する会社として、社員の健康づくりにも積極的に取り組んでおり、 自らの健康に向き合いながら、お客さまや社会への具体的な取り組みを考える環境を充実させることで、社員自身と社会の双方のウェルビーイング実現に貢献していると言えるでしょう。

人生100年時代と言われる中、心身の健康な状態を保ち、個人と社会のウェルビーイングを実現することが今まで以上に求められるようになってきました。

セルフメディケーションは単に身体の健康を保つにとどまらず、 健康管理の習慣がつくことでより一人ひとりの望む人生を実現することにつながる、医療費の適正化につながるといった深い意義を持つもの。

個々人が心身ともに健康で充実した生活を送り、将来世代に渡って持続可能な社会を形成する上で欠かせないものです。

当社も、健康的なライフスタイルを提案し、将来に渡って私たち自身も社会も豊かなあり方を実現するという理念に基づき、今後も情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

参考