アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

ハートがつながって

2012-05-16 18:07:44 | 忘れられない出来事
銀座にアトリエが移って今まで以上にいろいろな方からお問い合わせ

を頂くようになりました。

お店のメールにきれいな漢字を使った日本語の文章でメールがありました

電話してほしいとのこと

ただお名前がカタカナで・・・・?

どういうことだろう・・・・・・?

さっそく電話してみました いきなり英語「HELLO」

いきなりの英語に言葉が出ません 「間違えました」ガチャ

思わず電話を切ってしまいました


ここは医療用ウイッグを扱う場所何かの間違い??????

1時間ほどして何か気になってもう一度電話

やはり「HELLO」 日本語が通じなければその後の言葉は

とても思いつきません

思いきっり日本語で「アンジェリークです」

「おおアンジェリークさん 私のトモダチかつら必要です いつ予約取れますか」

日本語でした・・・・・ただもちろんブロンドや多彩な色はあつかいがありません

「彼女はブロンドではないから大丈夫」とのこと


ただコミニケーションもとれないし頭の形だってどうなんだろう 

不安を抱えて銀座に向かいました


いらしたのは3人の女性お一人Eさまがオランダ国籍(ご両親はインドネシア)の患者さま

それとお二人のお友達(日本人)

会話はもちろん英語・・・・さあ困った

いつも患者さまがいらしたら患者さまのお話しをじっくり聞いて それに応じて

プランを立てたり 自分の言葉でウイッグの思いを伝えたりします

ただ今回はそうはいきません 通じないのです

仕方ないのでお友達の日本人に思いを伝えます

いつもと変わらず患者さまではないお友達にいつものようにお話しをしました

そして試着をし質問に答え・・通じているのでしょうか

ただだんだん彼女のお顔が晴々していくのを感じてはいました

お友達二人とEさまは英語でやりとりして何かを話しているようです


「キノさん あなたは真のプロフェッショナルだ私はすごく感じるだからあなたにお願いしたい」

とDさんは言っています

「ええっ あ ありがとうございます」

日本人お二人も1年間サポートするときの脱毛や自髪デビューのお話を訳してもらったので

「こんな仕事があるんですね すごい感動しました」

Eさまの治療が決定して2週間後に制作となりました


言魂 言葉はたましいを表すと言います

ずっとずっといいウイッグを患者さまに届けたいと

そしてエピテーゼをANGELIQUEを選んでもらったことに対して

感謝しどんな事しても1年間きっちり使えるようにするんだ思い続けてきました


確かにウイッグの制作は簡単ではないです やればやるほどレベルは上がって

自分自身の目も厳しくなって自問自答の日々は続いています

まだ納得はしてませんが ただ自信はつきました

最初目が合った瞬間この方のウイッグをつくらさせてもらいたいと何かを感じました



Eさまとは一度も直接のやり取りはしていませんが

Dさまも 表情 言葉 雰囲気 何か感じてくれたのかもしれません

言葉はつながらなかったけどハートはきっと繋がったのだと思います


またストレートに「真のプロフェッショナル」と言われ心の隙間に入り込まれたような

不思議な感覚

そしていつも思い描いていた自分自身の姿・・・・・

初めてお会いした外国人の方が感じてくれたならもしかして

すこしだけ本物に近ずけたのかもしれません


帰り際 いつも患者さまにお渡しする名刺をお渡しするとEさま お友達にも名刺を頂き

名刺交換会みたいになってしまいました 

みなさ外資の有名企業の方ばかり 英語出来るはずですよね

素晴らしいです

貴重な体験が出来そうです Eさま1年間お任せ下さい
  





















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沖縄にて

2011-08-19 21:00:50 | 忘れられない出来事
昨日まで沖縄の渡嘉敷島へ行ってきました 



15分ほど船で離れた無人島のビーチ 純粋で透明なビーチ

海を眺めながらある患者さまを思い出していました

Hさま と言います

Hさまは抗がん剤が始まるのにどうしても沖縄に行きたくて

先生に反対されたけど シュノーケリングをガンガンしてきたというのです

そんなHさまとはもちろん初対面でしたが 一回抗がん剤治療をしたので

もう髪は抜けはじめているので ネットで買ったウイックを切ってほしいとお店にいらっしゃいました

自髪もベリーショートにしてほしいと言います

大量の注文です 正直ちょっと びっくりしました


まずベリーショートにカット とにかく気に入ってもらえました

1つめのウイック 普段かぶるようにネットで注文したようです。

「NHKでも紹介された方が作ったかつらだから」とお顔に合わせますが どうしてもイメージがわかず

ウイックも値段も5万円前後だし、どこかのお店でカットしてもらうように作られたものですが

残念ながら洗練されてないと言ううか、マスコミから取り上げられるような医療用かつら

何が本物なのか 患者さまの事を考えたら 悲しくなります

通販では伝わらない事

人の思いが入ったもの 器でも 工芸品でも 見ただけですぐわかるものです

ネットで雰囲気は分かるのですが 思いまでは感じ取れないものです

うちのお店では 患者さまからお電話が入れば だいたい電話で雰囲気を聞いて

ウイックをその方に合わせて 前処理しておきます

正直2時間ほどかかる事もあります このように手を入れるのはオリジナルの発想です

そのおかげでしょうか まだカット前の段階でもこれはいいウイックだとわかっていただけるようになってきました


実際 エピテーゼのウイックをお見せしました。Hさまはウイックの裏を見ただけで

「あっ 本物だ こっちにする ネットで買ったこれはキャンセルする」

そして実際かぶってみて

「やっぱり 全然違うよね」

とにかく即決という感じです


よくよく聞いてみると Hさまは余命宣告もされていて もうその期間を過ぎていると言うのです

自分も初めてのケースの患者さまです どう接したらよいのか・・悩みました それが顔に出ていたのかもしれません

「沖縄に行くのも先生と喧嘩しちゃったけど行ってよかった」 最近はどんどん決断が速くなって

良いもの 悪いもの すぐ見わけがつくようになったと言います

これは他の患者さまからもよく聞く言葉です


自分にとって医療用かつらは天職

やればやるほどたくさんのことを教わり 患者さまの思いを毎日聴いております

いろいろな思いがあり 「こんな考えもあるんだ」いつも新鮮で

いつもスタートラインに引き戻してくれます

その度 純粋にいいウイック作りたい 微力だけど支える事が出来れば

思いは日に日に強くなります


今回 Hさまとの出合いは大事な事をいっぱい教えてもらいました

時間を大事にしているHさまが感性で選んでくれた事

人を信じる事は 自分自身を信じる事につながること

少しだけ自信になりました

Hさまが きのさん「出会えてよかった ずっと笑顔でいて」

もっともっといつも純粋になって いつでも素敵な言葉頂けるように そして笑顔

Hさま ありがとうございます 大事にします
















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一生忘れられない記念日

2011-04-24 19:14:12 | 忘れられない出来事
一生忘れられない出来事どれぐらいあるだろう


自分自身はがん経験者ではありません

ただ毎日のように素敵な体験をさせていただいたら

患者さまの温度に近ずいてきます


昨日いらしたKさま

ある方のご紹介で初めてお店にいらっしゃいました

自髪が伸びてきたので何とかしてほしいとの事でした

自髪デビュー確かに髪を切るだけなのですが

どうもここお店の2階の空間は不思議な世界なのです(霊感は全くありません どちらかというと鈍感)

だれも来ない空間なのですが、自分もいつもと同じ姿勢で患者さまを迎えます

もちろん全力でデビューに向け対処します

何故かどんどん距離感が近ずいていて 2人で自髪デビューに向かって歩き出すような気になっていきます


Kさまにも カットはもちろん ストレートに パーマも混ぜとにかく良いデビューが出来るようにしました

洗い流して仕上げに向けてドライヤーをかけます

なかなかいい仕上がりに近ずいてきました

少し表情が変わった気がしました

ワックスを取りに少し席を離れました

戻った瞬間

その時 Kさまの涙は止まらなくなってしまいました

静かで純粋な時間 一瞬時が止まりました


「うれしい」


自分も正常ではいられなくなってしまいました

Kさまの今までの話を聞き待ち望んでいたでデビュー、スタートが

今切れるお手伝いが出来た事 心はふるえました 


素敵なメールをいただきました





・・・・自毛デビュー2日目、しみじみと「普通であること」の幸せを実感しています

昨日は「元の自分」に戻りつつある事を、徐々に穏やかに、でも確かに受け止める事が出来る

時間を作ってくださって本当にありがとうございました

胸がいっぱいになり涙が出てしまい、この気持ちをうまくお伝えする事が出来ませんでしたが

元の自分に戻るために、そして前向きに明るく頑張り続けるために支えてくださる、

木野さんのようなかたたちのようなパワーは治療と同じくらい必要なのだと心から感じました

いえむしろ特効薬かもしれません・・・・・


一生忘れられない記念日になったと書いてありました




自分にとっても再現美容師になり このような素敵な時間を体感

出来ている事に感謝し まだまだ必要としている患者さまに

そして目指している美容師に伝えていかなきゃと心に深く刻まれました

Kさまありがとうございました











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「うみちゃん」

2011-03-03 22:30:50 | 忘れられない出来事
先月 ちゃんとしたウイックが欲しいとウイックを作ってくれたNさま

修正カットにいらしてくれました

Nさまは4歳の女の子のお母さん。

患者さまもいろんなタイプ、いろんな状況があります

Nさまはテンションが高く 笑顔が素敵な女性

普通にしていれば、今抗がん剤治療中の女性には見えません

初対面でしたが話は弾みました


そんなNさまのお子さんの話

いつもウイックを作られた方には美容師カット練習で使うマネキンを短く刈り込んで差し上げているのです

ただ首だけですから

気持ち悪いとか、いらないわとか散々な扱いを受けています

まあ初めての方が見ればその通りだと思います

Nさまのお子さまも初めてそのマネキンが家に来た時は驚いて逃げ回ったそうです

あまり怖がるので家の一番目立たない場所にしまっていたそうです

Nさまがウイックを使わない時はもちろんマネキンにかぶしておきます

そんなおママの髪をかぶったマネキンにお子さまはきっと恐る恐る近ずいたのだと思います

マネキンも髪があればもちろんかわいらしい美人さんです

そんなマネキンをいつしかお子さんは愛おしくなったようです

ある日

「ママ、この子(マネキン)になまえつけていい、名前うみちゃんにしようと思うの」

それからうみちゃんの事が大好きななったお子さまは

「ねえ ママ今度お出かけするとき 一緒にうみちゃんも連れてっていいかな」


なんか微笑ましいというか、

何でそんな感情になったのか?

「うみちゃん」がママの分身となったのか?


でもこの話が何故かほっとして

自分の心から離れないのです

もちろん「うみちゃん」の事が大好きななりました






何故か差し上げたマネキンに名前を付けて下さる方が多数いらっしゃいます

いつしか皆に可愛がられて大事にされています

やっぱり分身なのでしょうか



















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初めての涙…自分のやるべきこと

2010-10-22 17:20:46 | 忘れられない出来事
美容師になって27年ほどがたった

長い道のりだったが、今日初めてお客様の感動の涙をみました


昨年10月にウイックを作られたO様

自分もまだまだウイック作りは駆け出しで特に短めのヘアスタイルは

思い切りカットできないでいました


昨年10月製作し切りなおした写真

O様の
「もっと切っていいですよ」の一言で
自分は目を覚ますことが出来た。
高価なウイックとはいえ中途半端では
何も残らないことを教えていただいた

また作った時しっかりあった髪は、
2回目にはほとんど脱毛していて
お互いに慰め合ったり
脱毛した姿を家族にも見せてなかったり

とにかく印象に残る
ウイック作りだったO様


きの    
「お久しぶりです9カ月ぶりですね、
 ホント心配してました」

O様    
「結構抗がん剤は辛かったです。
 仕事もやるはずだったけど
 のんびりすることにしました。
 髪ものびてきました」

O様の髪は5センチほど
伸びていて毛先が細く
部活をやめた方が伸びるのを
待っているような感じ

きの   
「まだ短いですけど、カットに
 メリハリをつけなるべく自然にします」

O様   
「この短さで大丈夫ですか?できれば
 南フランスにいるブドウとか
 摘んでる人みたいに」

 南フランス ブドウ??????
 でも なんとなくイメージは・・・

1年間の積もる話に花が咲きました

とにかくたくさんの
お話をしてくれるO様
自分は聞き役
元気で顔色のいいO様がここにいる事がうれしく 話がはずみます

まだ自分以外に脱毛した姿は見せてないらしく、ご主人にも、小学生のお子さんにも

いろいろな思いが


病気を告知された時、病院で泣き叫んだ事

ストレスも関係あると
ご主人にあたってしまった事

低学年のお子様は一緒にお風呂に入りたがるので仕方なく帽子をかぶって入ったら
今日はいいと言われた事

書ききれないほどの
エピソードを聞きました


カットが終わり 少し明るくカラーも




きの  「いい感じに仕上がりました」

O様   「・・・・・・・・・・」

言葉が出ない・・・・

O様は目頭を押さえました


自分もつられ、
アシスタントも もらい泣き


O様   
「ありがとうございます 
 素敵になりました ・・・」


がんを経験していない自分は、患者さまと同じ立場ではありません

患者さまを理解するということは おこがましいと思ってきました

今日 少しだけ患者さまに近ずけた気がしました


自分のやるべきこと

たいそうなことはできません

話をいっぱい聞いて ウイックを作り

元気になった患者さまの自髪デビューのお手伝いをさせていただく


でも涙を流して感動して下さる方が
いらっしゃいます


女性にとって改めて髪の大事さを知ることになり

体の一部の髪を扱わせていただいている事に感謝し

「こんな仕事したくて美容師になったんだよな」って

神様に感謝をしました


美容師になって一番感動した
1日になりました

Oさま ありがとうございます











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本当の笑顔

2010-09-27 15:43:22 | 忘れられない出来事
先週国立がんセンターにパンフレットを置きに行ったせいか、すぐ患者さまがいらしてくれました

横須賀のご自宅から車で1時間30分ぐらいかかったそうです

奥様、ご主人、小学生の男の子 3人でいらしてくれました


きの   「遠くからありがとうございます。もう治療は はじまっているんですね」

Nさま   「もう6か月も、帽子だけで過ごしてます」

以前横浜で作ろうと大手のサロンに行ったのだけど 予約なしで行ったので
作れずそのままになっていたそうである


ご家族でご来店した場合、そのご家庭の夫婦関係、家族関係はなんとなくわかる

知らない3人の中に自分が入っていくといろんな事をすごく感じる

今回いらしてくれたNさまとご主人は,本当に仲が良く、そこの空間にいると何故か

ほっとする

Nさまは6カ月も前から脱毛されている

そんな姿を見て、ご主人はなんとかしてあげたいと強く思っていたと思う

そんな思いをひしひしと感じていた


きの    「それでは、作りますので鏡の前にいらしてください」

Nさまはちょっぴり恥ずかしそうに帽子を取った

だんな様  「まだ脱毛した姿は誰にも見せてないんですよ」


毎日患者さまと接していると髪のないのが当たり前なので、初心を忘れそうになる

そんなNさまにウイックをつけてみた


きの     「いかがですか」

Nさま     「何で早くここにこなかったんだろう 6か月我慢したことがいっぱいある」

旦那さま   「いいよ、すごく似あってる」


そしてお顔のもっとフィットするよう調整のカットをする。多分少し痩せて、お顔が

細く見えるのを段を上げてシルエットをふっくらさせた

1時間ほどして出来上がった




Nさま    「ありがとうございます、こんな髪にしたかったんです、お顔にも合わせてくれて」

旦那様    「いい いいホントありがとうございます、やっと作ってあげれました」

とにかく旦那様の笑顔が素敵だった

奥様も口紅も書いて、お顔の血色が変わり より素敵になった やっぱり笑顔

子供も何カ月かぶりに見る、髪のあるお母さん 嬉しいに決まっているのにかを顔を見れない

ゲームを一生懸命やっている 照れ隠しだ


確かにウイックを作ったのは自分だが、温かい笑顔に包まれたこの瞬間に立ち会えたことが

自分自身も、ありがたかった。


ウイックをカットは 2年前に亡くなってしまったが、

おばさんが抗がん剤で脱毛したのをきっかけでウイックを作りたいと思った。


あまりの素敵な瞬間に 天国のおばさんの笑顔も浮かんだ

おばさんにはウイックは間に合わなかったが、きっと喜んでくれてると思う


たくさんの本当の笑顔をみた。








簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします













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家族の絆

2010-03-26 22:23:07 | 忘れられない出来事
1月にウイックを作ってくださったF様

今日は、前髪のカットと、自髪のカットにいらっしゃいました

抗がん剤も4回終わったそう



きの  「お久しぶりです、顔色もいいですね」

F様  「 そうなの、体力があるせいか何かほかの人より軽いみたい」

     「ただ髪は抜けたわよ、ウイックに引っ掛かるから、短くしちゃって」



バリカンをいれて短くすることにした

ウイックをカットをしてブローをした。
 
 いろんな話をした



F様   「お子さんは3人、上二人は女の子、下男の子が一人、

きの   「うちと同じですね」


ウイックを作った時も旦那さまといらっしゃった。

旦那様も優しい方で、いつも優しい目線を投げかけている

たまに旦那様も交えて3人の会話になるのだが、なぜかこの2人の中にいる

自分が、優しい気持ちになれ、心地よくなってくる。


親しい友人夫婦の家に招かれた感覚


ウイックを作るときは、ほとんどの方が、旦那様、もしくは娘さん

たまに旦那様、おばちゃん、娘さん、4人で来られたりする方もいる。


でもみんな優しいんです。


家族って、夫婦、っていいなって、最近ウィックを作りにきた方をみてすごく感じます

病気になったことによって、みんな優しく、絆が深まるのでしょう。

病気は人に何か教えているのですね


自分も現場にいて教えられます

ウイックを作って感謝されることも多いのですが、

こちらが感謝したいことばかりです


なんかありがたいです。



  
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ハサミを入れる

2010-03-21 18:58:42 | 忘れられない出来事
先月 ウイックを作らせていただいたS様

抗がん剤2回目で、抜け毛がひどくなってきたらしい


患者さまには2通りいて、なるべく自毛を残しておきたい方、

抜け落ちるのがストレスになるから、バリカンを入れてほしい方

S様は後者で、今抜け毛が多く、ストレスを感じるので、思いきって

バリカンをいれて短くすることにした



最初に、少し自分で切らしてほしいと言う


20年以上美容師をやってきたが

切る前に、ご自分でハサミを入れさせてほしいとお願いされたのは
はじめてだった。

ご自身で10センチほどの束を2つほど切った

「これで踏ん切りがつきました」


S様にはいろんな思いがあったと思う

その思いの全部をはかり知ることはできない

ただ女性にとって髪は命の一部であるということ

また自分たち美容師は改めて命を扱わさせていただいているということ


S様にはあらためて、前回に続き大事なものを教わった。

そして救われた気持がした


かつらの制作、髪を切ることの1つではあるが、
1つ1つに深い思いを感じる

すこしでも役立っていることを願うばかりである



前髪を作って少し軽くしました



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