自髪デビュー

毎日暑いですね　木野です

この暑さ　毎年ながらすごいです

ウイッグの方にとってはつらい時期ですし

自髪デビューしたい方が毎日のようにご来店されます

「くりくりのおばちゃんみたいになっちゃたんですけど・・・」

みなさん心配でお電話いただきます

木野　「大丈夫ですよ何とかしますから」

自髪デビューされた方は３００人ぐらいはいると思います

治療後の髪の毛は　くるくるですが　今はその髪を見ただけで

治療は4クールですねとか8クールですねと当てるてることもできちゃいます

技術の方は治療の回数でカラーやストレートのお薬の入りやすさが違います

だから逆に言えば何クールか当てれないと　まともな美容技術は期待できないし

当然　知識のない美容室では一か八かの技術になりますので

大変なことになります

自分たちも最初はどうして治療後の髪はこんな難しいのだろう

失敗の連続　7年ぐらいたってやっと形になったきたかなという感じです

今回のデビューは4クールの治療を受けた患者様

毛先は確かにくるくるですが治療回数が少ないので根元は

ストレートになってきています


ショートヘアですが　柔らかく作りたいですし

より女性らしくメリハリをつけます

ストレートも場所を選んで　また今回毛先3センチ程度

しかかけてありません　時間も短く

ボリュームゾーンくせを生かしてふっくらと






お互いに顔を見合わせ「1年間早かったですね」

ウイッグを作る前ロングをショートにして

さらにバリカンを入れてウイッグ作って

いっぱいお話して1年間いろんなことあったなって

思い出します。


最後ちゃんとお土産まで頂いて逆に信頼っていう

素敵なものいっぱいいただいてこちらが返したいぐらいなのに

ありがたい限りです

これから始める方の必ずお伝えして　安心していただけるよう

サポートしていきます

ガンバレ

長く再現美容をやっていると出会いもあれば逆もあります

合いたかったからとまだ伸び切っていな髪をどうしても

カットしてほしいから今行ってもいいかとか

2階のお店の階段を登れず旦那様がおぶってまで来てくれた方

本当に自分の人生の1ページに刻まれることばかりです

先日もこんなことがありました

Kさま　もう3～4年のお付き合いだと思います

ちょうど1年前だったと思います

ウイッグを卒業しても遠くから自髪のカットに通ってくれました

トップが気になるからとトップピースの注文を受け発注しました

予約日が近ずいて急にKさまから連絡が

Kさま　「きのさん　私再発しちゃったの　だから申し訳ない
　　　　　けどトップピースキャンセルして　ごめんね」

きの　 「別にチャンセルなんてどうでもいいです
　　　　　それよりまた来てください　ずっと待っます」

それから1年が経ちました　

Kさまのことが頭の片隅にあり

お住まいの場所の地名など聞くと

ふとした時思い出したりしていました


そんな時急に電話がかかり

Kさま　 「きのさんわかる　Kです」

きの　　「ホントにKさん・・忘れるわけないじゃないですか
　　　　　ここまで来れるんですか　ホントに・・待ってますね」


当日お母様に連れ添われてやってきたＫさま

Ｋさま　「10キロもやせちゃった　でもちょうどいいか・・」

きの　　「何言ってんですか　いろんな話聞かせてください」

1年間　どんな気持ちだったか・・・そしてまだフルタイムで

お仕事を続けていること


きの　　「満員電車乗ってるんですか・・ホントに・・・」

Kさま　 「だって電車じゃないと会社行けないでしょ
　　　　　仕事やってたら余分なこと考えないし」

いっぱいお話したくて　まだ少ししか伸びていない毛を何度も何度も

コームを通します。

今日も飲み薬の抗がん剤を飲んできたKさま　顔も上げるのも苦しそう

ただお話してると少しずつ元気に　不思議に顔色も明るく

そんな状況にホッとします


話は途切れません　4年近くのお付き合いですから

いろんな事思い出します

あっという間の時間が経ちました


Ｋさま　「今日はありがとう　1年前のことがあったから
　　　　　どうしてもご挨拶したくて」

きの　　「今日ホント会えてうれしかったです　2か月後
　　　　　必ず来てください　約束です

Ｋさま　「また来ます・・必ず」



たった1時間・・・でも素敵な1時間　大切な1時間

少しでも元気をあげれたのかな・・・・


患者様からこんな画像を頂きました



鴨川にあるＫ病院　目の前は鴨川の海が広がります

入院している奥さんのために

病院の目の前にある海岸に旦那さんと娘さんが何か伝えたくて

「ガンバレ」波に消される文字を何度も書き直して奥様に・・・


患者様の中で受け継がれている素敵な話です　

エールを送り続けたいです

自分のできること・・・ずっと