４月終わりましたね

今月もおかげさまで今までの月で一番多くのウイックを作らさせていただきました

今まであまり病気の方と接したことがなかった。

ウイッグの仕事は、一年半前身内が白血病になり、かつらを作ってあげておもいからはじまったのだが

今現在たくさんのウイッグの注文をいただくようになり正直びっくりしている

また一人一人患者さまおかれた状況があります

今日ウィックを制作された、Kさまは、２６歳、先月結婚式を終えたばかりだという

まだ手術はしておらず、これから抗がん剤を始めるという


木野　　 「今日は近くにお住まいとのことでいらしてくれたんですよね」


Kさま　　「そうなんです、いつも自転車で通っていたのに、病院のパンフレットで知りました」


木野　　 「今日から、抗がん剤する予定なんですか」


Kさま　　「主人がゴールデンウィーク、温泉でもって言ってたんですけど、来年もゴールデン

　　　　　ウイークはあるんだし、早く抗がん剤やってもらえば、できれば今日って言うんで

　　　　　ウイック作ったら病院行くんです」


先日お２人でウィッグを見に来ていただいたご主人とKさま、まさに新婚さんという感じだった。


今現在、健康な女性にしか見えないKさま、ご主人も同じ気持ちだと思う。

病気を認めて夫婦で頑張っていこうという決意を強く感じた

少しでもお手伝いができるようにと

抜けたときあまり髪が長いとストレスがたまるみたいだから、地髪のカットををしてから

ウイックを制作し抗がん剤前の準備をした。



Kさま　　「とにかくこれから不安ばかりです、髪の毛もその１つ

　　　　　でも今日ウイックを作って１つの不安はなくなりました

　　　　　だって、すごい、自分の髪みたいなんだもん。絶対だれにも気がつかないと思う」


　　　　　「みんなに見せてあげよ」


kさまはウイックをつけたまま、病院に向かった

人と人とのつながり関係、今まで以上にいろんなことを毎日感じる

でも喜んでもらってよかった

　　　　　

言葉

昨日、お問い合わせをいただいたK様

千葉県の一番はずれからいらしてくれました


病院のパンフレットがきっかけで、お店にいらしてくれる方が多いのですが

K様は内蔵系のがんらしいので、乳腺外科のようにパンフレットは置いてなく

自分のブログがが検索で引っ掛かってお問い合わせをくれた


ただ乳がんとは抗がん剤が違うのか、抜ける人は何割かみたいで

制作するかはお話してからとのことだった


いつものように、ひととおりお話をした



K様　　「今日作っちゃいます」

きの　 「 えっ、今現在少し抜けてきているみたいですけど、乳がんみたいに
　　　　　ほぼ全員が抜けるわけではないみたいだから、次の抗がん剤
　　　　　でだいぶ抜けるようなら、様子みてから作られたらどうでしょう」

K様　　「いえ、もう今日作るって決めてきたの」



なぜかK様の強い意志を感じた

ウイックのカットは通常のカットの２倍から３倍かかる

その間いろんな話をした



きの　　 「うちは乳がんの患者さまが多く、内臓系のがんの方は少ないんですけど

　　　　　「 髪の毛があまり抜けないということは、弱い抗がん剤なんですかね」

K様 　　「ちがうの、もう手術は１年前に終わってるの、転移しちゃったのよ」
　　　　　
　　　　 「確率は低いって言われてたのに、宝くじは当たらないのになんでかしらね」



言葉がでない、言葉が見つからない、長い沈黙が続いた


K様がどんな思いであったかは、わからないし、わかってはいけない


やっぱり自分にできることはいいウイッグを作ることだけだ



もともと毛量が少ないk様　ウイックは倍ぐらいの毛量がある感じがした

髪の量を減らすだけでは、とても追いつかない、バランスを変えるカットをした




k様　 「最初今までの自分の髪とあまりに違うのでおもわず鬼太郎みたいって思いました」

　　　「でもずいぶんカットで変わるもんですね」


きの　「違和感のあるウイックをいかになじませるか、すごくいい感じになじみました」


K様　 「若返っちゃった」


お顔がパッと明るくなった



エピテーゼは、切ってないウイックをまずかぶっていただくので、みんな上が重く
鬼太郎みたいに見えるらしい

k様も同じだった、でも初めて会った自分を信用してくれて

今日作るって決めてきていただいて

絶対変なものは作れないという思いだった


「ありがとうそのまま帰るわ」とウィックをつけてお帰りになった

よかった

心をこめて

先日いらしたK様、パンフレットを見てお電話いただいた

とりあえずエピテーゼを見てみたいという。

ひととおり、ご説明をして、１年間カットが無料であること

自髪のカットも無料でさせていただきます

ウイックはカットがかなり大事ですよとお話をしていた

k様　「じゃあ作って」

木野 「これからですか、わかりました」

特別お勧めしたわけではないのだが信頼できそうな人ならおねがいしちゃおう
みたいな感じだったのかもしれない

よくよく聞くと、帽子をとり今使っているウィッグを見せてくれた

病院のパンフを見て、抗がん剤の前にウイックを作ったらしい

うちと同じようなスタイルで美容室でカットするスタイルのウィッグメーカーの
だったらしい

ただそこの美容室は、エクステ、を売りにするような美容室で、業務の一環として
医療用かつらも扱っているみたいな感じらしい


２０年も美容師をやっていると、そのウイッグ、もちろんお客様の髪もそうだが

見れば、切った人のレベルや性格までだいたいわかる

髪を大事にする美容師かどうかは一目瞭然

ｋ様のウイッグは残念ながら、ひどい状態だった


患者さまは自分の髪がなくなり、わらをもつかむつもりでANGELIQUEを探し出して

来てくれていると思う。だから医療用かつらを作るときは朝一番か、最終

の２時間の予約を開けて全力で作っている

カットにしても，今自分の持っているすべてをだして、いいウイッグをつくっている
つもりだ



ただ片方では片手間でやるような、ウイッグ取扱店が、病院で一番たくさん
パンフレットを設置してあり目立っている

正直なんとかしたい気持ちだ


でも今日K様は、自分に何かを感じ取ってお願いしてくれたと思う

自分自身に何かを感じ取ってもらえるよう頑張るしかないと思う


でもでも誰よりもこころをこめて切らさせてもらいます





K様　　「やっぱり　ここまできてよかった」


また救われた

ゆっくり

のんびり屋の　O型である

以外と抜けている

ただ当たり前だが仕事に手は抜けない性格みたいです

今まで出会った方にプロフェッショナルを教えられ、がむしゃらだった

いつの間にか、せっかちなのんびり屋になってしまった


ただ自転車に乗るようになり、少し考えが変わってきた

今日もほどよい天気にさそわれ、普段，走っていない道を走ってみようと家を出た。

いつも車での移動が多かったので、見たことない風景がやたら出てくる

江戸川区は川が多いので、結構、公園がある。知らなかった





東大島あたり、田舎にみえます


更に走ります

新大橋を渡って、車なら、まっすぐ行くところを、川沿いに曲がってみた

けっこうきれいしてあるなー



地図で場所を確認すると右は佃島かー、はじめて知った。



そこに変なものを発見

「パリ公園」

えっパリがあるのか・・・・当然そこを目指した

佃島のマンションの敷地みたいなところに公園はあった

ちょっとだけパリぽいかも・・じゃー前にみえるのセーヌ川かな





一回だけパリに行った記憶がすこしよみがえった



お隣は月島、そして築地、銀座


歌舞伎座も立て直すらしい


それから晴海のトリトンスクエアにより

自転車屋を発見



朝、空気を入れたらキャップが壊れた。こんなのありました　買い


そして、豊洲の「ららぽーと」に紀伊国屋がやたらでかい

2時間ほど探索

それから、途中も見たことない景色のオンパレード

これだけ景色を見るとおなかいっぱいである

久しぶりの充実感を感じた

そのあと、森下～新浦安～江戸川区とメーターを見たら50キロを超えていた

自転車の可能性を思い知った


ゆっくり走るといろんなものが見えてくる

20年以上東京に住んでいるのに不思議だ


人生を振り返る気持ちの余裕があった

急いで車で走ってもいつもの風景しか見れない

自転車でゆっくり走ったら、おなかいっぱいの充実感

何かヒントになったかも

寄り道大賛成

楽しくなりそうです

久しぶりのロングヘア

最近、おかげさまで医療用ウイックの仕事が多かった

昨年は、自分より少し下の年代の方が多かった

今年は高校生から、７０歳代まで幅広い年代の方、までウイックの制作があり

かなり、幅広く対応することができたと思う

上の年代の方は、短い髪の方が多く、勉強になる


今日のK様、はお姉様といらっしゃった




ヘアエピテーゼのミックス毛はすばらしい

取り扱いしているからというわけでもなく本当にいいと思う

k様も初めてのウイッグだったのですが

最後に「満足しました」の言葉をいただき

やっぱり、うれしかった


ホントに似合っているので、お姉さまも「私もカットしていこ」

と２人並んでカットすることになった

ご家族に認められたら本物だと思う

いい１日になりました

抗がん剤後のカット

先月末　ウイックを作っていただいたNさま
帽子を深ぶかとかぶっていらっしゃった

今日も娘さんといっしょだ

Nさんは抗がん剤、１回終えて、まだ脱毛はしていないようだったが
まだまだこれから病院、に行くことが多いそうで
急に抜けたら心配だとのこと

先月作ったウイックもかぶっていないし、
前回お店に来てから、ほとんど外出していないそうだ。



きの　　「いよいよ抗がん剤はじまったんですね？調子はいかがですか」

Nさま　 「吐き気あったけどなんとか大丈夫、それより
　　　　　いつ髪が抜けるかわからないので、みじかくしちゃって」

　　　　　「いつでも、ウイックデビューできるよう練習しなききゃ」



髪は　自然に刈り上げて、ショートヘアーにした

それに伴い、髪の量がかなり減ったので、ネットもかなりフィットするようになった

頭のサイズ（自髪の毛量）がへると必ず調整が必要になる

ウイックも１回目より切りこんですっきりさせた



きの　　「だいぶすっきり切りました、いかがですか」


やっぱり初めてのウイッグは違和感があったらしい

それを聞いて、よりフィットできるよう切りこんだ


ほとんどの方が、ウイックをつけると違和感がある

髪質が全く違うからだ

それをいかに違和感なく仕上げられるかが腕の見せ所となる


正直やればやるほど、人間の頭との違いにき気がつく

人間の頭は丸いが、ウイックは平面なんです

奥が深いし、似合わせるように切れるには勉強は不可欠だ






Nさま　 「あら、ずいぶん　良くなったわ」
　　　　　
　　　　　「前回は主人にびっくりされちゃって、ちょっぴり心配だったの」



これでだんなさまにも納得いただけたろうか？

Nさま　　「もう安心、もうこれからは、これでいくわ、実は毛量も増えたから
　　　　　　今日は化粧もしっかり目にしてきたの」

きの　　 「そうだったんですね、お似合いです、ありがとうございました」


ウイックをつけてお帰りになったNさまを見て、ちょっぴりほっとした

またがんばります

さくら

さくら　そろそろ満開でしょうか

今年は来週の火曜日お花見にいける最後のチャンスだと思うのですが

週間予報では、あまり天気は良くなさそうだし、子供も学校はじまってるし

う～ん　無理か


お店からコルトンプラザ（商業施設、市川市の方しかわからないと思います）に

向かう道を毎日と通るのですが、夜になるとライトアップされる桜があります

個人のお宅なのですが、ここ３年ぐらい密かな楽しみにしています

道路の反対車線まで届きそうな立派な桜です


昨日からライトアップされていました


わざわざライトアップしてくださる心意気にも感激します

多くの方が写真を撮っているので、みんな楽しみにしているようです

自分も思わず


パチリ



素敵です

ウィッグのパーマ

３月はウィッグの作成依頼が多く、

ひとり、ひとりのの患者さま、全く違う状況でいろいろな方がいらっしゃいました。



・手術を終えて、抗がん剤治療に入るので、ウイッグが必要な方

・先に抗がん剤から入って、手術をする方

・抗がん剤１回目を終えた方、




やっぱりこれからの方は、不安感が大きく、こちらも心配になります

状況に応じて接し方を変えていかないといけないなと強く感じた１ヶ月でした


今回、年輩の方のウイッグを制作させていただきました

自分の母親ぐらいの年代の方です


ストレートのウイッグでなじまないということで

人毛ウイッグにパーマをかけてみました






ナチュラル感を出していい感じに仕上がりました。


少し幅が広がった感じがしました

もっと喜んでいただけるよう