家族の絆

１月にウイックを作ってくださったF様

今日は、前髪のカットと、自髪のカットにいらっしゃいました

抗がん剤も４回終わったそう



きの　 「お久しぶりです、顔色もいいですね」

F様 　「 そうなの、体力があるせいか何かほかの人より軽いみたい」

　 　　 「ただ髪は抜けたわよ、ウイックに引っ掛かるから、短くしちゃって」



バリカンをいれて短くすることにした

ウイックをカットをしてブローをした。
　
　いろんな話をした



F様　　　「お子さんは３人、上二人は女の子、下男の子が一人、

きの　 　「うちと同じですね」


ウイックを作った時も旦那さまといらっしゃった。

旦那様も優しい方で、いつも優しい目線を投げかけている

たまに旦那様も交えて３人の会話になるのだが、なぜかこの２人の中にいる

自分が、優しい気持ちになれ、心地よくなってくる。


親しい友人夫婦の家に招かれた感覚


ウイックを作るときは、ほとんどの方が、旦那様、もしくは娘さん

たまに旦那様、おばちゃん、娘さん、４人で来られたりする方もいる。


でもみんな優しいんです。


家族って、夫婦、っていいなって、最近ウィックを作りにきた方をみてすごく感じます

病気になったことによって、みんな優しく、絆が深まるのでしょう。

病気は人に何か教えているのですね


自分も現場にいて教えられます

ウイックを作って感謝されることも多いのですが、

こちらが感謝したいことばかりです


なんかありがたいです。



　　

ウイックのサイズ調整

何やっているように見えますか



ウイッグのサイズ調整をしています

ベースを縫い付けるのですが

なかなかやってくれるところもないようです



今月の初めにウイック制作していただいた女子高生のSさん

三週間ぶりににウイックの調整カット、そして、もっとフィット感を出すため

サイズ調整にいらしてくれました


　木野　「どうだった、学校で気ずかれた？」

　Sさん 「全然誰にも」

　　　 　 「それどころか、病院で一緒だった人にも、髪伸びたねっていわれた」


わかんないもんだねー、２人で笑った


　とにかくいい笑顔をくれる子である

　最後、少し毛量を調整して出来上がった


　「わー減った減った」

　よかったよかった、


　よりいいウイックを作ることしかできないが

　笑顔を守り続けたいと願うばかりである






　

ハサミを入れる

先月　ウイックを作らせていただいたS様

抗がん剤２回目で、抜け毛がひどくなってきたらしい


患者さまには２通りいて、なるべく自毛を残しておきたい方、

抜け落ちるのがストレスになるから、バリカンを入れてほしい方

S様は後者で、今抜け毛が多く、ストレスを感じるので、思いきって

バリカンをいれて短くすることにした



最初に、少し自分で切らしてほしいと言う


20年以上美容師をやってきたが

切る前に、ご自分でハサミを入れさせてほしいとお願いされたのは
はじめてだった。

ご自身で１０センチほどの束を２つほど切った

「これで踏ん切りがつきました」


S様にはいろんな思いがあったと思う

その思いの全部をはかり知ることはできない

ただ女性にとって髪は命の一部であるということ

また自分たち美容師は改めて命を扱わさせていただいているということ


S様にはあらためて、前回に続き大事なものを教わった。

そして救われた気持がした


かつらの制作、髪を切ることの１つではあるが、
１つ１つに深い思いを感じる

すこしでも役立っていることを願うばかりである



前髪を作って少し軽くしました

人毛ヘアエピテーゼ

人毛タイプのヘアエピテーゼ、４か月ぶりに入荷しました

人毛タイプは、入荷量が限られていて大変貴重です

ショートヘアー、ショートボブの方に特におすすめいたします


人毛特有の適度なくせがあるので、お顔に合わせてカットすれば

よりナチュラルなスタイルが出来上がります

パーマもかけられます。

ただ、人毛＋ファイバーよりは少しお手入れが大変となります。

少しバサバサしやすい欠点がありますが

しっかりお手入れすれば大丈夫です


自然さが特徴です

これでまた、いろいろなご要望に応えられるかなという感じです

注目されています

ヘアエピテーゼ協会全国のマスコミから少しずつ注目されている

会員の方の中には、がん経験者で、自分が経験して、もっとこうしたらいい

喜んで頂ける、と考えていらっしゃるかたがいる

今回鳥取新聞掲載された横川さんもがん経験者である

やっと抗がん剤がおわったらしい

それなのに精力的にウイッグをつくり、患者さまのサポートをしようとしている

立派だと思う

自分は、経験者ではないので。、わかったふりも失礼だと思う

自分のするべきこと

いつでも聴く、姿勢でいること

聴いて、いいウイッグを作ること

一番大事にしています

認められるようがんばります

2人の女子高生

上の記事にもあるK様、は高校３年生

約半年前　ウイックを作った

来週卒業式があるので、ウイックをアレンジ打ち合わせで

３ヶ月ぶりに来店してくれた。



誰の目から見ても、輝いている。

少し化粧もして驚くほど変わった。

半年前脱毛症で、帽子もかぶらず現れたKさんは自分の目に焼きついている

よかった。きっと少しお役に立てたと思う。


次の日、またまた女子高生のお客様である

白血病で抗がん剤を使い、脱毛していた。

あすから学校に行くので、今日、ウイックを作りたいとのこと。

自分も身内が白血病を経験しているし、それがきっかけでウイック作りの道に入った

やっぱり思いが入る。


頭のサイズが小さく、何回も縫い直しをした。何とか間に合った。

Tさんは初めてのウイックでしたが。アイロンでセットしてあげて

少しパーマっぽくセットしてあげた。それが新鮮らしく、喜んでくれた

明日から、何とかなるだろうか？

Tさんは笑顔でお店を後にした。


ウイック作りは、作るかたの人生に深くかかわる

ないと困る物だからだろう

難しい面も、たくさんあるが、喜んでいただけるのでものすごいやりがいがある

またがんばろう