ANGELIQUE店長の中村です
本日私にとって すごく嬉しくて ありがたい事が ありました
午前中 銀座にて 「看護師さんからの紹介だと思うから 慎重に対応してね」 と言われ
治療に対して 不安と心配をたくさんお持ちのS様が来店されました
ドアを開けて 自己紹介もできないまま S様は 不安と心配を たぁぁぁぁくさん私にぶつけてきました
ソファに座り 数十分 治療に使うお薬や 先生の名前 娘さんに対する想い…
とにかく 私は「聴く」事しかできません
S様の表情は 伏し目がちで ショックで仕方ない どうして私だけ…といったような 表情
なんとか 肩の荷を軽くする術はないものか 私が出来る事・・・?
堰を切ったように不安を口にしたS様は
「誰にも話せなかった…娘や親戚に話したら 涙が出ちゃうとおもうから…少し話せてすっきりした」
そう言って セット面に向かい
「抜けると嫌だから 短くしたい」 そういってワンレンのボブをすっきりとしたショートボブに
その時 病院で知り合ったと言う方が 様子を見に来てくれた
サッパリ切った自毛に これから切るWIGをかぶせると S様は また 表情を暗く曇らせた
「大丈夫です これからカットして絶対良くします」
そういって WIGをカットを始めました
40分程して ある程度のカットは終了しました
あとは ご本人にかぶってもらい 前髪やサイド 全体の毛量の調整です
まだ自毛が生えているS様なので サイズ 微調整などは 後日あらためてやる事を約束し
今の状態で S様に合わせて カットします
前髪を切って サイドの調整の頃 フっと鏡を見ると 最初にお店のドアを開けた時の
曇った表情とは違う顔で 私を見て
S様「凄い なんか最初にWIGをかぶった時は 『鬼太郎』みたい…入るお店間違えちゃったかとおもった ねぇ」
お友達「私も『鬼太郎』だって思った でも凄いわね どんどんSさんになっていく もう後ろ姿はSさんそのもの」
S様「私も 最初に不安だった気持ちがウソみたいに 前向きになれた これなら治療で抜けても大丈夫だわ
あぁよかった 頑張れそう 中村さん ありがとう」
私も とっても安心しました
だって最初のあの表情はとっても印象的で なんとかしてあげられたら
そう思ったから S様の気持ちを 少しでも前向きにしてあげられたのなら
やって良かった そう思えるから
最後 まだ自毛があるので WIGをはずして 自毛でお友達とランチへ行くとのことなので
ブローをしていると また鏡をジッと見つめて
「WIGかぶってた方が若く見えていいなぁ ねぇ」
と またお友達と笑って言っていたのを見て 私は安心しました
美容師を初めて10年近くもたちます
WIGのお仕事はオーナーから
「たいへんなことも2倍だけどもちゃんとした仕事には患者さまは2倍以上の感謝で返してくれるよ」
とお話をうかがっていました。
今日あらためて感じた1日になりました Sさま本当にありがとうございます