自髪デビュー 間近です？

いつも車で１時間半かけていらしてくれるＫさま

昨年の夏前にウイッグを作りました




まだ20代の彼女は看護師さん

初めていらしてくれたとき間違えてお母様に名刺をお渡し下のを思い出します

うちのスタッフとも変わらないＫさま

2カ月に一度程度マメに 少しずつスタイルチェンジしていきました



おしゃれをしているのが普通の年ごろ

ウイッグをしていたら本当に健康な女性にしか見えません

もう抗がん剤も終わって半年近くが経ちます

自髪も伸びてきました

ｋさん　　「今週からオーストラリア行くんです　向こう暑いし　現地では取っちゃおうかな」

きの　　　「ホント　良かったね　元気になって　いいんじゃない　伸びっぱなしで
　　　　　　まだ少し短いけど　まかせて」

Ｋさん　　「何とかなります？？？」

きの　　　「大丈夫だよ　短いなりに　メリハリをつけて　しっかり切るところ切って　
　　　　　　上をふんわりするようにすれば何とかなるし絶対こんなショートヘアで
　　　　　　おしゃれな外国人絶対いるから」

一体何人の方のデビューを担当しただろう

治療が終わってもわざわざカットに来てくださる方がたくさんいる　

脱毛が始まってして途中ロングヘアをバッサリ切ったり　バリカンを入れたり

いろんな表情を見てきました・・・どうしたって思い入れが深くなります

治療が終わっていつでもどうされたかなって　・・・　やっぱり気になるものです



Ｋさんのオーストラリア限定カットができあがりました




Ｋさま　　「ホントだー、こんな外国人いるいる」

きの　　　「でしょ　大丈夫安心して」

Ｋさま　　「もしかして日本でも大丈夫かな・・？でもありがとうございます
　　　　　　ウイッグのお手入れに自髪まで　楽しんできます」

あと2カぐらいで本格的にデビュー出来ると思います

1年間で６～７回美容室でお顔を見て

いよいよ卒業間近・・・ちょっぴりさびしいものです

でも良かったね　Ｋさん楽しんできて下さい

「自髪デビュー」

市川本店に加えて
ご要望が多かった都内西部地区
神奈川方面でお待ちの方

白金高輪
でも個室での自髪デビュー
出来るようになりました
スタートしたばかりですので
日数限定ですがスケジュール公開
しておりますのでご確認の上メールにて
ご相談下さい


白金高輪駅　徒歩4分　（都営三田線　東京メトロ南北線）

http://www.r326.com/b/main.aspx?g=YTh9bplo1614NdXVr1

個室対応となります。ご安心ください
ご相談　ご予約はメール にてお願いいたします
ki3935777@gmail.com

芽が出る

ここのところいままであまりいらっしゃらなかった病院より患者さまがいらっしゃってくれるようになりました

茨城県にある病院もその１つ

自分がパンフレットの設置をお願いして快くお受けしてくれた病院です

１年半近く誰も患者さまがいらっしゃらなかったのに最近は毎月のように患者さまがいらしてくれるようになりました

お休みを利用して久しぶりに訪問して見ました



約２年ほどたったでしょうか　パンフレットがなんと残り１枚　ギリギリセーフ

なかなか遠い場所ですが、たくさんの患者さまが手に取ってくれたのと

遠くから通ってくれる患者様のために感謝とあらためて身が引き締まる思いです

また目黒区にある病院もその１つ

ソーシャルワーカーさんが

「このお店にはまだ誰もうちの病院からは行っていないんだけどなんか良さそうだから　」とお勧めしてくれたそうです

ここも１年ほど前お電話をかけてウイッグの説明会にぜひ自分も参加したいと、ソーシャルワーカーさんに思いを伝えました

「とりあえずじゃ　パンフレット送って下さい」軽いノリでしたが手紙も付けて送りました

覚えてくれていたのか分かりませんがやっぱり感謝です


患者さま　　「ソーシャルワーカーさんに勧められてきました　１時間半もかかるけど　何かを感じました」

きの　　　　「そちらの病院からは初めてです、パンフレットを送った頃はまだ駆け出しでしたが
　　　　　　　今は多くの方に支持していただけるようになりました
　　　　　　　出会いというか縁というか大事にしていきたいです」

患者さま　　 「明日も仕事があります　まだ１人の上司しか言っていないし　あまり気を使われるのもいやだから」

きの　　　　「わかりました　なるべく自然に　ちょっと美容室行ったんだぐらいに仕上げて見せます」


長かった髪を超ベリーショートにしました


明日からは患者さまはウイッグで会社に行かれるのです

もう後戻りはできない　再現美容師の真価が問われます

ウイッグのカットは緊張感を伴います　普通の美容師の感覚では出来ません

ただ何度もそんな場面を経験してきました

できあがりました

　　

製作前　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ウイッグです

デジタルパーマが取れてしまったそうです　　　　　　　　　　 　　　 柔らかなパーマヘアで出来上がりました



患者さま　　「知らない人だったらきっと誰も分からないと思う
　　　　　　　自分の髪の毛もも短くカットしていただいて　心配事が一つ一つ消えていきます
　　　　　　　病院でもこちらのようなお店がウイッグの説明会やればいいのに・・・私が推薦しておきます」

きの　　　　「まだまだ大手さんのような病院とのつながりも小なく、まだまだ力不足です。ただ支持してくださる方は
　　　　　　　本当に増えてきています　患者さまの不安を安心に変えれるまで　自分の力が続く限り広げるつもりです」
　　　　　　　やっぱり患者さまの笑顔　頑張れます」


今までしっかり種をまき準備してきたつもりです

もしかしたら春は近いのかもしれません











　　　　　　　

　

家族

週末たくさんのウイッグのご依頼をいただきました

　

患者さまは１人で来る方も多いのですが

今週はご家族でいらっしゃる方が多かったです

患者さまとご主人　そして娘さん２人とか　姉妹とか　親子とか　連休だったので余計かもしれません

家族の中に自分が一人入っているととても不思議な感覚におちいります

家族のリビングルームに招かれたような・・・・

娘さんといっても２０歳前後　みなさん素敵な方ばかり

お母さまにために美容師側はやや厳しい視線を感じます

ただ若い感性ですので　良ければ　すぐ何か感じてもらえます

患者さま　　「今日は大学生の娘もぜひ見たいって言うんでつれてきちゃいました」

きの　　　　「どうぞどうぞ　大丈夫です」

患者さま　　「なんか　もう１人の娘も銀座にいるみたいなのでここに呼んじゃっていいですか」

きの　　　　「もちろん　ただ座るとこが・・・」築地は狭い

４人家族集合した

興味深々なお二人　カットする姿を鏡の前で見守る　

姉　　　　　「なんか　だんだん自然になりますね」

きの　　　　「そうなんですよ　お顔回りがウイッグは一番難しいのです　大胆に切ると事　繊細に切るとこ」

妹　　　　　「ホントだ　ちょーいいっ　短いの似合うよ」

姉　　　　　「なんか昔の若かったママに見えてきた」

患者さま　　「えっ　ウソ若い・・？」

旦那様　　　「いいなお前そんな増えちゃって　おれも欲しい」


大体旦那様のギャグで大笑いになる


家族の関係が見えてなかなか興味深いし・・家族のやさしさ　親への想い

やっぱり病気は何かを教えてくれるんでしょう


また　もう少し小さいお子様をお持ちの患者さまならこんな事もありました

きの　　　　「今日はお一人でいらしたんですね」

患者さま　　「２年生と年長さんの娘２人なんですけど昨日ランドセル買ったんですね
　　　　　　　小学校すごく楽しみって　ピンクのランドセル　汚れるから
　　　　　　　ブラウンがいいよって言ったんだけど聞かないんです。　
　　　　　　　結局おれてピンクに　でもルンルンで家帰ってしょって大喜び
　　　　　　　そのせいか今日熱でちゃったんです」

きの　　　　「そうだったんですね　すごくその風景が目に浮かびます
　　　　　　　なんか　・・・・・感じちゃいますね」

患者さま　　「ええ　ちょっと前までありふれた日常の１コマだったのに
　　　　　　　すごくこころに刻まれるようになりました」


これからは手入れが大変だからってロングヘアを２０センチほど切りました


患者さま　「娘　長い髪が好きだって　なんか小さい子って長い髪が浮きなんですかね
　　　　　　前切った時　泣かれちゃったんです」

きの　　　「えっそうなんですか　娘さんに怒られちゃかな」

患者さま　「娘になんて言ったらいいんでしょうね　何となく言ってるんだけど
　　　　　　今日ちゃんと言おうと思います」


たくさんの患者さまのお話を聞きます　


自分たち再現美容師の心にもスッと入ってきます


ちゃんとしたウイッグ作るのが自分の役目　


必要としている方がたくさんいるのです


その声にどうしても応えたい　心に刻まれていきます


毎日少しずつ少しずつ















　

ハートがつながるように

２月に一度の定例会

今年は恵比寿に場所を移しました。ガーデンプレースタワー　素晴らしいです


たくさんの患者さまに自分は恵まれました

そして再現美容のスタイルを作ってくれたヘアエピテーゼ協会にはいつも感謝しております

そして自分のできる事

現在は東日本の支部長として会員さんに患者さまとの接し方や体験談などををお話ししています




抗がん剤で脱毛～そして自毛デビューまでの一年

患者さまは人生でも一番激動の一年になります

本当に微力ながら寄り添って髪の事不安を安心に変えていけたら

定例会でお話ししながら改めていろんな患者さまを思い出していました

いつも３０分ほどお話ししますので

自分を見つめ直すいい機会になります



それ以外にも協会の広報を担当してくれている理事長の奥様には

ご自身も病気を経験されているので　いつも患者さまの目線で

いろんな事を教えてもらっています


協会のホームページで昨日の定例会の話をブログに書いてくれました


http://epit.blog48.fc2.com/

とっても素敵に描かれています　ぜひご覧になってください　感謝です


あらためてに伝えていかなきゃと思いました　

ハートが全国につながるように