アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

フレンチボブ

2012-05-30 09:13:41 | ミディアムスタイル
「フレンチボブ?にして下さい」


 治療後もお変わりなくお仕事を続けるMさま

 スタイリッシュな女性です

 かつらを扱う再現美容師にとって今回のようなボブスタイルはなかなか
 難しいものなのです

 基本的に医療用ウイッグは形がしっかりしていて耐久性に優れているので
 どうしても四角い形になりやすいものです

 どちらかというとウイッグは軽いスタイルが中心になるのはそのせいです

 また毛量を減らそうとすると すその厚みもどんどん減って
 ストレートパーマをかけたみたいなペラペラなボブになってしまうのです

 ANGELIQUEではたくさんのウイッグの中から一番フレンチボブ似合いそうな
 ウイッグを探し出します

 製品は中国で手作りのため厚いのもあれば薄いのもあります

 カットも厚みが出るようにメリハリをつけかなり計算してカットします

 今回はそれでも上の厚みが気になり押さえたい所に
 やさしいストレートパーマをかけ押さえていきました

 やっと完成しました
 




 今までと全く変わりなくお仕事が続けられていると言います

 Mさま「木野さん聞いて下さい 久しぶりに上京してきた母
     がそのウイッグ本当にいいわね そっちの方が似合ってる 
     私も欲しいっていうんです」

 カリスマ美容師に率いる超有名店でカットしてもらっていたMさま

 遜色なく出来たならありがたい限りです 
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市民パネル初仕事

2012-05-19 15:41:49 | 今日の出来事
先日 国立がん研究センターの市民パネルの委嘱式
がありました

久しぶりに委任状を壇上で受取り卒業式の気分・・・?

100人近いメンバー 北海道から沖縄まで



9割ががん経験者 もしくは他の病気で苦しんだ

経験をお持ちの方 家族・・・・・

そんな中ででのディスカッション

「抗がん剤 放射線治療などの情報が正しく伝わっているか」

毎日患者さまと接したくさんのお話を聞いて自分の中では

形が出来ています

すこしでも不安が広がらないようにと 患者さまに合わせて

その方に合わせて お話しをしています

ただ今回は 抗がん剤など経験した方ばかり

何が自分にできるのだろう

たくさんの患者さまと仲良くさせてもらっているので

何人かの方から事前にご意見を伺って臨みました 

「抗がん剤などのたくさんの情報があり知って安心するときと
 知りすぎて余計不安になる事もある」

「お医者様はリスクを説明はしてくれるけどやってみなければわからない
 とい言う その言葉に不安になる」

貴重なご意見を頂きました

それに自分が感じている事をを交えてお話ししてきました

久しぶりに緊張 そして患者さまの思いに圧倒されました



そのご懇親会がありセンター長の若尾先生とはたまたま隣の席でした

先生からは

「患者さま3割 家族3割 がん以外の病気3割の方が
 市民パネルに選ばれています
 今年は4倍の倍率 都内はその倍です」

「木野さんは美容師さんなんですね 患者さま美容という立場から
 サポートしてくれているんですね 木野さんは良く選ばれましたね
 期待しています」

かなりの難関だったようです
正直誰でも選ばれると思っていたからびっくりしました

これは頑張らねばです

患者さまにはたくさんの感謝を貰いました

いろんな事でお返ししていきたい 思いを再確認しました

充実した一日になりました









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ハートがつながって

2012-05-16 18:07:44 | 忘れられない出来事
銀座にアトリエが移って今まで以上にいろいろな方からお問い合わせ

を頂くようになりました。

お店のメールにきれいな漢字を使った日本語の文章でメールがありました

電話してほしいとのこと

ただお名前がカタカナで・・・・?

どういうことだろう・・・・・・?

さっそく電話してみました いきなり英語「HELLO」

いきなりの英語に言葉が出ません 「間違えました」ガチャ

思わず電話を切ってしまいました


ここは医療用ウイッグを扱う場所何かの間違い??????

1時間ほどして何か気になってもう一度電話

やはり「HELLO」 日本語が通じなければその後の言葉は

とても思いつきません

思いきっり日本語で「アンジェリークです」

「おおアンジェリークさん 私のトモダチかつら必要です いつ予約取れますか」

日本語でした・・・・・ただもちろんブロンドや多彩な色はあつかいがありません

「彼女はブロンドではないから大丈夫」とのこと


ただコミニケーションもとれないし頭の形だってどうなんだろう 

不安を抱えて銀座に向かいました


いらしたのは3人の女性お一人Eさまがオランダ国籍(ご両親はインドネシア)の患者さま

それとお二人のお友達(日本人)

会話はもちろん英語・・・・さあ困った

いつも患者さまがいらしたら患者さまのお話しをじっくり聞いて それに応じて

プランを立てたり 自分の言葉でウイッグの思いを伝えたりします

ただ今回はそうはいきません 通じないのです

仕方ないのでお友達の日本人に思いを伝えます

いつもと変わらず患者さまではないお友達にいつものようにお話しをしました

そして試着をし質問に答え・・通じているのでしょうか

ただだんだん彼女のお顔が晴々していくのを感じてはいました

お友達二人とEさまは英語でやりとりして何かを話しているようです


「キノさん あなたは真のプロフェッショナルだ私はすごく感じるだからあなたにお願いしたい」

とDさんは言っています

「ええっ あ ありがとうございます」

日本人お二人も1年間サポートするときの脱毛や自髪デビューのお話を訳してもらったので

「こんな仕事があるんですね すごい感動しました」

Eさまの治療が決定して2週間後に制作となりました


言魂 言葉はたましいを表すと言います

ずっとずっといいウイッグを患者さまに届けたいと

そしてエピテーゼをANGELIQUEを選んでもらったことに対して

感謝しどんな事しても1年間きっちり使えるようにするんだ思い続けてきました


確かにウイッグの制作は簡単ではないです やればやるほどレベルは上がって

自分自身の目も厳しくなって自問自答の日々は続いています

まだ納得はしてませんが ただ自信はつきました

最初目が合った瞬間この方のウイッグをつくらさせてもらいたいと何かを感じました



Eさまとは一度も直接のやり取りはしていませんが

Dさまも 表情 言葉 雰囲気 何か感じてくれたのかもしれません

言葉はつながらなかったけどハートはきっと繋がったのだと思います


またストレートに「真のプロフェッショナル」と言われ心の隙間に入り込まれたような

不思議な感覚

そしていつも思い描いていた自分自身の姿・・・・・

初めてお会いした外国人の方が感じてくれたならもしかして

すこしだけ本物に近ずけたのかもしれません


帰り際 いつも患者さまにお渡しする名刺をお渡しするとEさま お友達にも名刺を頂き

名刺交換会みたいになってしまいました 

みなさ外資の有名企業の方ばかり 英語出来るはずですよね

素晴らしいです

貴重な体験が出来そうです Eさま1年間お任せ下さい
  





















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本当のサポート

2012-05-12 21:31:34 | ウイックの選び方
ウイッグは1日で出来上がります

ただ脱毛が始まると毛量は一気に減るので頭はかなり小さくなります

だいたい2回ぐらいカット調整するとどんどんなじんできます

シャンプーなどは全てご自宅でするようご指導いたします


また製作前の自髪カットなども大事な仕事です

自髪カットをしながらスタイルのお好みを聞いたり

ウイッグをどんな形で使うかなどたくさんお話しして

総合的にいろいろな観点からウイッグを作って行きます


余談ですが製作前ほとんどの方が長かった髪をバッサリ切ってベリーショートにしますが

もう脱毛が始まって3~4日で全て脱毛してしまうとしても

必ず似合わせを意識します・・・自分の気持ちです

「なんかすっきりした べりショートも良いですね」・・・感じていただけたら


ただ患者さまからは 「あの時のショート良かった」

「主人に何で今まで短くしなかったのって言われた」とか

「デビューの時はこんな風にして」とか

本当のサポートはここから始まっている気がします


患者さま鏡の前でちゃんと見てくれています

必ず自分の姿勢は感じ取ってくれるようです

ありがたい限りです





どこのメーカもサポートが当たり前

本当のサポートが求められている気がします

1年間 人生でも大事な1年  ウイッグはモノではありません


そこを見極めていただけたらと思います
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銀座店  晴れの日 撮影しました

2012-05-11 18:27:15 | 今日の出来事
ここのところ銀座店もかなり動き出しています

銀座は交通の便がよく 都内のいろんな地域からお問い合わせを頂くようになりました

歌舞伎座も急ピッチで工事中ですが来年の春ぐらいにはきっと華やかになると思われます

「ホントお隣なんですね・・・」患者さまには分かりやすいようです

6階なのですがちょうど歌舞伎座の屋根が見える位置なので日当たりを遮らず

朝から夕方までやさしい光が入ってきます

場所と日当たりが良いのが気にいってここを選びました

 



またご家族お付き添いの方もウイッグの制作中に買い物や食事に行ったりと

時間をもてあます事はまずありません

それどころか時間になっても帰ってこない方も・・・銀座ですね


銀座 徒歩三分 東銀座1分です







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花が咲く

2012-05-05 22:13:31 | 今日の出来事

昨年から咲き始めたモッコウバラ今年もきれいに咲きました



1年あっという間でした


ウイッグのお仕事に携わって4年が経ちました

毎日患者さまと接し昨年は500名ほどのご来店がありました

今年は更に増えそうな感じがしています

ウイッグを通して最近患者さまにお伝えする言葉があります

ウイッグはマネキンがかぶっていればただのモノです

ただ自分たちはウイッグはモノだとは思っていません

「髪は女性の生命」という言葉があります

女性の命の一部である髪を扱わせてもらう

治療による約1年間を髪を通してサポートさせていただく

治療によって起こる脱毛、抜け落ちる髪がストレスになるからと

ベリーショートにしたりバリカンを入れたり、

人工的なウイッグを1人として同じ人がいない頭の形 フェイスラインに合わせてカット

患者さまが納得いくまで・・・・

本当に全く同じものは作るのは無理かもしれませんただ100パーセントに近ずく努力

は必ずします ぜひお任せ下さい


ここまでやっていただけたら・・・

「これが私の髪なんだ」この髪で1年間過ごしていこう

患者さまは感じていただけるようです


モノではなく 命の一部を扱うと言う事

本当に心で分かっている美容師が必要とされています

今改めて感じています









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