長いお付き合い

ｋさまとはもう2年近いお付き合いになりました　いつも1時間ほどかけていらしてくれてます　

抗がん剤治療期間中もお仕事を続けパサツキが嫌だとコーティングに通っていただき

そして自髪デビュー　今は1年近くたったのですが　まだトップの髪が少なめなので

トップピースを使うようになりました（大手メーカーで買ったそうです）

ここのところトップピースを使う方からけっこう相談を受けました

治療後の方ならトップピースが直毛で自髪がくせが強く延びれば延びるほど違和感が出てくるものです

とにかく抗がん剤治療後のくせ毛はパーマやカットが100パーセント効ききません

７～８０パーセントの仕上がりになる事が多いです

必ずその事はお伝えして施術に入ります

でもカラーもストレートもやった方が必ず良くなります


違う話ですが先日もこんな事がありました

治療を終えて5カ月ほどたった方　Ａさまから相談を受けました

Ａさま　　「まだ髪の毛が普通にしたら立ってしまます　デビューどうでしょう」

きの　　　「そうですね　すこし短いかもしれません　無理とは言えないですが・・・」

Ａさまの表情が曇りました

急に涙がこぼれました

Ａさまとはウイックを製作した時いろいろな話をしました

「まだ病気を受け入れてない」そんな話が印象的で自分の頭から離れませんでした

きの　　　「Ａさまあれから病気との付き合い方は変わりましたか？」

Ａさま　　「う～ん・・・・・半分くらいまだ受け入れていない」

Ａさまの悲しそうな表情　今日何かを変えたくていらしてきてくれたＡさま

出来ない　無理です・・・やっぱり違います　自分たちのやれる事

デビューをお手伝いで　前を見ていただく事が出来るなら


きの　　　「やります今日デビューしましょう　メリハリをつけカラーも」

Ａさま　　「お願いします」

ふさぎこんでいた奥様を心配していた旦那様も大きくうなずきました
　


確かに抗がん剤治療後の髪の毛は1年ぐらいはパーマやカラーがかなり効きずらいし

人によっても全然違います　でも100パーセントでなくてもやらなくては

いけないこともあることを学びました

再現美容師　人間対人間　まだまだ学ぶ事ばかりです



Ｋさま　は部分的にストレートをかけます　トップピースが膨らむので


根元のボリュームは残します　

かかり上がりはストーレートの効きがやはり少し悪く・・・・・

自分のできる限りのカット技術を使いくせを抑えるカットをし自然になじませます

最後は何とかなじみました



Ｋさま　　「さすが　きのさんですね　自髪が生えてきてここまでメンテナンンスしてくれる
　　　　　　とこってきっとないんじゃないですか　アピールしたらいいのに」

きの　　　「トップピースをなじませるカットもコツがあります　ちょっと美容の仕事との違いを
　　　　　　感じてくれるようで　こういう仕事もあるんですねと言われる事が多いです
　　　　　　アピールしてもいいかもしれません」

できないと思っていた事が　可能になる

ウイックの仕事はきっと感じてもらえる仕事何なんだと感じさせられた1週間でした




　　　　　　



　

お久しぶりです

昨年６月にウイッグを作っていただいたHさま

音信が無く心配しておりましたがいらしてくれました

抗がん剤は今も続いているらしく

あまり詳しくは効かなかったのですが、これからもずっと続けるそうです

ウイックとも長いおつきあいになりそうなので　１度お手入れしておこうということでご来店してくれました

きの　　「お元気ですか　年末にお手紙書いて音信が無く心配していました」

Hさま　 「お手紙いただいて自分年末顔を出そうと思っていたのですけど、抗がん剤のせいで
　　　　　体がむくんで、まゆ毛やまつ毛　そして爪でしょ、なんか人前に出るのが
　　　　　億劫になっってしまって」


外で手を出せないという

ネイルか何か提案できる事内のだろうか？


Hさまはきっとお洒落が好きな方　着ている服装を見ればわかる

ただ　患者さまの集まりなどに参加したくないという

もっと外に出て普通にお洒落をしたり、ショッピングをしたりしたいと言う


今日はウイックを少しカットしトリートメントをしウィックはよみがえった

つけまつげのつけ方をご指導し

積極的に外に出れる　きっかけにはなったのだろうか

今、抗がん剤治療を受けている患者さまは、地震後外に出るのも少し気がめいるみたいだ

Hさまも言っていた

自分たちが出来る事

お店にいらしてもらい　他愛のない会話をし、少しお洒落の提案をし

気持ち良いシャンプーを受けてもらいたい



ウイックを通しての出会い

作られたかた、すべてが自分にとっては素敵な出会い

とにかく　いろんな事を教わり、ウイックを作らさえてもらい、たくさんの感謝までもらい

頂いてばかり　とにかく、自分のできる事なら全てを捧げたい思いがある


Hさま　　　「やっぱり　家と病院の往復では良いわけないですよね，気分が晴れやかになりました
　　　　　　定期的に来てもいいですか」

きの　　　「もちろん　いつでも」

まだまだやれることがある

ウイックのメンテナンス

早いもので１１月もう残りわずか

今年はたくさんのウイックの制作依頼頂き感謝です

ウイックも使ってくるとどうしても多少の傷みは出てきます

１２月は少しずつメンテナンスのご依頼が増えてきています

お肌に直接つく　襟足、サイド、前髪　は多くの方に傷みが見受けられます


こんな感じなので、パサついてる部分を良く見て
間引きながら自然にカットしていきます


カットだけでもだいぶきれいになりました

その後特殊なコーティング剤をつけアイロンでコーテイング
疑似キューティクルを作ってパサツキを抑えます
見違えるほどきれいになります


今日施術したA様も感動


A様　　　　「すごく良くなりました、娘の卒業式前にまたきます」

きの　　　 「とにかく自髪デビューまでお任せ下さい 」

少し痛んできたと感じたらお早めにお電話下さい

メンテナンス

今年はたくさんのウィッグ制作依頼が多く毎日忙しくサロンワークをしております

ありがたいことです。感謝です

やはりそれに伴いいろいろな、ご相談を受けるようになりました

先日いらしたK様


きの　「お電話で聞いたのですが、２カ月近くたちますが未だシャンプーしてないそうで｝

K 様　「今週始め使ったとき、なぜか毛が逆立っちゃったので心配で」



さっそくウイックを確認？？？？

これといって悪いとこはありません？



きの　「今は買っていただいたときの状態とあまり変わってないようですが？」

K 様　「お店で買ったトリートメントつけたらもとに戻ったみたい　あれはなんだったんで　　　　しょうね」


お店で差し上げているマネキンにかぶせるときしっかりかぶせなかったようで

髪の毛が植えてあるベースネットがたるんだ状態で保管されたようでした

いわゆるウイックの寝ぐせがおきたようでした


心配しましたが問題はありませんでした




脱毛されたので少しウィックもサイズ調整しました



メンテナンスを担当している、中村は手先が器用で縫い物は得意です

彼女は、自分のこうしてほしいを、しっかり形にしてくれるエキスパートです

最近は一発で決まります。頼もしい限りです

よりフィットして安定感が増しました


K 様　「患者仲間にもウイックだってわからなかったて言われるの、ありがとう」


良かった　嬉しい限りです

ウイックのメンテナンス

ウイックのメンテナンスにいらしてくれたK様

ウイックを作って３回目のご来店です



きの　　「おひさしぶりです、もう抗ガン剤終わりましたか」

Kさま　 「そうなの、やっと、１８日に手術なの」

きの　　「そうだったんですね、じゃーもう少し大変ですね」

Kさま　 「そのあと放射線でしょ、仕事しながらだから大変よ」


お互いにいろんなこと、病気のこと、かつらのことを話をする


K様は、自分のかつらに対する思いを知ってくれている方なので

いつもかつらが少し売れるようになったか心配して下さる

先月はたくさんの方に喜んでもらったんですよと話したらとても喜んでいただいた


Kさまは抗がん剤治療中も仕事は全然休んでいないらしい


感心する


病気、かつらという共通点があるので、なんか本当に心のつながりを感じる

すごく心が休まるというか、家族と話してる感じなのです

そんな空間でKさまもやすらいでいてくれてればいいが

そうであることを信じたい



メンテナンスがおわったK様
コーティング（トリートメントみたいなもの）してつやつやに

ウィッグのパーマ

３月はウィッグの作成依頼が多く、

ひとり、ひとりのの患者さま、全く違う状況でいろいろな方がいらっしゃいました。



・手術を終えて、抗がん剤治療に入るので、ウイッグが必要な方

・先に抗がん剤から入って、手術をする方

・抗がん剤１回目を終えた方、




やっぱりこれからの方は、不安感が大きく、こちらも心配になります

状況に応じて接し方を変えていかないといけないなと強く感じた１ヶ月でした


今回、年輩の方のウイッグを制作させていただきました

自分の母親ぐらいの年代の方です


ストレートのウイッグでなじまないということで

人毛ウイッグにパーマをかけてみました






ナチュラル感を出していい感じに仕上がりました。


少し幅が広がった感じがしました

もっと喜んでいただけるよう

ウイックのサイズ調整

何やっているように見えますか



ウイッグのサイズ調整をしています

ベースを縫い付けるのですが

なかなかやってくれるところもないようです



今月の初めにウイック制作していただいた女子高生のSさん

三週間ぶりににウイックの調整カット、そして、もっとフィット感を出すため

サイズ調整にいらしてくれました


　木野　「どうだった、学校で気ずかれた？」

　Sさん 「全然誰にも」

　　　 　 「それどころか、病院で一緒だった人にも、髪伸びたねっていわれた」


わかんないもんだねー、２人で笑った


　とにかくいい笑顔をくれる子である

　最後、少し毛量を調整して出来上がった


　「わー減った減った」

　よかったよかった、


　よりいいウイックを作ることしかできないが

　笑顔を守り続けたいと願うばかりである






　

三度目のカット

先日うちのお店で医療用かつらを作ってくれたK様

前回、自然さが出ないということ

私とK様で話し合いながらやっとある程度の形が出来上がった

更にK様には、アイロンの使い方を御指導し

いい形になり、K様も自分も納得することができた




　　「よかった」



それから３週間がたち

予約が入った

　　　「少し、前髪とかの、微調整かな」

　いつもの笑顔でK様はいらっしゃった


　　　「お元気でしたか？」


K様　 「いや実は抜けちゃったんです」


　　　「まだ誰にも見せてないんですよ　主人にも子供にも」


　ほとんどが脱毛していた。正直言葉を失った

　今年はいろんな患者様、脱毛症の方を担当させていただき

　最初から脱毛されている方が多くそれが普通になりつつあった


　ただKさまの場合通常の状態での自毛カット、をして

　一回目の抗がん剤では少しも脱毛していなかった

　そして今回である。


　「私、これがなかったら生きていけない　ありがとう」


　　目頭が熱くなった


　　必要なんだ


　「自分ができることなら何でもします」心でつぶやいた

　　
　脱毛してサイズが変わったのでウイッグの調整カットをした

　ご主人や、お子様にも、見せたくなくてで、でもそんな自分を見てもらって

　ほっとしたという。


　ウイックを作るようになり、いろんな場面に出会う

　人の思いふれ、今まで感じなかったことをたくさん感じるようになった

　
　ウイックをつくり救われているのは間違いなく自分自身だと思う


　「ハッピーサンクス」ありがとうございます