アンジェリークの医療用ウィッグ ブログ

銀座 市川にて全国から製作依頼がある医療用ウィッグ 
ANGELIQUEです 

ヘアエピテーゼ協会 電子カタログ できました

2012-04-27 14:32:08 | 今日の出来事
先日 ANGELIQUE銀座店で撮影した ヘアエピテーゼ協会電子カタログが出来ました

病院のパンフレットはもう少しあとになると思います協会のHPでは公開されています


http://www.hair-epithese.com/_src/sc1589/catalog2012.swf



「病院のパンフレットを見て」とお電話をたくさんいただきます

またエピテーゼ協会のHPのメイン写真にも使われるため

スタイリング カットはもちろんウイッグの特性を生かして

より自然にナチュラルに最大限工夫いたしました



全国のウイッグを必要としている患者さまに届くように

是非見て頂けたらと思います










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1年たって

2012-04-21 21:07:41 | 自毛デビューできました


ちょうど震災前後にウイックをおつくりになった

患者さまが1年たってどんどんデビューされていきます

お店は銀座も市川も個室ですので気持ちよくお話しされていきます

今日デビューされたSさまもその一人

「震災は自分にとって大きな気持ちの切り替え時期になりました
 がんという病気は大変な病気だけれど震災で亡くなられた方は
 何も考える間もなく津波に飲み込まれてそれを考えたら
 自分は不幸だと思っていたけどそんなことはない思いました
 また時間の大切にしたいと言う思いがすごく強くなりました」


最近患者さまから本当に震災は自分にとっては自分を見つめ直す

きっかけになったとの声をたくさんいただきます

あれから一年

冬に枯れた草花が何事もなかったように




芽を出し青々としまたモッコウバラ           ネズミモチ こちらも花が咲きます


 

そして1年たって患者さま デビューの時

最高の笑顔をいつも見せてくださります

自分にとってもこの瞬間に出逢いたくて

ウイックのお仕事をしているのかもしれません





部分ストレートにカラーも 柔らかくなりました


Sさま本当に良い笑顔でした

今日も素敵な一日になりました

ありがとうございます


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不安を安心に

2012-04-19 21:23:25 | ショートスタイル
今日はご試着や製作 調整 自髪デビューと患者さまでいっぱいでした




ショートボブを製作いたしました 


その後 ご試着がすぐありました 

病気になり 抗がん剤治療が始まり 脱毛しますとお医者さんに宣告され

患者さまは不安の連続だと思います

患者さま 娘さんに付き添われていらっしゃいました

患者さま  「とにかく初めてなので分からない事だらけです。どうしたらいいんでしょう」

きの    「うちのお店はここ市川市のような地方都市にある普通の美容室なのですが 
       医療用ウイッグを扱うようになっていつの間にか年間500人も患者さまが
       いらしてくれるようになりました。とにかくいろんな事を経験しました
       髪に関してすこしでも不安を減らすお手伝いをしています

患者さま  「そうなんですね 」

きの    「ウイッグに違和感が無ければ 今日はウイッグは取り置きさせていただいて
       治療が始まって2週間前後にご予約していただいて
       その時に 思いきってショートもしくはバリカンを入れさせて頂くケースもあります
       ただ同時にウイックもお顔に合わせて切りますので大丈夫です。
       その日からウイッグ生活になりますが引きうけた以上一年間きっちりサポートしていきます
全て自分にお任せ下さい

患者さまの目からスッと涙がこぼれました


患者さま  「分かりましたありがとうございます。ここは娘に連れられて来たんですが
       ずっと脱毛することに逃げてきました 考えたくないし後回しにしたかったのかもしれません
       今日初めて現実を知りました。ただ心強く安心しました。ぜひお任せします」




あらためて患者様はたくさんの不安を持ってここANGELIQUEにいらしてくれているんだなと感じました

女性の命の一部である大事な髪を扱う事 ウイッグを通して不安を安心に変えて行く事

たくさんの仕事から自分の役目をあらためて感じた一日になりました

 
                

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カットの大事さ

2012-04-12 16:43:48 | ロングスタイル
お問い合わせのお電話で一番いただくのは

「そちらのお店はお顔に合わせてウイックをかぶって切っていただけるんですよね?」

患者さまは病気で高い治療費を支払い大手メーカーだったら間違いないかしらと

有名メーカーからウイッグをお勧めされます

マネキンに乗ってるスタイルは自然にとてもお洒落に見えるそうですが

実際かぶってあまりに違和感にビックリするも 

「こんなものかしらと」また

「もう脱毛しちゃうから」と

買って納得がいかず 探しに探して・・・そんなお電話をかなりいただきます


美容師として20年以上そしてウイッグを扱って早4年が経とうとしています

今言える事は ウイッグは簡単にお顔に似合うものではありません


その簡単じゃない仕事が 再現美容師の自分の仕事なんだと改めて感じます


また今まで300人近くのウイッグのご依頼を頂き いまだ難しいなと思います

いつまでたっても100パーセントまで行く事はないかもしれませんが

自分の昔作ったウイッグの写真など見ると」と比べると随分進化したなとは思います

まだまだ納得はしていませんが・・・・・・

ただご紹介の患者さまはすごく増えました。  

「本八幡にちゃんとしたウイッグ作ってくれるとこがあるよって聞いた事がある」

と患者さま経由で聞いたりすると 少し安心したりもしています。


患者さまは ずっと体調が悪くもう完全に脱毛していました

明日からこのウイッグが必要なのです。

「良いもの絶対作るぞ」気合が入ります



トップの余分なふくらみを抑えるカットをしお顔になじませていきました

素敵なロングヘアに仕上がりました 

似合うように段を入れすその厚みもかなり計算して少し厚めにして見ました

バランスがとれたと思います

「土曜日出かけたくて今日どうしても作りたかったんです」

まだ桜はいけますでしょうか・・・

治療中のつかの間のひととき楽しんできて下さい


ウイッグがあればいつもと同じように生活できる

それが願いです









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ウイッグへの思い つなげたい

2012-04-09 12:05:17 | 今日の出来事
たくさんの患者さまに接したくさんの思いを聴き

自分にとっては永遠のライフワークのウイッグ製作 

たくさんの患者さまの涙は心に刻まれ

「自分やらなければ一体誰がやるんだ」そんな思いのまま突っ走ってきました

もちろん今も変わってはいません

築地 銀座へとアトリエを移し慌ただしく時間は過ぎて行きました

そんな時一緒にフィッテイングなどで患者さまをサポートしてくれた店長の中村から

「オーナー自分のお客様が抗がん剤治療をするのでウイッグのご依頼を受けました」

とお話しを貰いました


中村は美容師歴は8年ほどになるでしょうか

以前いた女性店長が自分の給料を下げてもいいから入れてほしいと

無理やり頼まれ仕方なく入店してたのを思い出します

そんな状況で入店したのに中村はとんでもない不良
(うちのお店では不良=言う事を聴かない人)

規則をとことん破っては怒られ ただ自分もどんな人間でも絶対育てるんだ

との思いがありましたのでも泣いたとしても納得いくまで話しあいました

女性でこんなに怒られたらたぶん普通の人はやめてしまいます

ただ中村はついてきてくれました 本当に世話が焼けるスタッフでしたが

今は本当に成長し立派な店長です

中村の素晴らしい点は人の話を聴ける事

美容師としてずば抜けています

そんな中村とウイッグを作る練習を重ねました

もちろんキャリアは充分あります ただウイッグは違います

全てを少しずアドバイスしていきました

自分はウイッグの師匠はいなかったので患者さまが師匠でした

ただ29歳の中村は自分が4年間培った全てを持ってスタートできる

こう考えたら頼もしく 患者さまのどれだけお役にたてるのだろう

そしてどこまで進んでいくのだろう


お写真までありがとうございます


今回のご依頼は神様からのメッセージだったのかもしれません

「患者さまのために次の世代につなげていきなさいと」


中村とは一生のお付き合いになりそうです

まだまだ自分も頑張りますが

きっと彼女は最高の再現美容師になって行くでしょう

春の訪れを改めて感じた1日となりました













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春の訪れ

2012-04-08 09:02:29 | 今日の出来事
桜が満開ですね 気持ちいい季節になりました

ANGELIQUEも新入生が入店しました

小さいお店ではありますが必ず入社式を行います

こっそりお母様からサプライズのお手紙を預かりお子様への想いを書いていただき

入社式には店長の中村に読んでもらいます。



お母様の子供を思いやる気持ちに今年も全員が感動 そして新人の清らかな涙を見て

また感動・・・・・・いいものです



美容師は大変な仕事です ご家族の思いも感じオーナーとしてしっかり育て上げるぞと

気合が入った入社式でした


今年は患者さまの自髪デビュー続きでした

Oさま  「きのさん これお土産 みんなで食べてください」

きの   「すいません 遠くから来ていただいてお土産まで」

Oさま  「今週息子の結婚式なんです。 横からもみあげの白いのが見えたら嫌だな
      って 染めれますか」

きの   「最初に一緒にいらしてくれた息子さん 結婚ですか・・・おめでとうございます
       きれいにしておきましょう」


千葉県の海沿いから2時間もかけて通ってくれたOさま

1年近くたち本当に気持ち良い関係になります

治療が終わり顔色いいねって お互いに安心して

定期検査が何ともなかったって 安心して・・・

最初の不安を考えたらまるで春の訪れです



きの  「抗がん剤後はカラーも特別な処置をしないと入りません
     さすがにたくさんデビューを経験してバッチリ入りました」

Oさま 「ホントだデビュー出来るかな 結婚式が終わったら」


きの  「大丈夫だと思います 」


Oさま 「きのさん1年間ありがとう。今日はカットカラー シャンプーまでしてもらって
     ずっと病院に治療に来るような感覚だったけど今日は違いました
     やっと美容院にこれたような すがすがしい感じ
     美容院って大好きなの」

きの  「ありがとうございます そう言う感覚なんですね
     たまにはお顔見せてください」

Oさま 「急にふらっと来ちゃうかもしれないよ」


きの  「急にふらっと思いだしたらで結構です その時までお待ちしています」


柔らかな日射しと共にOさまは笑顔でお店を後にした・・・

出会いと別れ春はそんな季節かもしれません




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国立がんセンター研究センター 「患者市民パネル」に選ばれました

2012-04-01 21:33:22 | 患者市民パネルの活動
毎日たくさんの患者さまと接しています

「きのさんってちょうどいい距離感だよね」

そんなありがたい事ををよく言っていただきます

家族でも 夫婦でもなく 友達でもなく 

ただ大事な人にはお話しできない事もあるみたいです

「病気の事 大事な人には心配させたくない」

「友達でもあの人には病気の事知られたくない」

「聞いてほしい人 聞いててほしくない人がいるの」


病気でのこれからの人生の不安 女性としての不安 

とにかくとにかくたくさんのお話を聞きます


話す 「心を放す」 意味合いがあるみたいです

自分が出来る事 もちろん髪を切る事 いいウイッグを作って1年間
ちゃんと生活できるようにする事

そしてお話しを聴く事

不安をこのお店に少しでも置いていってもらえたら・・・・


たまに逆に「きのさん大変だよね・・ウイッグを合わせるのが
      こんな難しいって大手メーカーの試着会で実感して
      よくわかってる。とにかくしっかり対応してくれて
      いろんな立場の患者さまの話を聞いて」

きの   「はじめ言われました 感謝の言葉はたくさんいただくんですけど」

何度も通い心がつながった患者様にしみじみ言われ心が熱くなりました

患者さまでここまで分かってくれてる人がいたんだ

逆に改めて話す事の大事さを知った日でもありました


自分の経験した事 もっと病気の方の役に立つかもしれない

国立がんセンターの「患者市民パネル募集」に応募してみました

選ばれるのは3分の1らしいのですが昨日依頼の通知が来ました

http://www.ncc.go.jp/jp/cis/panel/panel01.html
これからは一員として

「患者、家族、またはその方達を支援する市民がそれぞれの立場から
がん対策情報センターの行うがん対策活動にがん患者やその家族
一般市民の声を届けていく事
そしてその活動を広報してく事
いわばがん対策情報センターと患者さま 家族一般市民間のかけ橋としての役割
を期待するとの事」

そんな活動をしていくようです

http://www.ncc.go.jp/jp/cis/panel/panel01.html

患者さまに頂いた人生の宝物

これから多くの患者さまにお返しできたら

それが願いです

2年間の任期頑張ります


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