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スカイツリーが10日と11日、イルミネーションを点灯するという。
スカイツリーの近くにある東京大空襲・戦災資料センターに行った。たくさんの人が来ていた。年寄りばかりのなか、スーツを着た若い女性が一人いた。展示を見ながら熱心にメモを取っていた。
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行く道では気づかなかったが、帰り道にスカイツリーが見えるのを発見。子供が遊具で遊んでいた。
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スカイツリーのすぐ近く、飛木稲荷神社。樹齢千年の老木が東京大空襲で焼けた醜い樹肌をさらしていた。しかしその生命力は何だ!
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飛木稲荷のとなりのお寺には慰霊碑があった。石碑には昭和二十年三月十日の日付。
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言問橋の公園にも東京大空襲の慰霊碑があった。まあたらしい千羽鶴や花がそえられていた。
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東京大空襲で亡くなられた人達の霊を慰めるスカイツリーのイルミネーション。ただ黙祷することも出来るが、祈るための偶像があるならそれにこしたことはない。カメラを構えるふりをしながら祈った。
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言問橋の両岸は焼夷弾による猛火。行くことも戻ることも出来ない人達が酸欠で息絶え、焼かれた。劫火に焼かれた柱は今も黒く湿っている。
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鎮魂の明かりは空まで届き、雲を照らしていた。
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「人は忘れることで生きていける。だが決して忘れてはいけないこともある。そのことを確認するため私はここにきている。」うろおぼえなので違ってるかも知れないが、ユイのお墓参りにきた碇ゲンドウの台詞を思い出した。
東京タワーは伸びていく希望の樹だった。スカイツリーは鎮魂の墓標なのか。
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