セイコーの迷品オートクォーツを手に入れました。諏訪マークもちちゃく入っているのでプチヴィンテージ感も出てると思います。1989年4月製造です。
手に取るとヘビー級のローターがジャリっと音をたてて回る感触。自動巻き感をアピールしてくるんだよなあ。わざとらしいですが正直ちょっと『おっ!やるな!』と思いました。
説明せねばなるまい!オートクォーツはクォーツ時計にバッテリーを用いず発電機を内蔵してあるのだ!電池交換不要でエコロジー感が増量。メカニカルイメージもアップ。Then,売り上げも倍増を目論んだ野心作なのである。
ですが電池不要とはいえ、蓄電池(キャパシタ。理論上の寿命は半永久)も劣化します。筆者はネット通販でキャパシタを購入して交換しました。交換直後の一週間は普通のクォーツ時計として何不自由なく使っていました。ですが二~三週間使わずにいたらやさぐれてしまいました。蓄電能力が落ちてしまったのです。今回テストで三日間、お風呂以外は着けて発電し続けました(オナニーも左手でこきました)。ですが腕から外して六時間で止まっていました。普通のクォーツでも電池寿命10年とかだし、ソーラー時計とかも出てるし、この時計のメリットは全く無いです。
あえて利点を挙げるとすれば、まあ、腕に着けている間は普通に使えます。そんなコイツをだんだん可愛く感じ始める自分を見つけることができます。
質感は異常に高いです。竜頭にも『S』のマークを入れてます。期待の子だったのでセイコーも奮発したのでしょう。
オートクォーツはその後、AGSと改名して再デビュー。改名を繰り返し、現在はキネティックと名乗って活動を続けている。らしい。
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